id:chinjuhさんがコメント欄で書いておられる「スケスケアマガエルモドキ」という和名にすっかりやられて、少し調べてみました。せっかくなのでchinjuhさんが挙げられていない英語サイトから。(書かれている内容は共通しています。)
http://animals.jrank.org/pages/168/Glass-Frogs-Centrolenidae-PAC...
上記経由で、
http://animaldiversity.ummz.umich.edu/site/accounts/information/...
から抜粋:
Glass frogs live high in trees overhanging mountain streams. Parental care is common -- perhaps even ubiquitous -- among glass frogs, and males sometime guard multiple clutches. Small clutches of eggs are laid above the water on leaves, rocks, or bromeliads. When the type IV tadpoles hatch, they fall into the water below, and live in the muck and leaf litter on the bottoms of streams. Tadpoles living in oxygen-poor habitats are sometimes bright red as a result of blood flow close to the surface of their unpigmented skin. The call of glass frogs is a high peep (rather like that of fine crystal) or whistle. In some species, the call of a single individual may imitate a chorus. Some green centrolenids reflect light in the infrared spectrum, which may play a part in thermoregulation.
つまり:
- 生息地は山岳地帯の渓流の上に覆いかぶさっている高い木
- この種のカエルでは、親が子供の面倒を見るのが一般的
- オスが複数のclutch(後続の文より、たぶん「卵」ですが「子供、ひな」の可能性もあり)を守ることがある
- 卵は小さなかたまりで、水中ではなく水の上、具体的には葉っぱの上、岩の上などに産みつけられる
- 4型のオタマジャクシ(<専門用語かな、the type IV tadpoles)は、孵化すると下方の水中に落ち、渓流の底にたまっている落ち葉の残骸などの中に棲息する
- 酸素が少ないところにいるのでオタマジャクシは明るい赤色をしていることがある。これは色のついていない皮膚の表面近くに血流が集中するからである
- 鳴き声は高い音(クリスタルガラスをちーんと言わせたときの音に似ている)か口笛のような音をしている
- 種によっては、1匹で、何匹もが同時に鳴いているような声を出す
……生態についてはこんなところでしょうか。
ただし非常に種が多いカエルのようで、ベネズエラにいるグラスフロッグがこういうふうなのかどうかがわかりません。
あと、スペイン語なので私はギヴしますが、下記ページに写真と解説多数、です。単語を見たところ、とても専門的な内容のようですが(種の分類とかの話がいろいろある)、写真だけでもご覧になってみてください。
http://centrolenidae.cisneros-heredia.org/
変わったことを“する”部分でなくても、“される”とか“勝手になる”とか、とにかくはたから見たら変わった出来事がこいつに起きることならなんでも構いません。
日本ではグラスフロッグ glass frog と言う言い方を好むみたいですが、
transparent frog とも言いますよ。
グラスなんとかは、トランスペアレントなんとか、と言い換えられることが多いです。
あと、透明なカエルのなかのある一種類は、
スケスケアマガエルモドキという和名がついてたような気がします。
何種類かいるはずなので、別の和名がついてるものもあると思います。
あちこちざっと(ざっとです。英語苦手なので)見た感じだと、
・Centrolenidae(アマガエルモドキ科)のカエルである。
・3属もしくは5属に分類されている。
・Cochranella属
・Centrolene属
・Hyalinobatrachium属←これは上記2属に含まれてたのが独立した属になったみたい
・Nymphargus属
・あともう1属、これは名前がよくわからない
これらの属の下に、多数の種が分類されていて、
アマガルモドキ科全体としては数十種類になる(ちょっと数えられない)。
・これら5属のカエルは、どれも多かれ少なかれ透けて内臓が見える特徴がある。
・Hyalinobatrachiumという属名は、ラテン語の Hyaline : ガラス質の、という言葉が語源になっている。
・生息地は中南米に広く分布していて、種によって違うので一概にどことも言えない、ので以下はとりあえず Hyalinobatrachium属に注目。
・Hyalinobatrachium属の新種が、ベネズエラのオリノコ川デルタ地帯で見つかったと、下記サイトのスペイン語部分に書いてあるみたいです。
http://cat.inist.fr/?aModele=afficheN&cpsidt=13769444
・↓こっちにはギアナ高地で新種がみつかったと英語で。
http://cat.inist.fr/?aModele=afficheN&cpsidt=14730328
ここにはHyalinobatrachium属(の一部である13種?)が、南米大陸の北東部?(Northeastern South America)の、ベネズエラ、ギアナ、スリナム、仏領ギアナで発見されている、というようなことが書いてあるみたいですよ。
・Hyalinobatrachium属は、上記の国だけでなく、メキシコやベリーズや、そこらへんの国にもいるようです(国レベルでどこ、という情報ならばHyalinobatrachium属の英語ウィキペディアを端から見れば、ある程度までは参考になりそうです)。
http://jp.youtube.com/watch?v=YoTmoGcg0f8
こちらには白く透けた Hyalinobatrachium属の一種(sp.と略す)と、木の葉に産み付けられた卵の動画があります。どこで撮影したかなどの情報は一切なし。
こりゃ手強いですね。
賢いというか、変わっていると思います。
日本にいるカエルは水中に産み付けるのが普通で、
樹上に生むのはモリアオガエルだけです。
海外産だと、どれくらいの割合で樹上で卵を産むものがいるかわかりませんが、
多数派ではないと思います。
見に行くとしたら樹上生活をするというあたりが難関かなー。
産卵の季節を選んで行けばみつかりそうですけど、
そうでないと見えるところに出てくるかしら。
(そういえば産卵期っていつなんだろう。熱帯雨林に住んでるなら年中無休?)
鳴き声、聞いてみたいですねー。
高い声で鳴くのが特徴だと、あっちこっちにありますよ。
id:nofrills さんが調べてくれた「クリスタルガラスをチーンと言わせたみたいな」というのは
涼しげで良さそうじゃないですか。着メロとかに。
なかなか今のところパンチのある生態は出てきてませんから、声がやっぱりおもしろいのでしょうかね。
着メロとかにしたいなー、カエルの鳴き声!・・・うーん^-^;;
孵化したオタマジャクシが落ちてくるところをキャッチ・・・
赤外線カメラで映るかチェック・・・
鳴き声を収録・・・
うーん、、、、ちょっと・・^-^;;って感じですね。
まぁ見た目透明で綺麗だし、かわいいんですけどね。
声を聞いてみたいですよねー。
ずいぶん前のryota11さんのご質問のコメント欄に
http://q.hatena.ne.jp/1194502825
> 自分でも興味を持ったので「カエルの声」を探してみたら、
> http://allaboutfrogs.org/weird/general/songs.html
> で大量に紹介されています。
という投稿をしたのを思い出したので見てみたのですが、残念、このカエルの声はありません。
ネットで検索してみても、このカエルの声は見つかりません。(T T)
ところで、chinjuhさんご投稿のURLを改めて見て、
卵の写真で季節の和菓子が食べたくなったのは私だけでしょうか。
葉っぱの上に載ってるのも和菓子の「あじさい」みたいで……。