○○という概念は、昔から~という意味であったかのように言われている(思われている)けど、
過去の記録を詳細に調べてみると、そういう意味になったのは、実は結構最近で、
しかも、その意味は、当時の社会状況との密接な関わりの中で創られている。
イメージとしては、小熊英二氏の一連の著作のような感じです。
ほかには、この本 http://p.tl/HBwc なんかもそうです。
記述の対象となっている概念は、特に問いません。
また、日本の本でも、海外の本でもかまいません。
どうぞよろしくお願いします。
思いついた書籍を少々、紹介します。
定本想像の共同体―ナショナリズムの起源と流行 (社会科学の冒険 2-4)
アンダーソンの本は「国家」が近代の創造物であるのを論じるときには必ず引用されます。
上記の各論。かなり専門的な研究書です。純粋な文化・民族伝統はツクリモノということを検証してます。
どうして一週間は七日なのか 大発見(1) (大発見) (集英社文庫)
地図はなぜ四角になったのか 大発見(2) (大発見) (集英社文庫)
なぜ地球が動くと考えたのか 大発見(3) (大発見) (集英社文庫―大発見)
本はいつごろから作られたか 大発見(4) (大発見) (集英社文庫―大発見)
西暦はどうやって決まったか 大発見(5) (大発見) (集英社文庫―大発見)
そもそもの起原を歴史的に調べると意外な経緯があったりします。
なぜ円周が360度となったのか、なぜ地図は四角なのか、なぜ1月1日が年の始まりなのか。
博覧強記の歴史学者の定番本です。
日本人はフォーマルな場で正座をしますが、昔からだと思っていました。
しかし、古来、日本人は正座をしていなかった。絵巻、絵画、仏像、武士などの自画像でも胡坐など。正座という名称もなかった。世界中の民族をみても、正式な儀礼として、シビレルくらい座っているのは日本人だけ。
日本人のイデオロギーが切り替わり、いつごろから正座をしはじめたのか。について指摘している本です。
この本も関係するかもしれないので追加します。
ベックマン [西洋事物起源]
http://www.kanshin.com/keyword/202812