アメリカでは、義務教育として音楽を教えますか?
はてなで「楽譜を読める」と思う人は約10%でした。
http://q.hatena.ne.jp/1132529494 あなたは楽譜が読めますか?
http://q.hatena.ne.jp/1132529494#c53160
http://q.hatena.ne.jp/1134037458 識字率99%>読譜率10%?
── ドイツに行くと音楽の時間というのは学校にないでしょう。
堀田 善衛「ない。フランスは完全にない」(P341-342)
── 團 伊玖磨《音楽的対談集 かんう゜ぁせいしょん・たいむ 19690610 音楽之友社》
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19690610
── 小学生の頃からイギリス民謡をはじめ 打楽器や管楽器の演奏を
学びます そして高等学校になると 技術的にすぐれたオーケストラ活
動なども さかんにおこなわれています(英国文化センター館長)。
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19691209
── 明治初年以来学校の教科に洋楽系の唱歌が採用されて普及したた
めに唱歌風の俗謡や流行歌も生まれ(略)西洋系の軽音楽や歌謡が日本
の通俗音楽に大きい地歩を占めている。堀内 敬三《音楽明治百年史》P2
http://d.hatena.ne.jp/adlib/19680930
帰国子女じゃないですが、子供がそろそろ学齢です。
アメリカの小中学校のカリキュラムの制定の権限は州や学区に委ねられていて、場所によってまちまちです。音楽の授業があるかどうかはひとえに音楽教師を雇ったり設備や道具を整えられるかという予算の問題です。逆に予算の潤沢な私立学校であれば音楽美術以外にも演劇やダンスなど幅広い授業があります。
(このへんの事情は、映画「陽の当たる教室」や「ミュージック・オブ・ハート」にも描かれていますね)
日本では全国どこでもだいたい同じ教科を教わるっていうとびっくりされるくらいです。国レベルでカリキュラムの統一基準を作ろうという動きもあるのですが、何を教えるかを国が指図するのは自治体の自治への干渉ということで反発もあるようです。
参考: wikipediaですが
http://en.wikipedia.org/wiki/Primary_education_in_the_United_Sta...
"In some primary schools, when funding and supplies are adequate, additional teachers are hired to instruct students in areas such as Art and Music." (小学校によっては、予算と設備が適切であれば、美術や音楽のような教科を教える追加の教員が雇われることもある)
英国は音楽好きなので、様々な音楽教育がありますよ。
イングランドでは国のNational Curriculumにも音楽が入っています。:
http://en.wikipedia.org/wiki/Education_in_England
学校の他にも教会などにも聖歌隊など音楽活動が盛んなので、
音楽に関しては子供の頃からみんな親しんでします。
多分日本よりも沢山の人が楽譜も読めますし、書けます。
日本よりも早くから義務教育にあたる教育も始まります。
そのため英国は識字率も米国より高いですが、
楽譜も全般的には読める人が多いです。
アメリカは自由の国で、貧富の差も激しく、
何よりもプライベートの部分が多いので、親次第です。
英才教育で子供の頃から音楽の家庭教師を持って、
名門音大に行く人もいれば、楽譜ところか文字も全然読めない人もいます。
学校に関するフレームワークや、教育水準のコントロール、設備等も
国任せというよりも、自由な国ですので、ステートや地区によっては、
貧しくて生徒の使えるコンピューターや楽器も買えない様な学校もあるので、
貧しい子は教会に行って聖歌隊などで音楽に親しんだりしますが、
裕福な私立校などとは設備も違うので、
生徒全員が楽器に親しむ機会も持てないことがあるのです。
なので、音楽を教えたくても、全員に教えられない事情もあるのです。
画像:笛を吹く少年
Manet, Édouard 18320123 France 18830430 50 /~《Le fifre,1866》
http://www2.edu.ipa.go.jp/gz2/h-inb1/h-imp1/h-mne/IPA-inb230.htm
情報処理推進機構:教育用画像素材集