例えば、ニュートン(またはライプニッツ)はどのような思考過程を経て微積分学を思いついたのか? なぜそういうことを考える必要があったのか? 他には、なぜ虚数を考える必要があったのか? というような感じです。もちろん微積分や虚数以外の分野でも構いません。1冊で1つの分野だけのでも構いませんし、いくつかの分野が入っていても構いません。というより全体をある程度概観できるようなのが1番望ましいです(あればですが)。但し、ただ単に史実の羅列のような本を挙げるのはご遠慮ください。それと実際に買うつもりですので、新刊で入手することができる本をお願いします。
「思想の変遷に焦点をあわせてある」という点から、最適と思われる本は、モリス・クラインの「数学の文化史」(現代教養文庫)の上下二冊がお薦めですが、生憎、新刊本では出ていません。図書館で読まれるか、アマゾンで検索したところ上下二冊で3万円近くで売っておりますね。
幅広く思想史的視点から「数学的考え」を解説している方に京都大学の吉田武という方がおりますが、「虚数の情緒」
(まだ読まれていないとすれば)あたりから読まれると良いかと思います。「中学生からの全方位独学法」という副題がついていますが、決して中学生を想定した安直な著作ではありません。