私の知っているデータセンターは、そんなに新しくないので最近のサーバルームとは少し違うかもしれませんので、その辺はご容赦ください。一応、私は、ずらっとラックが並んでいるデータセンターの1ラックを借りているケースと、データセンターごと1社で占有しているようなケースを見たことがあります。
空調に関しては、データセンターの空調で、十分な冷却性能を持っているという話でしたが、ラックトラックの間に、巨大な、いかにも工業用って感じの扇風機が置いてあって、ラックの後ろ側でぶんぶん回っている風景を見たことがあります。とりあえず、お客さんによる気休めだった可能性もありますが、確かに、ブレードサーバのような、高密度実装のサーバの登場は、少し前のデータセンター設計時には想定できていないでしょうから、冷却能力不足は仕方ないのかもしれませんけども、ちょっと違和感がありました。
あと、電源に関しても、いつぞやの大停電で(停電時に動作すると言われていた)自家発電機が動かずに、さりげなくサーバがダウンしたデータセンターがあったと聞きます(その後、営業担当が平身低頭、平謝りしたらしいですが)
で、入退室管理に関してですが、複数ラックを使うようなケースでは、施錠されたケージの中にラックを構えているのを見かけますが、個人的には、ラックに付いてるカギが一つ増えるくらいの安全性の向上じゃないか(=あんまり意味ないんじゃないか)と思いながら眺めています。むしろ、ラックごとにカギを一つずつ増やす方が安全かもしれませんね。ただ、1社でフロアを占有しているはずなのに、サーバを置いている組織ごとにケージを構えていて、その光景には、少々異様な印象を持ちました。
あと、最近は、生体認証を採用するデータセンターもあるようですが、なりすましを防止し、その個人を特定して認証を行うことができる一方、結局、認証情報を登録できる人数に制限があって、ややこしいこと(作業できる人数が限られて、納期が遅れたりとか)になったり、一人一人の認証に時間がかかって、朝夕に各社のSEがデータセンターの入り口で行列するってこともあるようです。
むしろ、生体認証で認証するよりも、1人分の認証情報(IDカードとか)で複数人が出入りできない仕組みになっていることの方が重要かもしれませんね。1人分の認証情報でもデータセンターへのドアは開いてしまうわけですから、ドアが閉じるまでに複数人が雪崩れ込める可能性があるわけです。データセンター側に、それを防ぐための仕組みが備えられていないと、1人分の認証情報はその意味をなさない状態になるような気がします。とはいえ、現行のデータセンターでは、さすがにそういった仕組みがないところは少ないんじゃないかという気がしますけれども。
とりとめのないことで恐縮ですが、ご参考まで。
回答に甲乙つけがたいので、ポイントは均等配分とさせていただきました。