論文を書くにあたって、先行研究を読んでいたところ、
企業の成長率を雇用・賃金・付加価値・売上の成長などをもとに、因子分析、バリマックス法を行っているようなのです。
この際、
These four indicators were specified as the rate of growth (regression
coefficient) divided by the mean value of the dependent variable over a 10-year period, 1986–1995.
とあります。
成長率を表す指標として、
the rate of growth (regression
coefficient)
があげられています。
regression coefficientは、回帰係数と
訳すようですが、
因子分析における回帰係数に該当するものとは何なのでしょうか?
ご教授いただきたくよろしくお願いいたします。
小分けに回答していただいても結構です。
因子分析については、この説明がわかり易いかと思います。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/PFA/pfa1.html
モデルが明記されていませんが、このようなテーマの場合、売上や付加価値が目的変数、雇用や賃金などを説明変数として、回帰モデルの推計を行うのが定石です。
さらに因子分析をどう使っているのかもわかりませんが、推計した回帰モデルの検証でもしているのでしょうか?
上記のURLを見るかぎり、大雑把な言い方をすれば、因子分析モデルも回帰モデルも、推計式は目的変数をいくつかの説明変数で推計を行っているという意味で同じです。
なので、ご質問の「因子分析における回帰係数」とは、普通は因子負荷量と呼ばれるべきですが、各因子の係数(どの因子がどれだけのインパクトで目的変数に影響があるかを示すもの)なので著者も回帰係数と書いてしまったのでは。