水道水やミネラルウオータのミネラル(カルシウムなど)は無機ミネラルなので体内吸収されずに逆にカルシウムは体内で動脈硬化の原因となるという記述があるのですが
本当なのでしょうか。本当であれば純水のようなミネラルの入ってない水を飲まないといけないのですが、、、アドバイスをお願いします。
動脈硬化にはカルシウム沈着が関連していると言うのは事実です。無機ミネラルというのは……ミネラルと言うのは基本的に無機ですから、多分これはキレート化されていないミネラルと考えて良いのでしょうね。>フェム鉄はヘモグロビンなどに結合した鉄という事で、これをその用語体系では有機ミネラルとしたいと言う事になるのでしょう。
http://vitamine.jp/minera/tetu02.html
ミネラルウォーター中のカルシウムが体内に吸収されないということであれば……鉄などは非ヘム鉄だと2~3%という記述もありますが……体内に存在する血管には作用しようがないと考えてよろしいかと思います。そもそも動脈等へのカルシウム沈着はLDLなどの過多がその切欠となりますから、カルシウムの摂取量よりも脂肪の取りすぎを警戒すべきですし、日本人はカルシウム摂取量が少ないともされている現状であれば水にこだわる必要はないと確信します。
ミネラルウォータに含まれている程度の濃度であれば、全然問題ないと思いますが。有機ミネラルってものをどう定義しているのか不明ですが、体内に吸収される時点で水に浮遊するアルカリ金属イオンですから、出自は関係なしに全て無機ミネラルとして吸収されると思われます。有機物との結びつきは、血液に溶け込んでからの話ですから、そのほかの有機物(普通はアミノ酸でしょうか)の摂取の状況によります。ミネラルウォーターだけ注目しても、あまり意味が有りません。
カルシウムについてはここで言う所の有機ミネラルに相当するものがあるのか、正直ピンと来ません。鉄やマグネシウムは前出のタンパク質とのキレート化が存在するのですけれども、カルシウムは生体内においては炭酸カルシウム(骨)やカルシウムイオンという形で存在している場合が多く、これがタンパク質と結合して云々と言う話は寡聞にして聞いた記憶がありません。んで、酸性アミノ酸なんかがカルシウムと結合していたとしても、それは水溶液中にあっては解離していますから、カルシウムはイオンとして存在しているはずです。カルシウムは体内へは細胞などからの能動輸送(ATPなどのエネルギーを用いた吸収)や浸透圧差による受動輸送によって吸収されるはずですから、その辺りはもう確率論になってくるように思えます。……ヘム鉄と非ヘム鉄の吸収量差がこの辺りでは説明できないんですけどねぇ。この辺りは『そのイオンが他の物質に抱合される確率が低い』という辺りで説明できるかもですけどねー。大体ヘムも消化管内では分解されているはずなんですけども。
カルシウムの吸収に対するペプチドの関与、という辺りが最後のほうに書かれています。CPPですねー。牛乳のカルシウムは吸収されやすいというあたりのお話になります。pHの問題や野菜に含まれるシュウ酸で塩化・沈殿するほうが問題視されてますね。あと、カルシウムイオンの輸送はカルシウムポンプによる能動輸送ともあります。
という事で、以上ご参考まで。
なのでミネラルを摂るなら動植物からという内容なのですが、、、
きょくせんさんの説明ですとカルシウムの場合イオン化して吸収されるということですから
ミネラルウオータに溶けてる無機のカルシウムイオンでも吸収されるのでしょうか。
また上の説明についてどう思われますか?
第二に、体内に吸収されないミネラルは体内で悪さなぞ出来るはずがありません。
確かに一部安価なミネラルサプリメントはその原料として鉱石などを使用しており、これが食品由来のミネラルサプリよりも吸収という点において劣るという事実はありますが、元素そのものを生物がどうこう出来るはずはないのです。ですのでその文章は科学に関する素養不足の方が書かれた不穏当な文章であると私は考えます。
……食品由来とされるサプリメントの中には牡蠣殻を原料としているものもありますし。
ただ、いたずらにサプリを摂るよりもバランスの取れた食生活によってミネラルを摂取すべきであるという趣旨があるのであれば、それには同意します。
んで、ミネラルウォーター中のカルシウムイオンも吸収されると思います。実は、日本人のカルシウム不足はヨーロッパなどの飲料水が硬水(カルシウム含有量が多い)であるのに対し、我が国の飲料水は軟水(カルシウムが少ない)からという指摘が存在します。それが妥当か否かはここで論評しませんが、吸収されるという話への傍証としては使用できる論かなぁ、と思うのです。
http://www.evian.co.jp/evian/mineral/hard_water.html
先にも書きましたが、無機ミネラルが動脈硬化を引き起こすと言うのは、アルミ鍋がアルツハイマー症の原因となるという話と同じくらい無茶苦茶だと思うのですよ。
http://riverfield.biz/eccube/html/user_data/feature.php
参考までですがどう思われますか。
ずいぶんと話が進んでいたのですね。
無機ミネラルが体内に吸収されることがないのであれば、それを含んだ水を摂取したとしてもその無機ミネラルが吸収される訳ではないので血管などに害が及ぼされる事はありません。
また、ミネラルはあくまでも元素であり、これが光合成などによって別のものに転換されることはありえません。……元素を別のものにするには高速中性子なりなんなりをぶつけてやらなければなりませんから。また、細胞はカルシウムイオンを有機なり無機なりと判別している訳でもありません。もしそんな事が出来るのならば、放射性セシウムをカルシウムと間違えて体内に取り込むというようなことも起こり得ないでしょう。生物は間違いなく精巧なシステムですが、そこまでの事をやっている訳でもありません。
無機ミネラルとか有機ミネラルとか、この辺りの語句も一見科学的なものに見えますが、そもそもミネラルは無機物でありますから、この言葉自体に矛盾があるようにも思えます。コメント欄でお話した通り、ミネラル分をヘムなりなんなりに抱合することによって吸収がよくなるという事実はありますし、CPPがカルシウムポンプ……能動的にカルシウムを吸収させる系を賦活するという事はあっても、カルシウムという元素が何らかの形に変化するような状況は起こり得ませんし、これは化学的に見てダウトと言わざるを得ません。
ただ、蒸留することによってトリハロメタンなどが取り除けると言う話は事実ですし、水を多飲するという健康法は提唱されてもいます。……カルシウムが血管に沈着する事でLDLが云々と言う話は、確かにそういう事実もあるのですが、そもそも血管の収縮/拡張にはカルシウムが大きな役割を果たしていますし、どうしたってカルシウムは血液中に存在しなければならない元素でもありますから、これを蒸留水でどうにかできるとも思えないのです。……血中カルシウムが欠乏すれば人体は骨を溶かしてでもカルシウム濃度を維持しようとしますし。
ちょいと話が行きつ戻りつしましたが、個人的には『蒸留水を飲め』という記述はどうかと思います。ただ、健康水を作り出す浄水器と謳って40万も50万も取るという話もありますから、ミネラルウォーターを常飲するよりは蒸留水を常飲した方が安上がりかも知れませんね。私は水道水を飲みますけど。
だから蒸留水を飲む。この理屈は正解ですか。(一般の水=既にカルシウムとか色々な物質が溶け込んでいるので物質を溶かす力が弱い)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1053866745
水をたくさん飲んでデトックスーというのは尿量を増やす事で~という話になりますし、サウナですっきりというのも汗をかくことで老廃物などを排出しようという考え方になります。重金属イオンなんかは肝臓で酵素にホールドされたりしてますので難しいとは思いますけれども。
水もあんまり多飲しますとよろしくありませんが、飲まないよりは飲んだ方がよろしいという話になりましょうか。~精々2リットルくらいが目処ですかね。ですが、その水は蒸留水でなければならないという事は上記説明でご理解いただけたかとも思います。