ビタミンCやBは補酵素と呼ばれていますが、対するミネラルは具体的にどのようにはたらいているのでしょうか?
関係が知りたいです。ミネラルは補酵素とは呼ばないですしね。
またミネラルは水溶性ビタミンと違って体内への蓄積も心配なのですがどんどん摂ったほうがいいのでしょうか、、、。
勤めていた店が閉まっちゃって待機状態なので変な時間に。なんか私、立て続けに答えてますが。
http://www.zeria.co.jp/all/all03_01.html
酵素はタンパク質で、それは活性部位(反応を起こす中心)という部分の『形』が重要なのだと言うお話は前にしたかと思います。ミネラルはこの酵素の活性部位にはめ込まれて働くのです。ちょっと例えは微妙ですが、ガラス切りみたいな感じで、ガラス切りは先端に工業用ダイヤモンドをはめ込まれてますが、酵素におけるミネラルと言うのはあんな感じで働きます。
http://www.pdbj.org/mom/index.php?l=ja&p=049
こちらは炭酸脱水酵素の構造。ここの説明がわかりやすいように思えます。
http://www.pdbj.org/mom/index.php?l=ja&p=041
も一つついでにヘモグロビン。ミネラルを活性部位に持った酵素の代表格ですね。ヘモグロビンではヘモ基とよばれる部位に鉄がはめ込まれていてこれが酸素の運搬を行います。
つまり、ミネラル分は酵素を構成する物質として取り込まれ、活性部位の要として働いているのだ、とご理解ください。対して補酵素はその反応の律速(調整)に関わりますので、スイッチであるとお話したのは先の通りです。ですので、その両者の立場は随分違うのですね。
http://www.fn-h.com/nutrition/f-minenokajou.html
一部のミネラルには過剰摂取による障害が認められています。
http://www.fn-h.com/nutrition/f-minenosyoyou.html
ですので、許容量を守るのがよろしいかと思います。
厳密な事を言い出しますと、食品成分表と付きっ切りになってしまいますし、そもそもあれは目安に過ぎないのであまりきばらすぎずに、かといってバカスカ摂る事のないように。サプリを服用されるのであれば、それぞれの目安量を守っていれば大丈夫かと思います。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%85%B5%E7%B4%A0#.E9.8D.B5.E3.81....
酵素の中にはある物質を運搬する役割を持つものとか、保持する目的を持つものとかもあるのです。言われるまで気がつきませんでした、そういえば(^^;
ただ、一般的にはタンパク質で出来た触媒の一種という認識ですよね。
例えばヘモグロビンやミオグロビンは酸素運搬・保持を担当する酵素ですし、水素を輸送するプロトンポンプも酵素という事になってますね。
http://www3.fed.or.jp/pub/review/FEDreviewV2N11E1UedaT.pdf
ちょいと難しいかもしれませんが、面白い論文ですので。
プロトンポンプなどはATPaseという名前がついてますが、ATPaseにはATP合成や電子伝達系などでの水素勾配実現、胃酸の放出やべん毛の運動、筋肉の収縮までいろんなものがあります。
ATPを分解する酵素なのでATPaseと言う訳ですが、ここまで来るとなんかごまかされている気がしないでもないですねぇ。