ビジネスマッチングサービスを利用して、100,000円の売上を上げたとします。
顧客は、ビジネスマッチング会社に100,000円を支払い、その一ヵ月後に
システム手数料(20,000円)を引かれた80,000円が私の口座に入金となったと仮定。
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下記の記述に、間違いがあれば教えていただけませんか。
日付 借方科目 金額 貸方科目 適用
07/20 売掛金 100,000 売上高 HP制作(○○社)
07/20 雑費 20,000 買掛金 システム手数料(××社)
08/31 預金 100,000 売掛金 HP制作(○○社)の入金
08/31 買掛金 20,000 預金 システム手数料(××社)の支払い
※
実際のビジネスマッチング会社からの入金は、80,000円なのですが、
2つに分類して記述しました。
間違ってはいませんか?
※
科目名におかしな表記はないでしょうか?
07/20
売掛金 100,000/売上高 100,000 HP制作(○○社)
07/20
支払手数料 20,000/未払金 20,000 システム手数料(××社)
08/31
普通預金 80,000/売掛金 100,000 HP制作(○○社)の入金
未払金 20,000/
システム手数料(××社)の相殺
仕訳は取引を勘定科目と金額で表示したものです。質問文と2番さんの回答では貸方に預金2万円が上がっています。この意味は2万円を預金口座から引き出した若しくは振込したという事を示しています。でも通帳では8万円の入金が印字されているだけで別に2万円の数字は上がっていません。仕訳で貸方に預金2万円を計上しますと取引の事実と相違します。2万円は売掛金と相殺された訳ですから、その取引の事実に基づいて売掛金10万円に対して未払金2万円を相殺された残額8万円の入金と処理されるのが宜しいです。
システム手数料2万円はビジネスマッチング会社の取り分です。1番さんの回答と違うのは、未払金を計上するかどうかです。質問者さんが売上を計上した時点で2割の手数料をビジネスマッチング会社に支払うことが契約で予め決定しているのでしたら同日で未払金を計上されるべきです。
たとえば12月20日に売上を計上したとします。入金が1月末日となる場合、未払金を計上しておかなければ売上は12月の年度となり、支払手数料は翌年度の必要経費となります。これでは費用と売上(収益)が対応しなくなりますし税金面でも損します。未払金を計上というのは別の言い方をしますと支払手数料2万円を必要経費にすることです。計上しませんと当該取引だけでは10万円の所得となりますが実際は8万円が正しい所得です。
http://www.exbuzzwords.com/static/keyword_413.html
費用収益対応の原則とは、特定の収益計上と、その収益を稼得するに要した費用とを、同一の会計期間で計上するという簿記上の基本原則。
http://kanjokamoku.k-solution.info/2005/06/_1_387.html
企業会計原則に費用収益対応の原則があります。企業会計原則は企業会計となっていますが、当然ながら事業所得にも適用される原則です。7月と8月でしたら未払金を計上してもしなくても所得は同じ結果となりますけど、今回のように相殺が絡む場合は費用と売上(収益)が対応しているかどうか考慮なされた方が宜しいです。
もう1点売掛金を分割するかどうかの違いもありますが、債権としての売掛金は10万円なので相手勘定に応じて分けるよりは10万円で処理された方が消し込みも楽になります。複合仕訳に慣れていなくて単一仕訳の方が分かり易いのでしたら分けられたらと思います。
07/20 売掛金 100,000 売上高 HP制作(○○社) ---------------------------------------A 07/20 雑費 20,000 買掛金 システム手数料(××社)--------------------------------B 08/31 預金 100,000 売掛金 HP制作(○○社)の入金 ---------------------------------C 08/31 買掛金 20,000 預金 システム手数料(××社)の支払い -----------------------D
↓
07/20 売掛金 100,000 売上高 HP制作(○○社) ---------------------------------------A 08/31 預金 80,000 売掛金 HP制作(○○社)の入金 ---------------------------------C 08/31 支払手数料 20,000 売掛金 システム手数料(××社)の支払い -----------------------D
Bのシステム手数料は「支払手数料」勘定(費用勘定)を用います。(買掛金勘定は誤りです。)
ただし、支払手数料勘定を計上するのは、実際に手数料を支払った日(8/31)になりますので、売上日(7/20)の段階ではBの仕訳は不必要です。
(注:雑費勘定は一時的に発生した費用の内、特定の勘定科目に属さないものに用います。)
8/31にHP会社から売掛金が入金された段階で、売掛金を回収した旨の仕訳を行います。(Cの仕訳)
同日にシステム手数料を預金から支払います。(Dの仕訳)
預金勘定は預金の性質(普通・定期・当座など)によって正確に区別すべきです。
普通預金口座に入出金があった場合、C・Dの仕訳は
08/31 普通預金 80,000 売掛金 HP制作(○○社)の入金 ---------------------------------C 08/31 支払手数料 20,000 売掛金 システム手数料(××社)の支払い -----------------------D
になります。
8万円の売上げを入金時に載せるだけでも済むと思います。
国際会計基準だとマズイのだろうと思いますが、個人事業の青色申告ならそこまで気にしなくとも良いように思います。
http://kanjokamoku.k-solution.info/2005/06/_1_386.html
>>
費用及び収益は、総額によって記載することを原則とし、費用の項目と収益の項目とを直接に相殺することによってその全部又は一部を損益計算書から除去してはならない。
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商品販売において、5万円で仕入れてきた商品を7万円で販売しますと2万円の利益が生じます。これを2万円の売上高として処理するのは間違いです。収益と費用を相殺しますと実際の売上高及び仕入原価が分からなくなります。
たとえば質問者さんの年間取引の全てをビジネスマッチング会社を介したものであった場合に、売上高と費用を相殺して売上高だけを計上しますと、ビジネスマッチング会社に対する手数料が無かった事になります。それでは実際の取引を反映した損益計算書にはならないです。
http://homepage2.nifty.com/Rainbow2/kaikei/tyukai.htm
企業会計原則の注解に適用例が列挙されています。適用例には費用と収益を相殺することを許容した規定は含まれていません。
具体的で納得できるご説明を有難うございます。
正しい記述方法を身に付けたいので、newmemoさんのアドバイスのとおりに記述したいと思います。