無事に終了したようですね。
詳しくは次の記事をご覧ください。
◆天皇陛下 手術無事に 退院2週間後にも
2012年2月19日 07時08分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012021990070811.html
狭心症と診断された天皇陛下が東京大学病院(東京都文京区)で受けられた心臓の冠動脈バイパス手術は、十八日午後二時五十七分、冠動脈の二カ所にバイパスをつなぎ、無事終了した。同日夜、病院内で記者会見した東大と順天堂大合同の医師団らによると、回復が順調なら約二週間で退院できるという。
金沢一郎・皇室医務主管は会見で「手術は順調に進み、術中の出血もほとんどなかった」と話した。執刀した天野篤・順天堂大心臓血管外科教授は「公務と日常生活を取り戻す時が成功と言ってよい。その日が来るのを楽しみにしている」と述べた。
医師団によると、陛下は手術室を出て、集中治療室(ICU)に移った。容体は安定している。麻酔医が麻酔から覚めた陛下に「ご気分はいかがですか」と問いかけると、うなずいたという。
前夜から泊まり込んでいた皇后さまも、十八日朝に合流した長女の黒田清子(さやこ)さんとともに病室で手術が終わるのを待ち、医師団に感謝の言葉を伝えた。皇后さまと清子さんはその後、陛下と面会し、手術の無事終了を喜び合った。
陛下の心臓は、三本ある冠動脈のうち、左冠動脈の「回旋枝(かいせんし)」「前下行枝(ぜんかこうし)」の二本に、血管の内側が狭まる狭窄(きょうさく)がある。今月の検査で狭窄の進行がみられたため、別の血管をつないで血液の流れを良くするバイパス手術の実施が決まった。七十代で手術を受ける例は多く、七十八歳の陛下も年齢的なリスクは問題ないとされた。
陛下は十八日午前九時二十四分、手術室に入り、全身麻酔などを施した後の同十一時一分、執刀が始まった。人工心肺は使わず、バイパスをつなぐ間も心臓は動かしたままにする「オフポンプ」という手法で、狭窄のある冠動脈二本に別の血管をバイパスとしてつないだ。バイパスは陛下の胸の骨の内側にある内胸動脈を使った。
バイパスをつなぐ前に不整脈が起きたが、予想の範囲内だったといい、事前に決めていた通り、心臓の一部を糸で結ぶ処置を追加して行ったという。
実際に手術にかかった時間は三時間五十六分。陛下が手術室を出たのは午後三時五十五分で、入室から六時間半後だった。予定では、十九日昼から食事を再開、二十一日にICUを出て、その数日後にリハビリを始める。