地方分権の切り札として道州制導入が叫ばれていますが、ここまで画一的な東京一極集中体制、というか全国均質的なモノの考え方を打破するのは容易ではありません。
そのために暴論を提示します。
「各道州は世襲の君主を元首として迎える」
例えば九州州なら細川の末裔(細川元首相?)、四国州なら長宗我部の末裔、近畿州なら秀吉の末裔(羽柴誠三じゃないと思うが)、北海道ならアイヌの王の末裔・・・
君主は政治的な権力は持ちませんが、各種儀式に出席して、地域の「象徴」となります。
「こんな非民主的、前近代的な制度はアナクロだ」と批判する方もいらっしゃるでしょうが、天皇制反対論者でなければ、反論できないハズです。
この暴論、地方分権の切り札となると思いますが、いかがでしょうか?
http://itaru-m.hp.infoseek.co.jp/p/49.htm
本当に道州制が導入されるなら、この方向性はいいかもしれませんね。
私は道州制そのものに反対の意見を持っています。むしろ今の都道府県を、たとえば東京なら「23都」と「多摩府」、そして「太平洋県(島嶼部)」に分けちゃうとか、そんな感じでさらに細分化していってもいい、くらいに考えています。
でないと、一人に権力が集中し過ぎちゃうんですよ。一人の政治家に強大な権力が集まってしまうと言うことは、それだけ民意が反映されにくくなると言うことですから、これは民主国家にとって、大きな問題になってきます。とりわけ生活と密着した地方公共団体にあってはです。
ですから、一人の政治家に権力を集中させないという意味で、政治的権能を持たない象徴を「名誉道裁」みたいな形で祭り上げる。そして庶民は権力者ではなく象徴の方について、冷めた目で政治家の暴走を制止していく。そういうあり方にはそれなりの価値があるでしょう。
ただ、「象徴」の家系から職業政治家が出たり、職業政治家が「象徴」の家系と血縁を結ぼうとしたりする状況が現れ始めると、弊害の方が大きくなりますね。日本は政治活動も婚姻も自由な国ですから、それを禁止することはできません。いっそのこと、全ての地方議会は住民直接参加の投票によって議決をする、それが可能な規模を地方公共団体の規模とする、「道」はそうした小規模な地方公共団体を「象徴」のもとに集めた行政機能を持たない連絡機関として位置づける、みたいな形がいいかもしれません。