南九州が梅雨明けしたとき、そのすぐ隣の中九州はどうゆう状況なのでしょうか。そんなに県境で線引きして天気の状況はいえるものとは思えません。実に「科学」の問題を科学から一番遠い「感じ」で言っているように思えてなりません。ずっと以前のように「梅雨明けした模様」でなく、はっきりと「梅雨明け」したときに「梅雨明け宣言」をしたらよいと思いますが。
梅雨入りと梅雨明けの定義は?
春と夏の間に、梅雨があります。
よく天気予報で「梅雨入り(入梅)」や「梅雨明け(出梅)」と言う言葉を聞きますが、それぞれどうなるとこう呼ばれるのでしょうか?
実は、梅雨入り梅雨明けに、明確な定義はありません。
一応、「だいたいこうなれば梅雨」と言った曖昧な決まりはありますが、ビシッと「こうだ!」と言う定義はないのです。
もともと、「梅雨入り」「梅雨明け」と言うのは、マスコミの要請で作ったものなので、あまりちゃんと考えなかったようです。
そのため、両者の定義は資料によって、
「曇り、又は雨が1週間以上続くと予想された時、梅雨入りとなり、梅雨明けは晴れが1週間以上続くと予想された時」
「梅雨明けとは、梅雨前線(これの位置だけは特定できる)が北上、南下、消滅のいずれかにより、その地域に戻ってこないと判断された時」
「梅雨入り、梅雨明けも結果論(それを過ぎてから『あの時が梅雨入り(梅雨明け)だった』と言う)」
などバラバラ。
結局、これらを総合して考えると、「梅雨明け・梅雨入りの定義は不明確」と言うのが妥当と言えるのです。
気象庁が、梅雨明け梅雨入りをその後になって発表するのは(事前に予報しないのは)、こう言った理由からなのです。
ちなみに、何故梅雨になるかと言うと、北にある冷たい空気(オホーツク海気団)と、南にある暖かい空気(太平洋気団)とがぶつかりあうと梅雨になります。
このぶつかった部分(梅雨前線)には雲が発生しやすく、その結果として、大量の雨が降るのです。
そしてこの梅雨前線。これの動きを予想する事は、現在の科学をもってしてもかなり難しいので、梅雨明けの予想が出せないのです。