睡眠薬の耐性については詳細なデータや試験結果が見当たらなかったが、ベンゾジアゼピン系睡眠薬は医師の指示通り用法と用量を守って使用すれば耐性の心配はほとんど無いといわれている。
ベンゾジアゼピン系睡眠薬の耐性出現はゼロとは言えないものの、アルコールの方がよっぽど耐性は生じやすいということは言える。
以上のことをふまえると、「最近睡眠薬が効かなくなった」「薬を飲んでも眠れなくなった」という訴えがあった場合は、ベンゾジアゼピン系睡眠薬の場合は薬の耐性を考えるのではなく、薬が効かなくなってしまった原因を探すことが重要である。
チェックポイント
・用法用量を守って正しく服用しているか。
・不眠症自体の悪化はないか
・不眠を助長する生活習慣になっていないか
・アルコールと併用していないか
アルコールの悪影響について
(短期的)
アルコールは眠りを浅くし、途中で目覚めやすくなってしまう。
アルコールは睡眠後半にREM睡眠を増やす作用がある。
アルコールの筋弛緩作用はベンゾジアゼピン系睡眠薬よりも強いと言われている。
⇒睡眠時無呼吸症候群やいびき、の原因ともなる。
http://blog.livedoor.jp/pharma_di/archives/51457356.html
服薬管理に関しては患者の独断で判断すべきではないです。
ただし、睡眠薬のみを処方しておいて、それが効かなかった場合のフォローが全く無いのであれば
セカンドオピニオンとして他の病院を受診することが良いかと思います。
医者と患者が共同して、服薬量を減らすような治療をすることが必要ですし、
医者側から十分なインフォームドコンセントがなされるべきです。