高校生の方でしょうか。でしたら自分が今受験生ですので何かお力になれればと思います。
質問にある、「中心が原点でない場合の接線の方程式」というのはこの公式のことかと思います。
(x-a)^2+(y-b)^2=r^s …(1) 上の点A(x0,y0)における接線の方程式は
(x0-a)(x-a)+(y0-b)(y-b)=r^2 …(2)
実は円に限らず、楕円や双曲線(数学Cの範囲)といった二次曲線は、これに似た接線の方程式を持ちます。
私の経験では、こういった方程式は微分の応用などの問題の中で導き出したのみで、公式として学校で習った記憶はありません。当然学校や扱うテキストの内容にもよるのでしょうが。
しかしこれらの公式はテクニックとしてあまりにも有名ですし、「ロピタルの定理」(参考)のように、「受験数学ではタブー」というほどのものではないと思いますので、私個人としては使っても大丈夫だと思います。(先のロピタルの定理なんかは、調子に乗って使うと0点にされることもあります)
ただし不安であれば簡単な証明がありますので大ざっぱに説明します、時間があれば回答欄の余白にでも書いておいてください。(とはいえど、実際やってみるとかなり量があるので、計算をうまいこと省略しつつやってください。)
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(i)y0-b=0のとき、x0-a=±r が導け、(2)式に代入すると点Aにおける接線となる。
(ii)上の(2)式を変形して「y-b=...」の形に変形。(1)式に代入。また、
(x0-a)^2+(y0-b)^2=r^2
が成り立つことに注意して式を変形していくと、必ず
(x-x0)^2=0
が出てくる。これで(2)式で表される直線が円とただ一つの交点(接点)を持つことが示される。
以上より、(2)式は点Aでの接線の方程式である。
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と言う感じです。一から式を導くのではなく、与えた式を変形して正当性を導くという手順です。これは楕円でも双曲線でも全く同じ証明ができます。(ii)での変形が非常に難儀なのですが、特に凝った変形ではないので途中式は適度に省略してください。
最後ですが、受験数学での"ちょっと怪しい"テクニックは簡単な証明をつけて使うか検算用に使うだけにしておいたほうがいいです。質問文にあるような公式は非常にポピュラーですから使ってもさほど問題ないと思いますが、不安なものは教師など詳しい人に聞くのが良いかもしれません。
長文で申し訳ないです。