コメント欄に書こうと思いましたが使えないので、こちらに。
「詳しい史料」の内容ですが、
元朝秘史や集史が伝えるチンギス・ハーンの「身元」に関する「詳しい史料」という意味では、
イ.日本のモンゴル史研究の第一人者の吉田さんが、「日本で言えば『古事記』にあたる」(参照)というように、伝承として扱うに尽きると思います。言い換えると「身元」を検証できるような他の史料は皆無ということです。
また、モンゴル史に関する「詳しい史料」という意味では、
ロ、日本語のモンゴル史の信頼できるサイトについて。
ReaDから、モンゴル史の研究者・研究機関を検索すると、14名の研究者がヒットしますが、残念ながら公開サイトを持っている方は一人も居ません。僅かに宇野氏の『集史』に関する学術論文(参照)があるだけです。
ハ.モンゴル史に関する最も包括的なサイトは(英語の)、私の知る限り、Mongolian Culture(参照)が第一級です。この中の、Mongolia Info. Resourcesは各国のリンク集ですし、Mongolian History Resources は、前回にも紹介しました。
ニ.特に、この中のMongolia(参照)は、米国議会図書館の文献を基礎にした、かなり詳細な歴史です。チンギス・ハーンの「身元」について、この中のThe Era of Chinggis Khan, 1206-27に書かれていることが一般的見解の全てを代表しているのではないですか。