スプラッタな方向性ではなく、話の内容で怖がらせるような作品が望ましいです。
ハリウッド的ではなく、ジャパンホラー的な。
より具体的には例えば稲川淳二の怪談のような。
おすすめの作品をご存じの方は紹介をお願いします。
大人になってから読んでも怖かったのが高港基資ですね。画力が高く、ストーリー構成も秀逸です。
そして怨霊による恐怖を描くことが多く、稲川淳二の怪談ものに近いと言えましょう。
『女優霊』は映像化された作品も良かったです。
それから氏は読者投稿を元にしたホラー漫画短編集をいくつも出しています。
こちらで内容を紹介していますので、ご参考までに。
http://amg2009.blog10.fc2.com/blog-entry-540.html
そして有名ですが楳図かずお。昔の少女雑誌に掲載していた怪談漫画が作品集として復刻しているのでお薦めです。
楳図かずお画業55th記念 少女フレンド/少年マガジン オリジナル版作品集3 へび少女 (講談社漫画文庫 う 5-3 少女フレンド/少年マガジンオリジナル版作品)
楳図かずお画業55th記念 少女フレンド/少年マガジン オリジナル版作品集7 赤んぼ少女 (講談社漫画文庫 う 5-7 少女フレンド/少年マガジンオリジナル版作品)
私が秋田書店のコミック『怪』や『恐怖』で読んだのはかなり昔のことですが、表紙を見ただけであの頃感じた恐怖が思い浮かんできます。
疾走/重松清
人間の「業の深さ」がにじみ出た、非常に面白かった小説です。
以下、アマゾンのコメントの一部抜粋ですが・・・
この小説は煉獄の人生を生きた15歳の少年の地獄の数年間を追った物語。
重々しく二人称で語られる体裁自体が重松作品の中では非常に異質で、発表時に騒然となったらしい。
実際に読んでみて、問題作かつ衝撃作で各誌で絶賛されたのがよく分かる。
主人公は優秀な兄を持っていた。が、その兄がその集落で殺人を犯すよりも重い罪をおかしたことにより、
歯車は狂いだす。家庭は荒れ、学校では極度ないやがらせにあい、親父は失踪し、母も壊れる。
主人公は生きたい、それだけのために一人で大阪、東京へと故郷を出る。文庫本の裏表紙にある
<孤独、祈り、暴力、セックス、聖書、殺人>という言葉の列挙がそのまま作品の内容だ。
引きこもり、家庭内暴力、放火、借金、一家離散……。14歳の少年・シュウジが背負った余りに苛烈な運命。
今秋、映画公開が決定した、直木賞作家、畢生の衝撃作、待望の文庫化!
角川ホラー文庫とかでもOKでしたらもっと挙げられたのですけど。