自分は、こういうものを作る事に関して、ド素人ですが、正直、がっかりしました。プロの人達が集まってこの程度の成果しか出ないものなのでしょうか?
はてなアイディア辺りに転がっている現実的なアイディアがそのまま実装されただけに思えて、残念に感じてしまうのです。これにかかった費用は一千万単位であると思います。そのくらいの費用をかけても、このくらいしか出来ないのは当然なのでしょうか?
こういうものって、案外、コツコツとたくさんの人が地味に作業していくものであって、有能な人が、数日で作り上げるようなイメージは全く間違っているのでしょうか。きっと間違っているのでしょうね・・・こういうものは、このくらい手間隙がかかって当然なんだと理解できるような本やサイトをご紹介下さい。
これだから素人は・・・という声が聞こえてきそうですが、素人が現実的に考えられるように御教授下さい。
自分でやってみれば解る。というのは無しでお願いします。
http://d.hatena.ne.jp/naoya/20080715/1216094785
によると
週末に2泊3日で京都で合宿をしてコア部分を作り、その後京都と東京に分かれてオンラインで連絡を取りながら2週間ほど作り込みをして、今日リリースです。
(中略)
関連エントリーは、PFI の CTO の太田さん (kzk さん)、吉田さんと自分の 3人のチームで開発しました。
なので、2週間を稼働日10日とすると、3人×(10日+3日)で、39人日の工数がかかっています。
この3人のエンジニアの年収はもちろんわかりませんが、著名なWeb2.0カンパニーということでミクシィの例から類推するなら、最新の有価証券報告書によると、平均年収506万円だそうなので、これをあてはめてみます。
年間の稼働日を200日(休日が165日)とすると、506 × 39 ÷ 200 = 98.7
ということで、まぁ直接かかった費用(人件費)は、100万円くらいと見ればいいのではないでしょうか?
純粋なエンジニアの給料・賞与の額を 100 とするなら、
社会保険や福利厚生など人事関連費用を乗せて 130。
管理者や庶務・営業などの経費・建物や機械費等を乗せて 200。
それに会社の利益を乗せて、対外価格は 250。
ってとこでしょう。
あと、今回の人は特別優秀なんでしょうからmixiの平均をあてるのはかわいそうなので
倍の年収1,000万円として(いや、そんなにもらってないんじゃないかと思うけどなー)みても、
「外向けの売り価格」で500万ってとこでしょう。
現実として、39人日≒2人月 で500万ということは人月単価250万ですが、
この額を請求するには、肩書きが「コンサルタント」でないと難しいというのが
悲しい日本のIT業界の現実だと思います。
※個人的には優秀な技術者(プログラマ)には人月250万払ってもいいと思うんだけどね。
※残念ながら100%うちの会社では稟議通りません。90万でも「PGで90万?」とか言われる。
まさにその通りだと思います。
あと忘れてはいけないのは、
「技術的にすごいシステムが、必ずしも戦略的、サービス的にすごいわけではない」
ということです。
さらに、きつい言い方ですが、今回の拡張は、技術的にもアイディア的にもなんら新しいものはありません。
例えばですが、SNSというアイディアのもとでmixiは成功したといえるかもしれません。
これはmixiを開発した人がすごいわけではなく、SNSという仕組みに価値を見出し、そこにお金を投入して、mixiというサービスを立ち上げることを決定した決断力が大事なのです。