脱水時の水分補給のためには,
水に食塩と糖を溶かしたORS(経口補水塩または経口補水液)が有効ですね
簡便法として水1リットルに砂糖小さじ4,食塩小さじ半分で作ることができるので,
夏場の熱中症対策として覚えておいた方が良いでしょう
>経口補水塩(けいこうほすいえん: Oral Rehydration Salt)は主に下痢、嘔吐、発熱等に
>よる脱水症状の治療に用いられる。食塩とブドウ糖を混合したもので、これを水に溶かして
>飲用する事で小腸において水分の吸収が行われる。水に溶かした状態のものを経口補水液
> (Oral Rehydration Solution)という。略語のORSはSalt、Solutionのいずれの意味でも
>使われる。
>
>熱中症などの緊急時における簡便なORSの作り方として、水1リットルに対して砂糖小さじ4、
>塩小さじ半分で作ることが出来る(『地球の歩き方』より引用)。スティックシュガー2本、
>塩1つまみぐらいの量である。このような物をLGSといい発展途上国ではコップ一杯の沸騰
>したお湯にひとつまみの塩と一握りの砂糖を入れるということで普及している地域もある。
>こうした簡便なLGSに重炭酸を加えることで、水の吸収効率はさらに高まるため、その前駆
>物質としてクエン酸を加えると良い。これは市販のスポーツドリンクの内容物に似ている
>が、ORSの方がナトリウム量が多い組成となっている。実際、乳幼児の脱水時にスポーツ
>ドリンクを与えると低ナトリウム血症から水中毒を引き起こすことが知られている。現在
>日本では、厚生労働省認可の個別評価型病者用食品としてORS用の飲料OS-1が発売されて
>おり、調剤薬局や病院の売店等で販売されている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/経口補水塩
>経口補水塩(ORS)
>【ポイント】
>脱水の予防には、水分、糖分(ブドウ糖)、塩分(Na)の補給が必要。
>
>脱水の予防・治療のためには、Naなどの電解質を含む液を、補給することが大切。
>
> WHO(世界保健機関)の経口補水療法(Oral Rehydration Therapy:ORT)は、点滴を
>行えない開発国で、コレラなどの下痢による脱水症の改善のために開発された。
>最近は、先進国でも、小児の急性胃腸炎に、経口による補液が推奨されている。
>
> 経口補水療法に用いられる、経口補水塩(Oral Rehydration Salt:ORS)の研究から、
>Naや水を効率良く消化管から吸収させるためには、血液よりも浸透圧が低い液の方が、
>望ましいことが判明した:正常な血液浸透圧は、280mOsm/kgだが、血液よりやや低い浸透圧
>(200~250mOsm/kg)の飲み物の方が、胃腸からの吸収が良い。
http://hobab.fc2web.com/sub4-ORS.htm
このように人の健康に効果的な水分補給は必要なものなのですが,
「健康に良い特別な水などない」と考えた方が良いと思います
>健康に良い水なんて無い!?:天羽優子 先生 2007.04.06 Friday
> 「最初に断っておきますが、健康に良い水・体に良い水なんていうのは無いんです。
>水は絶対に必要なもの!ですが薬ではありません。
>安全な水であれば良いではないですか。」
http://report.seiko-masuoka.net/?cid=17812
>水商売ウォッチング
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/wwatch/intro.html
水道水を煮沸させるだけでも有害な塩素やトリハロメタンを除去できますし,
浄水器としてはリーズナブルな「活性炭浄水器」で十分です
逆浸透膜,ゼオライト,麦飯石による浄水器にはあまり意味はありません
アルカリイオン水も「ビタミンCやE、ルイボスティー」以上の効果があるかどうか疑問です
磁化水、パイウオーターはまったく意味がないと考えられています
>あやしい「水」商売
>
> 水道水を煮沸させるだけでも塩素やトリハロメタンは除去されます。すなわち、
>水道水を調理に使う場合、高価な浄水器を使わなくてもほとんど問題ないという
>ことです。
>
>一般的に広く普及している活性炭浄水器も、リーズナブルである割に性能は
>いいようです。残留塩素とカビ臭を除去するだけで、水の味は格段に良くなります。
>特に中空糸付きのものは実用的には十分な性能だと思います。
>
>逆浸透膜は確かに水道水中の不純物を著しく除去し、純水に近いものができます。
>しかし、体に必要なミネラルまでとってしまい、味も何も無い水になります
>(おいしい水ではない)。装置も20万円以上と高価です。また、1リットルの
>浄水を得るのに4リットルの水道水が必要(3リットルは捨てる)ような製品も
>あります。本当に実験室なみの純水が必要でしょうか?
>
>アルカリイオン水は浄水ではなくて、一種の「機能水」で特殊なものです。これは、
>臨床的に有効性は確認される例もあるようですが、まだ、その原理はわかって
>いません。還元性があるので体内で活性酸素を消すという説明もよくされますが、
>それならビタミンCやE、ルイボスティーのほうが効果がありそうです。
>
>ゼオライト、麦飯石は浄水性能は疑問です。ミネラル補助などには使えるかも
>しれません(しかしデータは示されていません)。「理想的なミネラルバランス」に
>するなどと宣伝されていますが、ミネラルの大部分は食事で得られ、水から得られる
>のは、ごくわずかなので関係なさそうです。
>磁化水、パイウオーターは浄水器としては、全く役に立たないと考えられます。
http://sekken-life.com/life/mizusyobai.htm
「水素水」に関しては,
そもそも水素は水にはごく微量しか溶けませんし,
>番号 化 学 式 物 質 名 物質区分 式量 温度
℃ 溶解度
気ml/水1ml
mol/kg 水分子数/粒子1組
>91 H2 水素 気体物質 2.01 25 0.01750 0.0007840 70,918
http://www.questions.gr.jp/chem/odoroki2.htm
「水素水」「水素豊富水」の健康上の効果も疑問です
「水中で水素を発生する商品」についての
国民生活センターの商品検査の結果は,「効果なし」でした
>活性酸素のひとつであるスーパーオキシドの消去活性を測定したが、
>検知できるほどの消去能は認められなかった。
http://www.kokusen.go.jp/kujo/data/k-200505_02F60.html
>2009/01/14 水素水の状況
http://www.cml-office.org/archive/1231939839236.html
また,酸素は水素よりも水に良く溶けますが,
「酸素水」の健康の健康上の効果を確認した論文はないようです
>「酸素水」の効果に関する情報 -
>「健康食品」の安全性・有効性情報 (国立健康・栄養研究所)
>
>一般に水の中には酸素が溶解していますが、この溶存酸素濃度を高めたものが「酸素水」
>と呼ばれているようです。酸素は、0℃1気圧において49mL/L(70mg/L)の溶解度を持つ
>気体で、温度の上昇と共に水に溶ける量は減少し、同じ温度においては気圧に比例して
>水に溶ける量は増加します。従って低温で保存し、開栓後はできるだけ早く飲まないと
>酸素はどんどん抜けていくことになります。
>
>酸素水は一般的に、「スポーツ時の酸素補給や酸素不足から来る疲れなどの体調不良の
>解消」、「頭がすっきりする」、「ダイエットによい」などと言われています。しかし、
>その効果を検証した論文は少なく、あったとしても、「酸素水」のそのような効果について
>は否定的な内容となっています。
http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail822.html
「ナノクラスター水」に関しては,
そもそも水のクラスターサイズを測定する方法自体が現在存在しませんから,
「水のクラスターが云々」言っている商品はすべて怪しいと考えた方が良いでしょう
>水のクラスター -伝搬する誤解-
http://atom11.phys.ocha.ac.jp/water/water_cluster.html