THEME:「子育て中に活躍するリビングスペース作り」
「これから作ってみたい!こんな子ども部屋プラン」
「夫婦と子ども、3人暮らしにぴったりの間取りと部屋作り」
住空間をめぐるさまざまな質問に、快適なプランを投稿していただくコーナー。イエにこれがあればいいな、こんな暮らしの工夫もしてみたい。「ハードはソフトを変え、ソフトからハードが進化する!」という快適向上マインドで、より豊かな住まい空間と暮らしの時間をご提案くださいませんか?
*回答条件* 下記のページで詳しい質問をご覧になってご投稿くださいね!
テーマ詳細
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20120201
「Welcome to イエはてな」
http://d.hatena.ne.jp/ie-ha-te-na/20080731
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※ピックアップ受賞メッセージは、〈みんなの住まい〉サイトにて記事紹介させていただきます。
※回答欄のはてなスターを「おすすめメッセージ」として活用しています。投稿期間中は回答欄のスターのご利用を控えていただけますようお願いいたします。
「これから作ってみたい!こんな子ども部屋プラン」
1)青空の天井:
何かの外国の映画で見たのですが、子供部屋の壁や天井に
青空にかわいい雲が浮かんでいる壁紙もしくは天井画が
描かれていて、とても開放感があるのです。
小さいお子さんだとクレヨン等で壁に落書きをしたり、
子供の成長にしたがって、そのうち壁紙を替えると思うので、
小さいうちはこういう開放感のある、
夢のある子供部屋にしてあげてもいいかなと思います。
大人向けでもリラクゼーションで、夜に天井を
プラネタリウムのようにできるライトがあったりしますよね。
ヨーロッパでは、子供部屋も天井が高く開放感があるのですが、
日本の都心の家屋だと広さに限りもありますので、
天井画のような方法で広さを出すのも良いと思います。
自然光の入る天窓も素敵だと思います。
2)床暖房:
小さなお子さんのいるご家庭では、囲いをしていても、
暖房器具だけでは、転倒や一酸化中毒等の事故が心配です。
子供部屋には予め、備え付けの床暖房があると良いと思います。
壁の高い所に取り付けられたエアコンのリモコンなども、
壁にちゃんとマウントする場所を設置しておかないと、
まれにリモコンを開けて電池をいたずらする場合があって
危険なので、そういう壁マウントや換気口もしっかりと
備えてあるといいと思います。
3)壁収納:
地震等の際の家具の転倒や角にぶつかったりする心配がない、
壁の中に作り付けの収納ユニットがあるといいと思います。
作り付けのクローゼットや衣服タンスや棚などの他にも、
おもちゃなどを自分でお片づけもできる子供目線の収納場所も
あるといいと思います。
収納スペースを有効に使えて、見た目もすっきりしています。
最近はデスクが組み込まれたクローゼットもあります。
お子さんが成長して、勉強机が必要になるまでは
作り付けの収納棚としても使えて便利そうです。:
http://suumo.jp/edit/chumon/madori/090819/img/gakusyu_ph5.jpg
「これから作ってみたい!こんな子ども部屋プラン」
子供がいないので理想なんですが。
ある程度子供が成長するまでは子供部屋を作ったとしても
子供部屋には、テレビやパソコンは
置かないってことをしたいなと思いますね
どうしても、テレビやパソコンを置いちゃうと
そっちに子供の関心はむいちゃって部屋にずっといてしまう場合が
多くなっちゃうと思うんですよね
結果、家族としゃべる回数も減ってしまう可能性が高くなっちゃう
そんな気がします。
ある程度子供が大きくなるとどうしても子供と話す時間は
少なくなってしまうと思います
それまでに家族同士で話す習慣を作り、大きくなっても
家族で話す事がやりやすくなるそんな状態を作りたいですね
(もし、自分が子供がいる状態になったら)
「これから作ってみたい!こんな子ども部屋プラン」
良い意味で子ども中心にしない部屋
最近では、少子化や博愛主義の影響で子どものすることなら
なんでもOKという風潮があります。
しかし、成長の過程の中では
親が壁になったり議論の相手となることも必要だと思います。
そういった自発的な主張が生まれるように
あえて贅沢はさせずに少しどこか
足りない間隔のする部屋にしようと考えます。
和の部屋
南向きの窓の大きな、畳の部屋でふすまを外せば、2部屋3部屋が繋がって、明るい中をハイハイしまくりというスペース。
大きくなっても、沢山のお友達を呼んで大騒ぎできるし、泊まれば合宿みたいになります。
「これから作ってみたい!こんな子ども部屋プラン」
壁がロッククライミングできる部屋。
もしくは 壁がジャングルジムみたいになっている部屋。
ジャングルジムといっても 格子状の壁ということですね。
ま、遊びながら 体が 鍛えられそうな部屋だったら
おもしろいかなーーーって感じです。
「夫婦と子ども、3人暮らしにぴったりの間取りと部屋作り」
間取りは最初から定型的に決まっているものが多く、なかなか理想通りというのは難しいですよね。
ですので、ここでは私の理想とする間取りを少しばかり夢描いてみたいと思います。
子育てをするうえで近年とても心配を感じることは子供の孤立だと感じています。
昔は自室などなく、家族が一つの部屋で揃っている事が多く、子供が何をしているか、子供の状態や状況、コミュニケーション、常に感じたり取ったり出来る間取りが多かったと思います。
しかし、豊かになってきた今、子供一人ひとりの部屋が与えられ、自室にこもることも多く、親子の連帯が希薄になってきているような気がします。
それゆえに、子供が一人で悩みを抱えたり、危険な方向へ進んでしまったり、親が子を理解しきれていない状況が生まれやすいのではないでしょうか。
それこそ、間取り改革の時が来た!と思うのです。
具体的には、リビングというのは常に玄関から入って一番奥に作られている事が多いと思います。
そのため、ただいま~と帰宅してもリビングを通らずに自室にすぐに入る混むことが出来ます。
つまり、両親と顔合わせることなく部屋に入ってしまうのです。
そして出かける時も、リビングを通らないため、いつどこに出かけたのかも把握しにくいです。
これはとっても危険なのではないでしょうか。
そこで提案。
「子供部屋に入るには、リビングを通らないと入れない間取りにする」
リビングを各部屋への原点とし、そこから枝分かれのようにお部屋を作るというのはどうでしょう。
リビングから子供部屋に入る間取りにすることで、お子さんが帰宅したり、でかけたりする際も、誰かしらがリビングで把握出来ますし、そこで「おかえり~」「ただいま~」「今日はどうだった~?」「どこいくの?」などとコミュニケーションを取ることが出来ますし、すれ違うことで体感的にお子さんの状態を把握出来ると思うのです。
子供のころ、ただいま!と玄関を開けて入ってきた時、母がおかえり~!と笑顔で迎えてくれた事は凄く嬉しかったと今でも覚えています。
しかし近年の間取りでは、ただいま!といっても、奥のリビングに居る両親には気づかれることなくさみしい思いしている人も多いんじゃないかなと思います。
もっとコミュニケーションを大事にしていくためにも、リビングの場所を変更し、玄関から直接通って行くような間取りに出来たらいいなと思います
「子供が小さいうちは和室のような空間で」
近頃のリビングスペースはソファとテーブルが置いてあることが多いと思います。我が家でも昔からそうでしたし、友人知人の家でも大抵はそのような空間になっています。
ところで、だいぶ前のことですが、私はある先生のお宅へ先輩たちと訪れたことがありました。そのときは先生のお宅には3歳くらいのお子さんがいて、また、学校の事務をしていた職員の女性の方が赤ちゃんを一緒に連れてきたりと、小さな子供さんたちが集まるような具合になりました。
先生のお宅はそれほど広いというわけではなく、ごく標準的な間取りでしたが、当時としてももうあまり見かけなくなったリビングが和室の家でした。
リビングがたたみでも強引にカーペットを引いてソファでも置くようなことはせず、ただ、大きな和のテーブルが一つ。そしてあとは棚やテレビといった配置です。
今時、ちょっと珍しいかな、と思いながら思い思いにテーブルのまわりに座ってお喋りをしていましたが、ふと気が付くと、子供や赤ちゃんが結構のびのびと遊んでいることに気が付きました。そして、大人たちもそれをさりげなく見守ってるだけでとくに手出しをするようなこともなく、リラックスしていたのです。
我が家に親戚の赤ちゃん連れのご夫婦がやってきたときは、こんなふうにはいきませんでした。
ソファの足下からテーブルにもぐりこんだりして、ちょっとはらはらするような光景。慣れた方ならそれとなく見守ることもできるのでしょうが、赤ちゃんのお母さんもちょっと気を使うような感じで、以前先生のお宅で見た赤ちゃんのときとは違うなあと思ったものです。
そこで、お子さんが幼いうちは、あえてリビングにソファを置くようなことはせずに、和室のようなイスなしの空間にしてみてはどうかなあと思いました。
イスは楽ではありますが、段差がそれだけ多くなることは事故ももしかして多くなりがちなのではないかと思います。
洋室の部屋でも子供が大きくなるまではやわらかいカーペットを敷いて床に座る生活もいいのではないでしょうか。
イスの生活はダイニングがあればそちらのほうにお任せして、赤ちゃんでものびのび行動できて、大人たちも安心の日本的な床での生活、リビングで試してみてはいかがでしょうか。
「大きな一部屋を緩やかに区切って作る3人暮らしのイエ」
舞台はマンション、タイミングは結婚したカップルに子どもが誕生して3人暮らしが始まる時、とくれば、私なら、可能な限りの大きなワンルームをベースに、それを緩やかに区切って暮らすスタイルを提案したいと思います。
現実には何十畳もの巨大なワンルームはありませんから、玄関を入ったらまず大きなリビングダイニングキッチン。その向こうのベランダ側に夫婦と子供それぞれの個室となるべき部屋が2~3部屋並んでいる、といった感じの間取りの物件を見つけて、それを好みに改造する方向性でいきましょう。
多くの場合、ベランダ側にLDKが配置されますが、このプランでは逆に、子供部屋となるべき部屋をベランダ側に持っていきます。それは、育ち盛りの子供にこそ、お日様たっぷりの明るい部屋を与えたいから。できれば東側にも窓が取れる部屋だといいですね。こうして朝日をたっぷり浴びながら目覚められる部屋にすれば、子供のいわゆる「体内時計」の健全な成長を促すことが出来ます。
また、子供部屋がベランダに面していれば、子供は部屋の延長の身近な場所で様々な植物を育てたりして、自然と親しむ情操や、科学する心などを育てることが出来ますね。
さらにベランダという家族共用のスペースと隣接する場所を子供部屋とするならば、そこが閉鎖的な空間になってしまうこともありません。
子供部屋のお隣は書斎兼夫婦の寝室。これもベランダに面しています。子供が小さなうちは、ここが家族全員の寝室になります。お隣の子供部屋はまだ使いません。もったいないですね。というわけで、書斎兼夫婦の寝室と子供部屋の間は壁ではなく、フォールディングドア(折れ戸)で仕切ることにしましょう。つまり、昔の日本家屋の特徴と同じ「ぶち抜き」で使える設定にするわけですね。子供が小さなうちは「ぶち抜き」で使いますから、その広さを活かして、室内遊具などを置く部屋として活用することも出来そうです。
さらに個室とLDKの間も開口部を広く取った構造として、子供が小さなうちは全開を原則とするようにすると、イエ全体が巨大なワンルームのような見通しの良さになり、子供から目を離さずに掃除や料理などの家事をこなすことが可能になります。ここが「大きな一部屋を緩やかに区切って作る3人暮らしのイエ」の提案のキモですね。
さて、話はリビングダイニングキッチンに移ります。ダイニング部分は出来ればコンパクトにまとめたいですね。そうすればその分リビング部分が広く取れますし、配膳や後片づけもしやすくなります。
そこで、まだ子供が赤ちゃんのうちは、夫婦はカウンターで並んで食事。子供も一緒に食卓を囲めるようになったら、カウンターに高さを揃えたテーブルをT字型に接触させて配置する、というアイデアはどうでしょう。こうするとカウンターもテーブルの一部として使えますから、通常より小さなダイニングテーブルで済ますことが出来ますよ。
リビング部分は、ソファなど必要な家具を出来るだけ壁際に配置し、床面を大きく空けて、子供の安全を確保しましょう。マットを敷けばそこが子供のプレイスペースになるようなレイアウトが理想です。
お絵かきなどの机には、使わない時は折り畳んでしまっておける卓袱台を活用しましょう。卓袱台にも色々ありますが、昔ながらの華奢な感じの卓袱台はけっこう軽量ですから、子供がリビングで勉強をはじめるような年齢になれば、自分で出して使うことも可能です。とにかくリビングの中央は子供の為のスペースと考えて、常設の家具を置かないレイアウトを心がけていきましょう。
これで、たとえば、お父さんはソファでくつろぎのひととき、お母さんはキッチンで趣味のお菓子作り、子供は部屋の中央で楽しく遊ぶ、なんていう三者三様の楽しみ方を一つの空間で展開できるようになりますね。
このリビングはベランダには面していませんが、ベランダに面した個室を閉め切らないライフスタイルが定着していれば、常に開放的で明るいリビングになっているはずです。
「これから作ってみたい!こんな子ども部屋プラン」
テレビ、パソコンよりも、絵本とか、やわらかい木ウッド製のものが多い部屋が良い。
洋室よりも和室がいい。
目にもやさしそうだし、落ち着いた感じがいいと思います。
最近は早くからデジタル機器に接するのが早いせいか、落ち着きのない子が多い気がする・・・。
それかむしろあえて早くから個は与えない方が良い。(両親と同部屋、昔はそうだった。)
苦労することを覚えなさそう・・・。
「パーティションで区切れる子ども部屋」
いま流行りのパーティションで区切れるようにレイアウトして、
子どもの成長に合わせて、家の中身を変えられるように。
外側だけ丈夫につくって、なかは柔軟なリフォームができるような。
「こどもライブラリ・コーナー」
場所はリビングの一角。用意する物は、背のあまり高くない本棚、マガジンラック、ゆったりとくつろげる子供にも使いやすい形のソファとテーブルなど。本棚の上には、本を立てて表紙を見せる形で飾れるスペースなども用意しましょう。あ、ソファの上には照明も配置して、読書をする子供の目に優しい照度を確保していきます。
こうして構築していく、小さいけれどなかなか本格的な子供専用のライブラリ。幼児のころに読み聞かせてもらった思い出深い絵本から、最近欲しいとねだって買ってもらった本まで、全てがここに並んでいます。
「ボクはねぇ、物語の本とかは読むのめんどくさくて好きじゃないんだけど、図鑑とかは大好きなんだ。学校の図書室でもよく見るよ。ここにも色んな図鑑が揃ってるから、読み始めると時間がたつのも忘れちゃう」
「私はお話しの本が好きだな。これとか、これとか、挿絵がかわいいから何度でも開きたくなっちゃう。まねして自分でも書いてみたよ、ほら」
なんて、子供は必ずしも文章を読むことに集中してはくれませんが、それでも本という存在が豊富に身近にある環境は、子供の情操も、学習意欲も、大きく育てていくと思うんです。もちろんそれは将来の望ましい読書習慣にもつながっていきますね。
本棚は、縦に高くせず、横に広く展開しましょう。子供の背に合わせると共に、倒壊の危険性も減らします。理想的なのは作り付けの本棚ですね。また、縦に高くしないのは、部屋に圧迫感を与えない意味もあります。仰々しいイメージのコーナーにせず、気軽にくつろげる雰囲気を大切にしていきましょう。
本棚の中も、ギッシリと本を詰め込むことなく、わざと隙間を空けたり、棚の途中にぬいぐるみを座らせてみたり、本の表紙をこちら側に向けてディスプレイしてみたりと、色々な変化を演出していきましょう。こうした遊び心を親子一緒に発揮していけるといいですね。
この“こどもライブラリ・コーナー”を、大人も時々“利用”させてもらいましょう。
「水の中に棲む昆虫のことを調べたいんだけど、何かいい本はあるかい?」
「ちょっと待ってて、ちょうどいい図鑑があるよ」
こんなふうに、子供を“司書”のように立てていくことで、このコーナーの主人公は子供なんだよという自覚の形成を促していくわけです。
「読み応えのあるシリーズものに挑戦してみたいな、お勧めあったら貸して」
「いいよ、んーと、赤毛のアンのシリーズは?本編が8冊」
「あら、楽しそう」
「あと、アン100周年を記念して違う作者による新作も出てるの。それはここには無いなぁ。今度買ってよ」
「はいはい」
なんて本談義が出来るようになったら理想的ですね。
子供が本格的な本好きになってくると、そのうちリビングの一角では収容しきれないほどの本を所有するようになってくるでしょうが、その時には子供部屋の本棚から厳選された本たちが、リビングに並んでいくことになるでしょう。
「リビングの一角に主婦専用コーナーを作る」
特に何かを作り付けにしたりする改造は要りません。カウンターのような長机やソファなどで、ちょっとリビングの一角を仕切りましょう。ここが主婦専用のコーナー。お母さんはいつも、料理や洗濯などの他、縫い物、繕い物、編み物、洗濯物たたみ、あるいは家計簿付けなど、色々な作業で大忙しです。その上さらに子供からも目が離せないとなったら、もう大変。そんなお母さんに贈る「独立国」がこのスペースです。
お母さんがこの「独立国」の中にいる間は、子供も一人遊び。大好きなお母さんがすぐそばで見守っていてくれますから、子供は安心です。でも、べったりではありませんから、ちょっとだけ自立心も養われます。その間、お母さんは心おきなく家事に取り組めますね。
あらあら、だんだん子供は一人遊びに飽きてきましたよ。そんな時は、同じリビングの中ですから、「お母さんも飽きてきたから、一緒におやつにしようか。」「わーい。」「じゃ、一緒にお手々洗いに行こうね~。」なんて、すぐに家事モードから子育てモードに移行できます。
おやつを食べたら子供はおねむ。子供をお昼寝させて、お母さんは再び「独立国」へ。こんな、家事モードと子育てモードがシームレスで両立していくリビングというのが私の考えた作戦です。
おや、お昼寝中の子供が、何か寝言を言ってますよ。あはは、面白い、Twitterに書いちゃえ。おっと、お母さんは家事ではなく、ネットでお楽しみ中だったようです(笑)。
こんなふうに、ここでは何をしても自由。主婦の「独立国」ですから、このスペースで趣味のクラフトに打ち込んだり、勉強にいそしんだりしてもいいですね。やるべきことをちゃんとやって、子供もしっかり見守っているならば、あとは何をしようと誰にも遠慮は要りません。この「独立国」は、そんな主婦の自由な時間を自分のために有効に使うスペースでもあるのです。
と、このような、リビングを家事モードと自分モードと子育てモードのパラレルワールドにしていく計画はいかがでしょうか。主婦はなかなか自分専用の書斎が持てませんが、使い方によっては、書斎並みに自分らしさを満喫していけるスペースに育てていくことも出来るでしょう。それが子育てと両立できれば、主婦の世界が広がりますね。
「仲良しママが集まって共同保育が出来るリビング」
イメージは地域児童館の小集会室。小さな子供とお母さんが集まって、自由に遊んだり交流したり出来るスペース。そんなのを個人宅のリビングに実現しちゃうのです。
個人宅ならそんなにたくさん集まることはないでしょうから、普通のリビングでも、家具配置を工夫すれば、子供にとってはそこそこ広いスペースが実現できるのではないでしょうか。
床材は、小さな子供にも優しい、柔らかい物を工夫しましょう。私が遊びに行っていた児童館のそういう部屋は畳でした。以前何度かユニット畳という物が紹介されていましたが、フローリングの一角をそれにして、そこを子供たちのプレイスペースにするとよさそうですね。
家具類の角張ったところはパッドをつけてカバーしましょう。収納の扉や引き出しなども容易に開かないようロックします。電気のコンセントにはガードを設け、電気製品のコード類も容易に引き出したり出来ないようにガードします。
万が一の地震などの時でも安全なように、家具類やテレビなどは全て何らかの形で固定しましょう。物の落下については、床に座った子供の頭より上に容易に落下する物は置かないこと。季節の室礼などは子供のプレイスペースから離れたところで楽しみましょう。出窓を飾る物も、置くのではなく吊すタイプのディスプレイとするといいですね。
植物には有毒な物がありますし、子供は土でも何でも口に入れてしまう可能性がありますから、子供のスペースには無闇に置かないようにしましょう。グリーンは窓越しに楽しむ工夫が出来るといいですね。
窓にも柵を設置して、子供の落下を防ぎましょう。小さな子供も数人まとまると予想外の知恵を発揮したりしますから、子供は届かないだろうと思うような窓だって安全とは言い切れません。
そして窓には割れた時の飛散を防止し、同時に紫外線をカットするシートを貼りましょう。子供に明るいお日様は大切ですが、紫外線からは出来る限り守ってあげたいですからね。
こうした様々な安全対策を施した上で、子供だけで遊ばせても安全なおもちゃや、読み聞かせたい絵本などを色々用意していけば、リビングがちょっとした保育室。仲良しママと子供たちの楽しいプレイスペースに早変わりです。
知り合いに同じくらいの年齢の子を持つ親はいないし…とか、人を招くイエっていうのは実際にやると色々大変そうだし、という人も、とりあえずこんな活動が可能な部屋を作ってみませんか。部屋を子供の王国にするような準備は、人を招く招かないにかかわらず、子育てにまつわる手間を減らしてくれるイエ作りにつながっていくと思います。
「リビングにウォークスルークローゼット」
わが家では、朝起きてから出かけるまで、そして帰宅してから寝るまでのイエにいるほとんどの時間をリビング&ダイニングで過ごしています。
おかげでリビングには雑誌からオモチャ、服、本に始まり、ペンや折り紙など雑多なモノがすぐに溢れています。
イエ中で一番モノが集まるリビング&ダイニング。
子どもの成長とともにどんどんモノは増えていくため、子育て期は収納に悩まされる時期でもあります。
子ども達が小学校に入れば勉強道具やプリント類なども増え、低学年のうちはリビング&ダイニングで勉強したり、明日の準備をすることでしょう。
そんな時、学校用品など一切合財を収納できるスペースがあるといいですね。
急な来客時にも、リビングの荷物を一時的に避難できると、来客時にあわてなくてもすみそうです。
そこでリビングにあったらいいなぁと思うのが、ウォークスルークローゼット、通り抜けができる収納スペースです。
部屋が散らかってしまう原因のひとつが、使う場所としまう場所の距離がはなれていること。
このウォークスルークローゼットは二つの部屋の間にあるのがポイントで、直接部屋から部屋への移動と収納が一度に出来てしまいます。
例えばリビングと子ども部屋とが、ウォークスルークローゼットでつながっていればオモチャも勉強道具のしまい場所にもピッタリです。
小さいうちは一人で寝るようになっても扉を開けておけばお互いの気配がわかって安心ですし、子ども部屋の密室化を防ぐ効果も見込めます。
それぞれ部屋に通じる引き戸を閉めてしまえばスッキリ!で、開ければ開放感があり家族のコミュニケーションにも一役買うことでしょう!
それから帰ってきたらリビングに直行し、バックを椅子に、上着などをソファーなどにかけてしまう癖のある方はいらっしゃらないでしょうか?
実は私も子ども達もそれをよくやってしまうのですが、その後その服などをしまいに行くのが結構面倒なのです。
そんな時にも玄関からリビングをつなぐシューズクロークとつながったウォークスルークローゼットがあれば、移動と着替えが一度にすみます。
玄関とつながるシューズクロークを兼ねたウォークスルークローゼット中で靴を脱いでしまい、上着とバッグを収納し、部屋着に着替えてリビングへは部屋着でGO!クローゼットの中で身繕いが完了です。
お出かけ時にも、エプロン姿から外出着に着替えながら玄関へ。
子どもたちの上着や手袋、マフラーもこのクローゼットの中で装着しちゃいましょう。
姿見もあれば全身のチェックも出来て、おまけに玄関周りもリビングもスッキリ片付きます。
そして常に片付いたリビングを保てば、家族が快適に落ち着いて過ごすことが出来ることでしょう。
「カーテンを“着せ替える”子供部屋」
この子供部屋の特徴は、大きな掃き出し窓としましょう。ベランダや庭と開放的につながった部屋は伸び伸びとして、採光も良好で明るいですから、そういう部屋なら、きっと伸び伸びと明るい子供が育ちます。
その大きな掃き出し窓をカーテンが飾ります。ここまでは当たり前の部屋作りですが、そのカーテンが、服を着替えるほどに豊富にあったらどうでしょう。
無地あり、花柄あり、ストライプあり。洋風、和風、エスニック風。暖色、寒色、有彩色、無彩色。考えられる限りの様々なカーテンが用意され、気分や季節によって自由に掛け替えられたら、とても楽しい部屋になりますね。
カーテンとして仕立て上がっている物は安い買い物ではありませんが、布地を買ってきて自作するなら、そんなに高価な買い物ではなくなります。
ここでは冬のリビングの窓に掛けるようなしっかりしたカーテン地ではなく、光を透かすような薄手の布を想定しています。カーテンには断熱の役割もあり、冷暖房効率を高めるためにはそれなりの素材選びが大切ですが、子供部屋のカーテンは開放感のある軽やかな布地の物を採用することにし、冬の断熱はペアガラスの窓で、夏の断熱はいわゆる緑のカーテンなどで対応するのがいいと思います。
窓の仕様をそのように決めてしまえば、親子で服を選ぶ感覚で布地を選び、カーテンを仕立ててコレクションしていくことが可能になります。それを週替わりくらいのペースで、着替えるように掛け替えていきましょう。
毎週月曜日の朝、朝食を食べながら、「今週はどのカーテンにする?」、「えーとねぇ」……。小型のアルバムに布地の一部を貼って、見本帳も作りましょう。「今年は春が遅いっていう予報だから去年の春に掛けていたこれがいいなぁ」、「カーテンで春を一足先取りね」、「うん!」、「わかった、後で掛け替えておくね」。学校からの帰り道、子供はきっと、がらりと雰囲気が変わって春めいた部屋を想像して、ワクワクしながら家路を急ぐことでしょう。
カーテンを掛け替えるだけで部屋が見違えるようになるという体験を頻繁に繰り返すことは、子供の色彩感覚や、イエコトを楽しむ心などを、きっと多角的に育んでくれると思います。また、親子で部屋の“着せ替え”を楽しんでいく習慣は、子供部屋という存在を通じた楽しい交流にもなっていくことでしょう。
「子供部屋とリビングの間に、両面から出し入れできる収納」
これは子供部屋とリビングが隣接していることが前提のアイデアですが、リビングからでも子供部屋からでも使える収納があったら楽しいなぁと思うのです。見かけはよくある扉付きの壁面収納。でも扉が両面に付いていて、リビングからでも子供部屋からでも、どちらからでも開けることが出来るのです。
たとえば子供がイエに帰ってきます。
「ただいまー」「おやつあるわよ」「わーい」。
子供は自分の部屋に入るのももどかしく、両面収納をパタンと開けてランドセルをポン。大急ぎで手を洗って、もうテーブルに座って待っています。部屋に入っていないのに、部屋にランドセルを置いたのと同じ。便利ですね。
そのほか、作りかけの工作、描きかけの絵、読みかけのマンガ、などなど。何でもこの中にしまっておけば、どちら側から開けても取り出せて、子供部屋でもリビングでも、自由に続きを楽しむことが出来ます。
子供には色々な宝物があります。その中には、特に意味はなくても、いつも手元に置いておきたい物もあります。たとえば私の場合は、コークスのかけらが宝物でした。それはなかなか大きなかけらで、まるで隕石みたいだと思ったのです。そこで小箱の中に脱脂綿を敷いて、そこにコークスを置いて標本みたいにしてみました。うわぁ、かっこいい、まるで本当に宇宙からやってきた貴重な石みたいだ!私はずーっとそれを眺めて、想像に耽りました。そんな宝物を、子供部屋でもリビングでも楽しめたら、子供はどんなに幸せか。
リビングから取り出して眺め、飽きたら両面収納の中にしまっておく。子供部屋で思い出してまた取り出して眺める。そんなことが手軽に出来てしまう収納は、もはやリビングと子供部屋をつなぐインターフェイスです。
壁という「隔てる存在」ではなく、インターフェイスという「つなぐ存在」が、リビングと子供部屋の間を仕切るイエ。個室のプライバシーは保たれているけれど、子供の暮らしは仕切りの向こう側にもこちら側にも等しく広がっている。そういう子供部屋。楽しいと思いませんか。
こんな収納があったら、中身にも色々工夫を凝らしてみたくなりますね。たとえば両側から使える引き出しとか、クルンと回転させて使う本棚なんていうのも便利そうです。収納といっても、ギチギチに物を詰めて開かずの扉的に保管する場所ではありませんから、夏などは両側の扉を開けて風を通す役目にも使えそうですね。緑のカーテンと組み合わせると、真夏の昼下がり、自然の風を感じながらのお昼寝が楽しめる部屋が実現しそうです。
P.S.
これを書いている間に、ウォークスルークローゼットのアイデアが書き込まれました。二つの部屋を収納スペースがつなぐという考え方では、そちらの方がずっと高級です。でも、私のアイデアも、「ウォーク」が無い分狭いスペースで実現でき、「スルー」の機能はそれなりに果たすという点で、そんなに捨てた物ではないと考え、書き込ませていただきます。
「間取りでかなえる家事時短」
今では優秀な家電に囲まれている私達、昔と比べたらずっと家事にかける時間は減っているはずです。
それでも夫婦だけで仕事・家事・育児をこなそうと思うと、日々の家事にかける時間は少しでも減らしたいところです。
そこで私は、少しでも家事の時間を短縮できるマンションの間取りを考えたいと思いました。
家事は、なるべく効率的に作業を同時進行していくのがコツです。
帰宅後、着替えてから夕食の用意をしつつ、洗濯物の仕分けとお風呂の準備をする。
入浴後、お風呂の残り湯を使って洗濯機を回し、お風呂掃除をする。
夕食を楽しみながら、今日の出来事を話したり、翌日の家族のスケジュールを確認。
食器の片付けと翌朝のゴミだし等の準備。
洗濯物を取り込みつつ、洗濯物を干し、次の日の保育園の持ち物の準備をする。
そしてボタン付けやアイロン掛け。
このように家事の同時進行をするためには、キッチンがイエの中心にあり、それを取り囲む形でお風呂や洗面脱衣所や寝室、子ども部屋が配置されていると動線が効率的で家事にかかる時間が短縮されます。
また、それぞれの部屋のドアを開けておけば、家族の居場所に目が行き届き易いこともポイントです。
そして最近よくベランダに設置されるようになったスロップシンクですが、これがキッチンと隣り合った洗面所の洗濯機の隣にあるととても便利です。
泥つき野菜を洗ったり、上靴を洗ったり、汚れの激しい服の漬け置きや布オムツや雑巾の洗濯など。
洗面所やキッチンの流しではちょっと・・・といったことでも、専用のスロップシンクがあれば、作業がはかどります。
元々は、友人からバルコニーのスロップシンクの使い勝手がいいことを聞いて憧れたのが発端ですが、やはり屋外にあると出入りが少々面倒です。
このスロップシンクが室内にあれば、寒い日に外に出なくてもすみますし、夏、イエに虫を呼び込んでしまうこともありません。
そうそう洗面所と脱衣所もできれば分けたいところです。
一緒になっていると、誰かが入浴中は洗面所を使いにくいものですし、洗面所を使うお客様に浴室や洗濯物を入れたカゴなどが置いてある所を見られるのもなんとなく気恥ずかしいです。
そこで洗面脱衣所から洗面部分を分離してパウダールームとします。
これなら年頃になった娘が入浴中でも夫が気兼ねなく洗面所を使うことが出来ます。
お風呂と隣接している脱衣室には、鏡と洗濯機、スロップシンクを設置して、ついでに少量の洗濯物や外に干したくないものもここに干せるようにもします。
また、取り込んだ洗濯物ですが、洗濯物は取り込んでからアイロン掛けをしたり、畳んで収納するまでが案外面倒なものです。
アイロンをかけたり、靴下などはセットにして、ボタンや小さなほころびは繕ってから畳んで収納する。
こういった作業全部を一箇所で出来て、終わったら道具も洗濯物も全部入れておける作業コーナーがあれば、あちこち移動しなくてもすみます。
娘を寝かしつけた後、キッチンでハーブティなどを作って、出来上がるのを待つ間に、夫婦で仲良くテレビを見たり、音楽を聴きつつ洗濯物にアイロンをかけたり畳んで収納していく。
作業が終わったら出来上がったハーブティを飲みながら一日の労をお互いねぎらう・・・な~んてね♪
娘が大きくなったら、是非この作業に参加して貰いたいですね~。
そのためにも、リビングの一角に作業コーナーを設けて、常日頃から作業をしているところを見えるように。これは逆に作業しながら娘の様子を見守ることにも繋がります。
日々の家事が効率的に出来、時間と心にも余裕が出来たらその分、家族でのんびり過ごしたいですね。
「子育て中に活躍するリビングスペース作り」
子供がぐずったりすると照明がやさしい色になる。
部屋にいる人の感情を読み取って照明や空調を制御。
「成長する間取りと子供部屋作り」
子供が生まれてこのかた、どこを子供部屋にして、いつから与えるかというのは我が家でも大きな課題となっている。
その結果はまだ出せていないが、最初から独立した個室として与えるのではなく、成長とともにフレキシブルに空間を区切っていけたらと思っている。
子供部屋を個室として使う期間は、案外短い。
例えば、幼児~小学校のうちはイエにいるほとんどの時間を家族と一緒に過ごす。
中学から子供部屋を個室にしてあげたい。
高校、大学と進み、大学を卒業後、就職し転勤や独立して家を出て行くとすると、その期間は概ね10~15年だ。
まず幼児期は、親の目の届くリビングや和室、両親の寝室で過ごすことが望ましいと思う。
家族と一緒のテリトリーの中に普段の生活スペースがあるのは、幼い子供にとっても安心だ。
小学校期までは子供は、プライバシーを確保しつつ、共有スペースにも居場所がある構成を。
この頃になると勉強は家族で過ごす共有スペースでしても、教科書や持ち物は自分の部屋にある方が自主性や整理整頓能力が身につくだろう。
中学生になるようになるとプライバシーを気にするようになり、ちゃんと一人になりたい時にはなれる”個室”を重視した部屋を与えたいと思う。
友達とのつきあいや勉強、趣味など自分のテリトリーを管理できる年齢だと思う。
個室を管理することが精神的な自立を高めさせるキッカケにもなるだろう。
成人し、子供が独立してイエを出ると、部屋は子供中心から夫婦二人のものに戻る。
この時期以降、子供のための空間は必要なくなり、代わりに子育てを終えた自分達のために活用することになる。
そのためにはまず、リビングに隣り合った、出入り口が引き戸で間口の広いファミリールームを用意したい。
広いファミリールームはセカンドリビングともなる。
普段はリビングとつなげて広々と使い、来客時には引き戸を閉めてしまえば隠れるので、玩具を出しっぱなしでも怒らなくてもすむ。
現代版床の間として、壁には、家族の写真や子どもの工作・絵などを大切に飾っておけるギャラリー仕様に。
家族そろって遊び、勉強し、読書をする、会話もはずむ空間となるだろう。
夜はここで家族全員が布団を引いて川の字になって寝るのもまた良い。
そしてこのファミリールームは区切って個室に変えることも出来るようにする。
区切り方はキャスター付きの収納棚で、収納間仕切りにするのも良い。
また、仕切りたい場所に垂れ壁を作っておき、そこに一本レールの溝をきった枠を設置しておく方法もある。
しかるべき(仕切るべき)時期がきたら、はめ込み式(ケンドン式)の建具を作って壁を作る。
下にもレールが必要だが、その設置も簡単にできるそうだ。
この場合は建具の厚みなど、融通が利くため、きちんと部屋として仕切る事ができる。
親だけになったら、はずしてしまうのもまた簡単だ。
もちろん、最初に照明やコンセント、入り口はそれぞれに部屋区切った時に対応できるようにしておく必要はある。
引き戸の取っ手も上下につけて、大人も子供も使いやすくしたり、スイッチの位置は20センチほど下げたりと子供が一人で出来るようにする。
コンセントは逆に高い位置につけ、掃除機などを使う際に、大人がかがまなくても済むようにしたい。
そして、共有スペースの一角に親子、兄妹等で並んで座れるカウンターを使ったフリーコーナーを設けたい。
ここは子供の勉強する場所にするも良し、パソコンを置いて親子でインターネットをするパソコンコーナーとしたり、本を並べ家族文庫としても良い。
リビングとは違う家族でコミュニケーションがとれる場として活用し、子供が成長した暁には夫婦の書斎に変更するなどの可変性も考慮しておきたい。
その時々の家族構成やライフスタイルに合わせて間取りを柔軟に変えられることは、長く愛着を持って暮らせるイエ作りにつながると思う。
「子供部屋放送局」
私の子供のころの夢。それは子供部屋が、学校の放送室みたいになることでした。全ての部屋にスピーカーを設置し、そこに向けて、子供部屋から放送を流すのです。実用性なんてありません。でも、楽しいと思いませんか?
子供部屋の一角に、ミキサー(ミキシングアンプ:マイクや音楽プレーヤーの出力など、複数のソースの音量その他を調整するアンプ)やオーディオプレーヤー、モニタスピーカー、アナウンス用のスタンドマイク、ピンポンパンポーンのお知らせチャイムなどをかっこよく配置しましょう。
ピンポンパンポーンのお知らせチャイムは、探すと電子キットがあったりしますが、昔はマイクのそばで「ディナー・チャイム」と呼ばれる専用の鉄琴を叩いていました。実はこれ、今でもちゃんと市販品があるのです。
ご紹介した製品はれっきとした楽器メーカーの品で、しかも音程が純正律ですから、音が余韻を引いて和音になっている時の響きが美しいというすばらしいチャイムです。平均律ばかりの今の音楽の中で、クラシカルな純正律の響きは、きっと子供の音感の向上に役立つでしょう。子供部屋の備品としてお勧めです。
(純正律とは音程の周波数比率が整数比になる音律、平均律とは音程を均等な周波数比に分割した音律のこと。純正律の和音は完全な調和をもって響きますが、平均律は各音程の比率がずれるので、そこに純正な響きとは異なる『味』が付加されます)
話が大きく逸れましたが、もしお父さんやお母さんが音楽やオーディオ好きなら、カエルの子はカエルできっと子供もそうした方面が好きでしょうから、子供部屋に放送室を作ることになれば、それはすてきな親子の共同プロジェクトにもなっていくと思います。そこで、上記のような音楽談義もきっと弾むと思います。
あとは各部屋にスピーカーを設置。リビングにもサテライトスタジオを設けて、そこからも放送できるようにするとさらに楽しくなりますね。リビングのサテライトスタジオにはテレビの音声なども入力できるようにしておくと、「9回裏ツーアウト満塁!でもお父さん、トイレ行きたくなっちゃったよ、テレビの音、放送に流してくれないか?」「おっけー、まかせてよ」なんていうことも可能になります。
休日などは、リビングと子供部屋をつないで、ファミリー生ワイド番組も楽しめるでしょう。「以上、リビングのサテライトからお届けしました。スタジオどうぞ」「はーい、お父さん、ありがとうございました。それでは音楽です」なんて、楽しいですよ。
もちろんこうした番組ごっこの形を取らなくても、家族のくつろぎの時間に子供がチョイスしたBGM、なんていうだけでも楽しいですね。リビングに置かれたシステムで鳴らしても同じですが、子供の満足感が違います。
あ、忘れてはならない物がありました。それは「ON AIR」のサインランプです。これを子供部屋のドアの上にかっこよく設置しましょう。もちろん放送設備の電源と連動して、スイッチを入れたらサインランプも点灯するようにセットしておきます。
と、こういう回答は、おそらく今までの「キッズサプリ」向きアイデアで、イエ・ハック向きではないかもしれません。しかし、このアイデアを実現するためにはある程度の専門的知識が必要ですし、放送設備と各部屋のスピーカーとの接続には専用配線の施工が必要ですし、配線の状況によっては普通のオーディオ機器と異なるハイインピーダンス接続を選択しなければならないなど、
【個人が趣味で構築するものというより、ハウスデベロッパーが「放送室のあるイエ」というコンセプトのもとに、住宅設備の一環としてこうしたシステムを開発していく】
と考えた方が現実的ですし、そして将来の展開が面白くなっていくと思うのです。こうした要望が多く寄せられ、実現化していったあかつきには、「イエ放送室の楽しみ方」を解説した本が出版されたり、「キッズ放送コンテスト」が開催されたりと、ちょっとしたブームになっていくのではないかと思います。そんな夢をいだきつつ、「子供部屋放送局」のアイデアを投稿させていただきます。
「子供専用ゲストルーム」
小学校低学年のころは、親の目の届くところで勉強することを好む子供が多いと思います。その方が安心できて落ち着くんですね。大きくなってからも、リビングの隅や階段上ホールなどのオープンなスペースにスタディコーナーが作れれば、個室よりそちらの方式を好む子供が多いと思います。完全な個室だと頑張っている姿を褒めてもらうチャンスがありませんし、自分に甘えてさぼってしまうということも起こりがちだからです。私は、中学生くらいまでは、完全な個室ではないところにスタディコーナーを設ける方式を提案したいと思います。
すると、子供部屋の役割から勉強部屋という要素が消えますね。そこでその分、子供部屋を、子供のためのゲストルームとしてグレードアップしていったらどうでしょう。
勉強机の代わりにティーテーブル。ちょっとお洒落な椅子を数脚。これは小さなレディ向け。男の子なら野趣たっぷりの天然木のテーブルなんていいですね。リビングや廊下と接する面には窓のついたカウンターを設けましょう。コンコン。窓を開けるとお母さんが、飲み物とお菓子を持ってきてくれていました。なんていう使い方が出来ます。
年齢が大きくなると、友だちが来ている時に親に出てこられることを嫌がる子供が増えてきますが、こんなカウンター越しなら問題ありませんね。この窓は素通しではなく、磨りガラスなどをはめるか、女の子の部屋ならカフェカーテンなどで目隠しする事になると思いますが、それでも子供部屋の様子が分かる窓の存在は、親としては何かと安心できると思います。
クローゼットも大きめに用意しましょう。ここにはゲスト用布団なども入れておき、子供部屋でお泊まり会が出来るようにしておくのです。部屋のレイアウトはあらかじめこのことを念頭に置いて、ベッドの横にもう一つ布団を敷いても、起きて部屋を出る時に寝ぼけて友だちを踏んづけたりしない通路を確保しておくことにします。
あるいは下が使えるロフトベッドの形式にして、普段は床面積を広く使い、お泊まり会の時は下段に布団を敷くことで二段ベッド風に使っていく、といったやり方でもいいかもしれませんね。
天井に蓄光塗料で星を描いておいたりすると、お泊まり会がさらに楽しくなります。電灯を消すと浮かび上がる天井の星座たち。泊まりに来た友だちは、いつも遊びに来ていた部屋にこんな秘密があったのかと、ビックリすること請け合いです。
ほかにもゲストルームとして子供部屋を充実させる案は様々あると思いますが、とにかく、子供部屋とスタディコーナーを分離することが出来ると、子供部屋の可能性がグンと広がっていくと思います。もちろんこういう子供部屋には、お父さんお母さんも招いて、おもてなしを楽しんでほしいですね。
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