全く同じではないが、似たようなものではある。
東洋医学の考えかたですと、生姜は生姜でも「生の生姜」と、「乾燥させた生姜」では意味が違います。「生の生姜」は「生姜」ショウキョウ、「乾した生姜」は「乾姜」カンキョウ、といいます。
漢方の処方でも「生姜」を入れる処方と「乾姜」を入れる処方があります。乾しただけですが、この二つには大きな違いがあります。「生姜」は浅いところを温めます。「乾姜」は深いところを温めるといわれています。そのため、初期の風邪の時の葛根湯などは風邪が表面にあるので、生姜を入れます。手足が冷えている人などの下痢の処方で人参湯がありますが、これはからだの深いところ、内臓が冷えている状態なので、乾姜を使います。
生姜は天日で干しますと、太陽の陽気を浴びて水分が減り、辛味成分も増えて温める力が強くなることがわかっています。よく干しシイタケも天日で干すとうまみ成分が増えるといいますね。