ベルギーは小国で、その中のワロン地域は、人口330万人にすぎない世界的にみて小さなコミュニティです。
にもかかわらず、フランク、イザイ、グリュミオー、ヴュータンと、ヴァイオリン界に多大な貢献をした作曲家、演奏家を、人口比にして多く排出しているように見受けられます。
この相関性の根拠をご存知の方、教えてくださると幸いです。
専門家ではないので回答を控えておりましたが、コメント欄も開いていない事ですし、調べ得た範囲で。
一つの要素として、教育環境があげられるでしょう。
フランクとイザイが生まれた リエージュ には、Conservatoire royal de Liège(王立音楽院) があり、イザイはここでヴュータンに師事しています。(Eugène Ysaÿe - Wikipedia, the free encyclopedia)
厳密に言えばワロン地域ではありませんが、ブリュッセルにも王立音楽院があり、グリュミオー はここで学んでいます。
音楽教育環境が整っていた、というのが原因の一つと思われます。
もう一つは、独自研究で根拠は薄いのですが(^^;
確かにベルギーは小国で、ワロン地域はさらにその半分位ですけど、
ワロン地域の経済は、19世紀初頭にリエージュやシャルルロワをはじめとした地域で石炭や鉄鉱石といった資源を用いた工業を背景として急速に発達し、これによりベルギーはヨーロッパ大陸で最初に産業革命を成し遂げた国となった。
とあるように、フランクやヴュータンが活躍した頃は工業先進国だったわけです。
労働者階級の市民が多数いたと思われます。
彼らにとって、子供に音楽を習わせる、というのが次世代ステップアップの早道だったのではないでしょうか。
His father had ambitions for him to become a concert pianist,
César Franck - Wikipedia, the free encyclopedia
Grumiaux was born in Villers-Perwin, Belgium to a working-class family
Arthur Grumiaux - Wikipedia, the free encyclopedia
この観点からすると、なぜヴァイオリンであってピアノじゃないのか、という点が説明できます。
ヴァイオリンの方が安価で、場所も取らないからです。
やろうと思えば自作することもできる筈で、実際ヴュータンの父親は「織工であり、アマチュアのバイオリニスト兼バイオリン作成者(a weaver and amateur violinist and violin-maker)」でした。
(Henri Vieuxtemps - Wikipedia, the free encyclopedia)
以上、ご参考になれば幸いです。