脱税というのは犯罪ですから、国税の査察部門が検察に告発した時点、もしくはそれを受けて検察が強制捜査に踏み切った時点で表面化します。
いわゆる申告漏れ、というのは、本来は表面化しないものです。
(国税の指摘に対して不服などを申し立てない限り)
国税局も、例えば、警察が事件の容疑者を逮捕したときのように、発表したり、記者会見したり、という手続きは取っていないはずです。
そうはいっても内部からのリーク、もしくは当事者からの情報がなければ、メディアの俎上には上りません。
さて、今回の件ですが、私が知る限り、NHKが一番最初ではなかったかと。27日の正午のニュースで放送されました。民放の昼前のニュースでは、取り上げられてはいなかったようです。
全国紙のネットなどを見ても、記事の時間は午後の1時前後以降になっているので、NHKの放送を受けて、各社がいわゆる「裏を取る」作業をしたのではないかと思われます。
本日発売の写真週刊誌フラッシュに出ていましたが、朝青龍問題では、治療のための外出の映像などもNHKがスクープしたそうです。
28日に理事会、29日に帰国、という流れができてのタイミングを見計らった節が非常に強いですね。
http://www.nikkansports.com/sports/sumo/f-sp-tp3-20070827-247662...
おおよそ論調、あるいは報道のタイミングはどこもほぼ同じです。
国税庁からの発表があったんじゃないでしょうか。
ちなみに、追徴課税は済ませているようなので「脱税」とは言いませんね。
NHK前会長の海老沢勝二氏は現横綱審議委員会委員長です。
申告漏れ報道を見る限りそれほどセンセーショナルに取り上げたものではありませんでした。北の湖理事長も「問題ない」と早々に幕引きに入りました。あくまで脱税的な悪意ではなく、ちょっとしたミス、と言わんばかりです。
角界関係者の中に、帰国前に問題になりそうなものを出してしまっておきたい、と考えた人がいたのではないかど。
しかも、27日は内閣改造があったため、ニュースは総体的に目立たなくなる、という思惑も考えられます。
申告漏れや帰国のニュースを出すタイミングのうまさからも、メディアに通じてる人間が関係しているとも思えますし、NHK・協会出来レース説は非常に納得できます。
非常に鋭いご指摘ありがとうございます。