ビジネスでの課題、技術での課題、そして将来的な実現可能性などを教えてください。
iモードやEZウェブは、docomoやauが集金の代行をしています。iモードやEZウェブのサイトで発生した料金は、docomoやauが電話料金と一緒に集金してコンテンツ提供者に支払います。
これを技術的に可能にしているのは、iモードやEZウェブが携帯電波経由で固有識別番号をやりとりする独自のプロトコルを使用しているためです。
Android端末でこれらの機能を実現するためには、Androidが固有識別番号のやりとりなどの機能を実現する必要がありますが、iモードやEZウェブを利用できる携帯端末は世界の数%に満たない事や、アメリカではiモードやEZウェブの通信方式を使用していない事などを考えると、Androidが固有識別番号のやりとりなどの機能を供給する可能性は低いと思います。
現存するAndroidの機能で、iモードやEZウェブの方を変更して、Android端末でiモードやEZウェブを使用できるようにすると、これは「なりすまし」そのものなので安全に料金を回収出来ません。docomoやauが集金の代行をする事が出来ず、docomoやauにとってiモードやEZウェブを維持するメリットが無くなってしまいます。
ワンセグも日本独自の機能ですが、iPhoneに差し込んでワンセグが再生できるアダプターが発売されているように、iPhoneOSやAndroidからは独立した機構で実現出来る事が分かります。
(商品の紹介:BUFFALO iPhone / iPod touch / iPad 用 ワンセグチューナー ちょいテレi)
おさいふケータイも、クレジットカードタイプのEdyやSUICAを取り付けて、リーダーを内蔵し、Androidでコントロール出来るようにしたものだと思います。