決め手となるほどの情報ではありませんが、下のコメントをもとに調査してみました。
まず、歴史上初めてコーヒー豆が飲料になるとして紹介された頃は、焙煎という過程は経ていませんでした。
アラビアの医学者アビセンナ(980~1037)コーヒー豆の煮汁バンカムは、レモン色をして良い香りがすると記した文献がある
(コーヒー大研究)
ですが、その後焙煎が発見されるや、焙煎以外の飲み方をされることはほとんど無くなりました。東欧、あるいはトルコ近辺で「挽いた粉にそのまま湯を注ぐ」というスタイルの飲み方があるそうですが、これも当然焙煎しています。
一方、「浅炒りの薄いコーヒー」が広まったのは、アメリカ。それも西部でした。(この辺りからそろそろご質問関連の話題です。)
西部で薄めのコーヒーを飲むようになったのは、ボストン事件以来、飲みたかった紅茶に代わりコーヒーを薄くして紅茶に似せたと云う説とそもそも西部地区の水質に関係していると云う説があります。
西部地域の水質はアルカリ質が強く、そのまま飲むと「おなかを壊す恐れ」があったと云われています。珈琲豆を浅くローストする事で水質に合ったモノにして水代わりに愉しもうと考えたと聞いたような・・・?
さらに彼等がコーヒーを入れた器具は…
アメリカンコーヒーを作る上で忘れちゃならない物と云えば、パーコレーターですね。パーコレーターとは珈琲抽出器具のひとつでして、本体はアルミ製の物が多く、高価な物はステンレスで出来ています。外見は縦長のヤカンの様な格好をしています。中のバスケットに荒挽きにした珈琲豆を入れて直接、火に掛ける事によりポット内のお湯が循環し、そのうちにコーヒーが出来上がっているという、なんとも手間いらずの器具です。(笑)
この器具は、西部劇などのカウボーイの野営場面には必ずと云って良い程、登場しますね。
冷えてきた西部の荒野で焚き火を囲みながら、食事の後はパーコレーターで作った熱々のコーヒーを
これまた長い年月愛用してきたであろう、傷だらけのマイカップ(だいたいが金属製)に
タップリと注ぎ、フ~フ~と吹きつつ熱いコーヒーを啜るのです・・・。
ひと時の安らぎタイム。う~ん、、、何だかこれだけを見ると、とっても旨そうですよね。
パーコレーターは沸騰したお湯が循環して、バスケットの中の珈琲豆を何度も通り作られるので、
香りが飛びがちですが、パーコレーターの持つ雰囲気はキャンプ遊びにはピッタリと云えます。
(しげのよもやま話5)
さらに、この飲み方を、その名も「カウボーイ・スタイル」とか…
38. 兵庫県 なんとかさん 2008.1.5
以前読んだ或る小説に、コッフェル(ハイカーや登山者がよく使う携帯鍋的なアレです)の中に適当に砕いた、若しくは粗挽きの豆を水と一緒に入れ、そのまま沸かし、上澄みをそのまま飲むか、適当な布で簡単に濾過して飲むと言うシーンがありました。「カウボーイスタイル」なのだそうですが、本当でしょうか? ご存知の方、お教えください。
(◆ あなたの国や地域でのコーヒーの飲み方について教えてください ◆(世界まるごと質問箱))
その名も「インディアンコーヒー」とか呼んでいる例がありました。
エジプトでは挽いた豆をカップに入れ、
お湯を注いでそのまま飲みます。
それで最後は粉が残る約1cm残して飲み終わります。
<2008/2/10(日) 午前 2:01 ゴーテック>
インディアンコーヒーとか言ってそういう淹れ方もあるね。
パーコレーターで淹れても粉が入るし・・フレンチプレスでいれてネルでこしたら飲みやすくなりました。
Teaもいいんだね、でもお茶は丸いので・・しつこい!?
<2008/2/10(日) 午前 9:54 くまー!!>
(クマブログ・コメント欄)
では、実際に「炒らないコーヒー(グリーンコーヒー)」を飲む風習があるのか、というと……残念ながらこれは見つかりませんでした。ただ、グリーンコーヒーは「カフェインが少なくポリフェノールが多い」という理由で、サプリメントとして注目されてもいる様子。
グリーンコーヒーエキス
その辺りのことを店の主人が考えて、件のグリーンコーヒーを出しておられるのかもしれません。
インディアン式というのが本当ならば、先住民が薬として煎じて飲んだのを再現している可能性はあるんですが、それをなんの説明もなく食後に出すのも不思議なので、アメリカ(の一部地域?)ではある程度普通に飲まれているのかな、と疑問に思ったのです。よろしくお願いします。
その珈琲の色は、ほんとうにほぼお湯です。お湯としか表現できません。真水を湧かしたんじゃないことは、うっすら色がついているからわかる程度。しかし茶色ですらありませんでした。何色かと言われても困るような色です。強いて言えば緑色。でも緑茶のような鮮やかな緑ではありませんし、あんなに濃くもないのです。
似ているのは煮出し珈琲だと思いますが煮出し珈琲は濃いはずです。
また、インアン珈琲と言うとインド(中国の隣の)コーヒーのようです。
つまり北米と言うのは疑問です。
>煮沸
>ボイル
> 単純な煮沸法。粉と水を鍋に入れて煮沸して抽出し、上澄みだけを飲む。
> 北欧やギリシャで見られる淹れ方で、トルココーヒーに由来する淹れ方だと考えられる。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%92%E3%83%BC
南米の原住民の人も煮出しコーヒーを飲むのだと思いますが
(たしかそんなことがコーヒーの入れ方の本に書いてあったような?)
西洋人の侵略後の慣習だと思います。
映画を見ていてもカウボーイの人はコーヒーを飲んでいますが
北米原住民の人がコーヒーを飲んでいるというのはあまり記憶にないです。
そう言う事があっても西洋文明の慣習を受け入れた影響で
本米原住民の人の慣習ではないのではと思います。
推測では
カウボーイの人がコーヒーを飲みたくて
煮出しコーヒーを飲んでいたのだけど
焙煎する道具がフライパンぐらいしかなく
上手く煎れなくて生煎りの豆で煮出しコーヒーを飲んでいたので
(濃いものを作れなくて、)薄いコーヒーを飲んでいた
と言うのでどうですか?
北米はコーヒーベルトからもはずれてますしね。
豆を輸入する経路が出来た後のはずです。
でも、コメントをいただいた程度の憶測ならばすでにしておりまして、
北米にそんな習慣なんかないだろうな、
でもひょっとしてもしかして、あったらおもしろいな、
と思っておたずねしている次第です。
>焙煎する道具がフライパンぐらいしかなく
>上手く煎れなくて生煎りの豆で煮出しコーヒーを飲んでいたので
>(濃いものを作れなくて、)薄いコーヒーを飲んでいた
>と言うのでどうですか?
どうもこうも、その実例があるなら教えてください、というのが質問の主旨です。
みつけたら回答をお願いします。
コーヒーの生豆を煮出してみたことがありますが、確かにこんな感じになります。色は薄青く、苦味はなく、青臭い。どろっとした感じがなんとなくそば湯を思わせます。カフェイン含有量は多めかも。胃には優しくない感じ。
以下はインディアンコーヒーに関する推測です。
西部劇映画(タイトルは忘れました。映画ではないかも)に、カウボーイがたき火の前でコーヒーを飲みながら、ペッペッと何かを吐き出すシーンがあるそうです。
これはコーヒーに混ざったコーヒー豆のだしがらを吐き捨てている描写なのですね。豆を直接鍋に入れて煮出したコーヒーを飲んでいるわけです。
また、これもカウボーイが行っていた方法ですが、野外で生豆を焙煎するときは、専用の用具は使わず、平たい石を拾って使ったりします。
「インディアン」がネイティブアメリカンを指すのであれば、このような方法、もしくはそれに近い方法を使って入れた、ワイルドなコーヒーなのではないでしょうか?
とりあえず、通常のコーヒーでは味わえないほど浅い焙煎濃度の豆を使っていることだけは間違いないです。
青臭い感じ、というのもピッタリで、
おかげで、ほとんど生の豆を煮出したものだということは納得できました。
・鍋に入れて煮出したコーヒーを飲んでいる
・野外で生豆を焙煎するときは、専用の用具は使わず、平たい石を拾って使ったり
このあたりが真相に近づく手がかりかもしれませんね。
開拓時代の西部とかでカウボーイがどんなコーヒーを飲んでいたのか、
決め手になるような資料が見つかると面白いんですが。
で、トウモロコシの粉で作るコーンコーヒーというものが紹介されているのですが、
これをコーヒー豆でやっているとか・・・
>野生に生えるトウモロコシを焦げる
>まで煎り、粉にして熱い湯の中に放り込んだ
この作り方だと、たぶんちゃんと色が付きますよ。香りも。
タンポポの根やチコリの根を乾燥・焙煎して粉にしたのをコーヒーの代用にしますが、
どっちもちゃんと色がついてるし、香りもあるんです。
ほんもののコーヒーよりは遙かに薄いですけどね。
おかげさまで、某ステーキ屋のインディアン式生豆珈琲は、
あながちデタラメでもなく、
開拓時代の西部の雰囲気を忠実に再現して「いるかもしれない」ことがわかりました。
そのお湯のように薄い珈琲が、現在のアメリカン珈琲のもとになったのでしょうが、
kazumori7 さんのはサッパリ回答になっていないので今回は減点で。
idiot-iさん、pascal7さんにポイントを送信しました。
OhYeahさんにも少なめに送信しました。
またよろしくお願いします。