二回目の回答をさせていただきます。
シール材の充填をした時点で「機能上」の目的は達成されます。ただそれだけですと一定量の長さのナメクジが這ったような跡が外壁に残るので「美観上」はよろしくないですね。日本の町屋風景でも昭和30年代クラスの木造モルタルの外壁でよくあるじゃないですか、ひび割れだらけのところを充填物でトレースしてあちこちニョロニョロ跡丸出しの民家物件って、あれですよ、アレ。ああいうのはおそらく昔の木造系工務店の社長や大工さんが片手間にやったメンテナンスのものなので、現代的なマンション等の改修基準では通用しないです。ですから
最低限、同系統の色を調色したり立体傾向の肌合わせまでやって、美容整形・形成外科のように跡形も無く・・・というのが理想なんですが
日曜大工レベルでそこまでやる必要はないんじゃないですか、というのが一つの意見。
はたまた一方で、「美観上」とはまた別の観点から、塗らないよりは塗ったほうがよい、なぜなら弾性ゴム状のものは特に紫外線に弱いので今後の「耐久性」の点から「日焼け止め」として塗らないより塗ったほうがよい、という意見も又真なりです。はたしてそこが陽当たり厳しい場所なのかどうか、補修跡が目立つかどうか、お金・時間の制限はどうなのか、という諸々の条件を多角的に判断して決められたらよいと思います。
なおDIY的でコストパフォーマンスも満たすように私なりのチャートを提案してみます。
1.ひび割れ周辺の汚れを落とす。→汚れがどういう質のどの程度の汚れなのかわかりませんが、落とさないよりは落としたほうがいいです。
ただしクリーニングといっても「いわゆる洗剤の類」はぜったい使わないでください。塗装なりモルタルの目の中の水分蒸発後の洗剤成分の残滓が非常にあらゆる接着を阻害します。もし経年分の油・ガソリン汚れがあるようでしたら消毒用エタノールでもそれなりに落ちますので代用可能です。
ベンジン・マニキュア除光液(水+アセトンのもの)でもOKです。ただし周りが薄膜の塗装でしたらあまりジャブジャブ書けないで下さい。
ひび割れの中に水分が残る可能性があるのといずれも溶剤の一種ですので塗装が侵される可能性があります。
2.ひび割れ入り口とその周辺のホコリ、汚れ、水分が消え去ったとして、次はシール材を充填するだけです。ひび割れが何ミリの幅なのか
わかりませんが仮に0.5ミリ前後であると仮定すると、そのひび割れの上に材料を置き、次にひび割れの中により深く入りこむように(シール材の厚みをなるべく確保する)、ヘラ状の
ものや指の腹で何往復かこすり込みます。シール材もさまざまな種類が出ていて選択に困るとおもいますが、仮に0.5ミリ程度のひび割れでしたら、水性の
アクリルシールをおすすめします。これでしたら万が一指や服に付いても硬化前なら水で溶けて洗えます。又歯磨き粉のような荷姿のものが一般的なので専用ガンも不要ですし、
少量を使って蓋をして又半年後に使うというような使い方もできます。0.5ミリ以上の深いひび割れの場合は又別にお答えします。どなたか他の回答者さんがシリコーンシールを
挙げてらっしゃったかと思いますが、今回の場合は以下の理由から絶対に避けてください(シリコーンゴムとモルタル、コンクリート、石材との相性が大変悪く、経年変化でシール周辺が空気中の汚れを吸着してどんどん黒くなりまたそれが周囲に広がっていきます。.又、後年壁を全塗装しようと思ってもシール周辺は塗料そのものが付着しなくなります)。
http://item.rakuten.co.jp/brico/04325840/ メーカー・コニシ
http://shouhintamaru.eposcard.co.jp/item_info/21742478443497.htm... メーカー・セメダイン
その他何々用といった亜種も多数出ているようですが、水性のアクリルゴムであれば大同小異です。
1と2の間にプライマーが必要、という人がいるかもしれませんが、汚れが酷くなく、1の清掃がしっかりしているならプライマーは不要です。
上塗りをする場合もいろいろな塗料がありすぎて迷うと思いますが、ずばり「100均の水性アクリル塗料」で充分です。壁が何色かわかりませんが、赤・黄・黒・白で四色400円税込420円で充分、それをまぜまぜ調色して納得の行く近似色を作ってください。画材屋さんのリキテックスもちょっと高いですがOKです。いずれも水性アクリル系というのがポイントで値段もそんなに高くなく扱い易く、紫外線耐性も充分にあるというところがポイントです。
厳密に言えば、調色はプロでもかなり難しいジャンルです。ですが、時間の制約無しに気に入らなければ気が向いた時に上塗りしてやり直せるがDIYの良さではありませんか。
日光が当たる屋根は家の中でも一番に傷む部分です。
鉄筋コンクリート造りで壁に亀裂があるようでは屋根にも亀裂があるでしょう。
排水設備の不備も疑われる。
基礎工事の手抜きもありそうです。
おそらくは本格的な防水工事になります。
具体的には屋根全体に防水シートを埋め込むような工事です。
日本からの出稼ぎ業者も居ると思うので、そういった業者を大使館などに紹介してもらったらどうかな?
素人では割れ目にシリコンコーキングする程度が精一杯です。