色々なご意見があって、面白いです。
どこの国も完全な市場経済ではありません。日本も90兆の予算は、国がコントロールし、膨大な180兆郵便貯金も政治的にコントロールされています。経済学を
political ecomony と言いますのは、まさにこのことですね。しかし、政治にゆがめられてはいるが、世界は市場経済です。
市場経済では、物の値段は、需要と供給で決まります。お金の値段(金利)も、需要(借りて)と供給(貸し手)で決まります。
投資対象の多い国は、資金に対する需要が多く、投資対象の少ない国は、資金に対する需要は少ないです。
供給面から見ると、貸し手が多い国(金持ちの国)では資金の供給が多く、貸し手が少ない国(貧しい国)は資金の供給が少ないです。
これが原理ですが、どこの国でも、お金を借りて事業をしますから、中央銀行は、物価が上昇すれば金利を上げて、物価上昇を抑えます。物価が下がれば、中央銀行は、金利を下げて、物価の下落を抑えます。ただし、物価下落に対しては、金利政策はあまり効果のない現象は日本で発生しています。
オーストラリアは、資源が多く投資対象の多い国です。さらに、最近、住宅価格が上昇しています。そこで、中央銀行が金利を上げようとしたのだと思います。
いったい誰が悪いのやら
ご参考までに。
豪州も南アも経済が好調で物価が上がっているからインフレ抑制のために金利を上げていっているということで、先進国からの投資を呼び込みたいという理由で金利を高くしているわけではないと思います。
オーストラリアの場合、リーマンショックの際に主産業である鉱業では大手は一社も潰れてませんしね。もちろん、銀行などの金融関係でも。
経済規模が小さいのが幸いして、前政権が10年以上かけて溜め込んだ予算をリーマンショック直後に逸早く放出できたのも大きいと思います。
加えて、不景気で低価格商品が売れたり、万博の経済効果などで一番の貿易相手国である中国が予想以上に踏ん張っているので、その恩恵を受けている感じですね。
実質、オーストラリアの景気は現状上向きで、不動産なんかも大概の主要都市ではまた高騰し始めています。
インフレが進めば金利を上げてそれを抑えるのは、安直かも知れませんが常套手段ですからね。
日本ほど経済規模が大きく、成熟された国家だと、単純に金利を上げ下げすれば良いというわけにはいきません。
が、オーストラリアやニュージーランドなんかはまだ発展の余地がある、途上中の国なのでそれもまかり通ります。
ニュージーランドは基本的にオーストラリアの景気に連動しますから、金利もほぼ同時期に上がります。
日本は不景気が続いていますが、ドルだって、ユーロだって数年前は4-5%の金利水準でした。
リーマンショックのおかげで、ドル、ユーロの金利が下がったのに比べ、リーマンショックの
影響が少なかった資源国はダメージがすくなく、通常の金利水準を維持出来ているのだと
思います。 資源国は商品相場の影響を受けやすく、ドルやユーロに比べ、若干
金利水準は高めではありますが、いまは先進国の金利が安いので、相対的に高く感じるのだと
思います。
投資を集める=通貨価値が上がる=輸入に有利
資源が安定してると言いつつもオーストラリアは輸出より輸入のほうが多い国ですからね。
日本のように国債が膨れあがったりしない限りは高金利のほうがメリットが大きいのだと思います。
豪州やニュージーランドは比較的健全で安定的な経済成長をしている、という側面においてごく常識的な金利政策を実行してる結果だと思います。
人間の数よりも羊たちの数が多く、経済規模も欧米諸国に比べればさほど大きくないなか、1昨年のリーマンショックによるダメージも致命的ではなかったことも幸いしている結果かもしれません。
地政学的側面や鉱物資源等の恵まれた環境等が将来的なこれら国々に対する潜在的な成長ポイントとして、広く認識されている可能性大と思われます。
経済規模はさほど大きくないわけですから、金利高による資金集めというよりも、
実質安定的な成長を支えるための金利政策の結果だと思います。
インフレ・ターゲットとは?
http://www.wakaru-fx.jp/blog/himawari/archives/post_17.html
そして、このインフレ・ターゲットは、現在はイギリスやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドなどが導入しています(日本は導入していません)。
金融・経済詳しくないのですが、このインフレ・ターゲットが関係しているとか?
金利が高くないとインフレになるとわかっている国の通貨は買えないから?
でも、物価がべらぼうに高いのかなぁと思って ふとオーストラリア物価で検索してみると、
http://www.ryokojoho.jp/aus/other/priceindex.cfm
オーストラリアの物価
オーストラリアは以前は日本と比較して「物価が安い」というイメージがあったが、最近の豪ドル高、日本のデフレ、オーストラリアでの資源バブル、毎年2.5-3.5%上がる物価指数などの影響で、日本との比較においては、日本より物価が高く感じるようになってしまった。タバコは特に高く、最近の先進各国と同様、高い税金がかけられており、1箱$10近く(1000円近く)もする。
2008年8月現在
みたいです。
金利・物価・インフレ...などから総合的に探ってみるとよいのでは?
と素人意見でした。プロからのイイ回答が付くことを願いつつ失礼します。