供託金とは、公的な場所に預ける保証金ですね。
仰る古代ギリシャについてはよく分かりませんが、現代でもフランスの法律には濫訴の防止を目的とした供託金制度があります。下にフランスの消費者保護のための法律から一例を。
フランスの消費法典(1993年制定)
検事による公訴が先行しない民事訴権の提訴にあたっては、供託金が必要。共同代理訴訟における委任の募集の禁止(L422-1条)。その他、不法行為一般法理により損害賠償請求を受けうる。
(参考資料)
というわけで、
・スプレシアデスを裁判所に訴えるために
・債権者が
・裁判所に
供託するのではないでしょうか。
……というか、下のコメントで既に言及されてましたね…orz
この場合、勝てば借金が返ってくるのだから、裁判費用分は損にならないので供託金みたいなものという。
この時代は、民主主義に移り始めたところで、民会や元老院というものがあった時代だと思います。
供託金は民会や元老院に預けたのではないかと思います。
また、借金があって返せない場合には、債務奴隷(通常の奴隷とはちょっと違って、借金が返せなくなった市民が借金を返すまで奴隷として働かなければならないもの。通常の奴隷は、いつまでたっても奴隷です。)という制度がありました。(この文章が書かれたときには、まだその制度があったと思います。)
市民として登録されているものが、借金のかたに奴隷として登録されるのですから、それは民会や元老院などで管理していたと思います。
文章からすると、もう待ってもらえる状況ではなくなって、捕まえて奴隷にされてしまうような状況にまで追い込まれたという事だと思います。