ショップで服を選ぶときバイクの修理や広告の制作依頼など様々な場面で
x万円の予算程度しかないと言うと
たいていそのx万円丁度か大半は少しオーバーした金額を提示されてしまいます。
結局そこから交渉し予算程度の金額に抑えるので
最初から予算以下の金額を提示して欲しいといつも思うのですが、、
相手側はどのような意図があるのでしょうか。
そんな場合、相手は”x万円の予算程度しかない”と聞くと、””x万円を少し超える程度はOKなのだな”と理解するようです。
”結局そこから交渉し予算程度の金額に抑える”交渉をされるのは売る側には織り込み済みです。話の糸口としてしか考えていない場合もあります。店側は”x万円の予算程度しかない”と言っている客を、客自らが予算を超えるものを選ぶように仕向ける話の持って行き方が有る事も経験しているでしょう。
相手側には、財布からできるだけ沢山の金を引き出そうとする意図が有るのですね。これは商売人としては当たり前の心理と言っていいでしょう。
当然ですが、客の予算を遥かに下回る素晴らしい値段を出すわけがありませんよね。商売人の駆け引きですし。
はっきり言うと、人によると思います。
(a) 本当に相手の満足を思って、コストパフォーマンスの高い商品をおすすめする人。
(b) 自分が楽になるように、書類が少なくなるようにとか、慣れた事務処理だけで済むようにとかする人。とにかくおすすめプランを勧める人。
(c) 少しでも分捕ろうとする人。
など、様々です。
ただ、金額交渉について言えば、回答に書いたとおりです。
勉強しまっせ ~ 心づもりと値ぶみの文化 ~
オークションで最安値を提示するのは「これ以下では売りません」と
いう意思表示です。参加者の競争心をあおって、そろそろ最高値の頃合
とみれば、間髪を入れず「落札」させます。
ショッピングで客の予算を聞くのは、無駄な駆引きではありません。
「そうね、5万円くらいかな」と云えば、2割増の6万円あたりを上限
とみなされます。事実「思いきって買っちゃう」ケースが多いからです。
「今日は、5万円しか持ちあわせない」と云っても、2割増の6万円は
財布に入っているはずだと、店員は「値ぶみ」して「まさか、ほんとは
お金持ちなのに」と、客に「花」を持たせるのです。
「5万円くらい」という客に、5万円きっかりの商品を見せる店員は、
不勉強であり、売り手は買いかぶり、買い手は控えめに、たがいの腹の
探りあいを楽しむのが、古典的な(たぶん江戸時代の)文化なのです。
この種の文化は、実は絶滅寸前なので、ついでに書き加えておきます。
6万円の商品を見せられた客が、「ほんとに5万しかない」と云えば、
「他の客に内緒で、えーい勉強しましょう」と応じることもあります。
なお、わたしの永年の研究によれば、2割引と2割増は、庶民経済学
の基本値らしく、給料についての期待は、8割の社員が2割増を望み、
多くの経営者が(社員の給料を)2割高だと思っている気配があります。
http://q.hatena.ne.jp/1107234542
ビートルズ“再度の晩餐”の勘定書
http://q.hatena.ne.jp/1107234542#c20161