どのように鏡を使っているのでしょう。
(カメラオブスクラの構造に鏡を使ったものがありますが、結像の仕組みとしては鏡は不要です)
>カメラオブスクラを使うと1時間以上露光しても、感光しませんでした。
コスメグッズの安い銀引き鏡の反射率は85%~99%程度です。
写らないのは鏡の反射率のせいではないと思います。
>コピアート紙を使って通常の日光で像を写す単純な実験をした結果、
>2~4秒くらいで感光したのですが、
これは、像の描かれた紙(ネガ)と、コピアート紙をぴったり重ねて直射日光にあてた場合と思います。
これに対して、通常のカメラのように離れた被写体や風景を撮影するには、相当な露光時間が必要です。
なぜなら、被写体による反射光は日光の何十分の一、何百分の一以下になりますし、被写体から離れるほど弱くなります。
そのためにレンズで光を集めるわけですが、以下の点に気をつけないと何時間たっても像が焼きつきません。
・レンズ開口部の大きさが十分にある。
・レンズを通らない光がカメラ内に進入しない構造である。
・ピントが印画紙面にきちんとあっている。
・被写体のコントラスト(明暗の差)が十分にある。
・照明は日光である。
・おまけ:コピアートが既に露光されてしまっていないこと。
レンズ
虫眼鏡なら大口径のものが手に入りますが、収差の関係から倍率は高くない方がよいです。
老眼鏡であればレンズ直径の大きいものにします。度数に注意してください。
レンズから印画紙面の距離を30cm程度とする場合、+3.5(焦点距離約28cm)が良いでしょう。
コピアートは紫外線に感光する紙なので、念のため対UV加工のないものを選びます。
カメラ構造
カメラ開口部の構造は、レンズの集光力を十分に活かせるようにしてください。
そして、開口部やその他の隙間からレンズを通らない余計な光が入らないようにします。
レンズの焦点距離は固定ですが、カメラ内で実像が作られる位置(印画紙を置く位置)は
被写体までの距離で多少変わりますので、ピント調整と像の確認ができるように作ります。
露光
日光を使わないと良い結果が得られないと考えてください。
(コピアートに適した光をだす照明器具もありますが、一般的じゃないし)
まず、印画紙面に結ばれている像をみて、ピントを確認します。
ピント確認後にコピアート紙をセットする場合には、カメラのピントをずらさないように。
カメラの性能にもよりますが、20分程度はカメラを動かしてはいけません。
夏場なら、薄曇りでも時間をかければある程度感光してくれます。
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/ebisan/copiart.htm
http://www.k4.dion.ne.jp/~f_notes/factory/SC02/SC02.pdf
下のURLの資料ではラケット形拡大鏡のレンズが使用されています。
ネジを取ると簡単にレンズが取り出せるので私も工作用に3本ほど持っていますが、
ロットによってレンズの焦点距離が違うので気をつけないといけません。