はてなは、人力検索の利用者を増やしたくて無料質問もできるようにリニューアルしたのではないかと推測しますが、実際には利用者は減りました。
なぜ、そうなってしまったのでしょうか。
考えられる原因をなるべく多く挙げてください。
http://q.hatena.ne.jp/list から、質問詳細のページのデータを取り込んで、集計してみました。
結構、データの取り込みに時間がかかるので、2010年11月末くらいからのデータです。
アンケートは抜いてます(たまに、絨毯爆撃があるので)。
後、質問一覧の今の状態のページからデータを抜いているので、以下のデータが含まれません。
まず、質問の数。
一日単位で、質問の数を、ポイント有りと無しに分けてグラフにしました。
ポイント有りは、リニューアル後から減っていますが、質問の総数としては増えています。
次は、回答の数。
これも回答を書いた日を基準に、一日単位で回答の数をカウントしてます。
こちらは、リニューアル直前と、ほぼ同数になってます。
質問は、ポイント有りと無しの比が1:3~4くらいですが、回答では、ほぼ半々というところでしょうか。
ポイント無しの質問には、回答がつきにくかったり、逆に、ポイント有りの質問には、クレクレ君が集まってきたり、という状況を表しているのだと思います。
データを見れば分かるように、質問、もしくは、回答の数は減ってはいません。
他の方も書かれているように、「印象として、減った感じがする」ということだと思います。
今は、人の回答を見て、「まぁ、自分の出る幕はないな。」的な感じで終わることが多くなった気がします。
rsc さんが書かれた内容の一部ですが、こういう側面はあると思います。
威張れた話じゃないですが、ぼくは割りと気軽に回答を書く方です(「質が悪い」とも言う)。
そんなぼくでも、似たような回答がついちゃったから良いか、という場面はちょくちょくあります。
それでも、全体の回答数は、それほど減っていないということは、ユーザ数は増えているんじゃないでしょうか。
下手な工学系の論文みたい(数字はやたら多いけど、中身が薄い)になってしまってすみません ><
質問をしばらく開けておいていただけるなら、ユニークユーザ数という視点でもデータを集計してみようかな、とは思ってます。
憶測?
ただ、毎日人力検索を覗いていて、明らかな事実だと感じて質問しました。
0.私的試論(草稿) ~ 三大Q&Aのユーザー利用傾向 ~
はてな;はげしく減少中(初期に開花したが、いまや期待を裏切った)。
知恵袋;かなり減少中(中期に認知されたが、話題性が続かなかった)。
教えて;やや減少中(後期に再興しつつあり、本命路線を守っている)。
1.ポイント(評価と報酬)
はてな;むかし有料、いまは無料(選択制、経済性と奨励性が混在)。
知恵袋;むかし無料、いまも無料(質問数は無制限,景品なし?)。
教えて;むかし無料、いまも無料(常時5質問まで,賞品あり?)。
2.〆切期間(関心と鮮度の持続)
はてな;最長1週間(質問者の意志で、回答があってもキャンセル可)。
知恵袋;最長1週間(回答がなければ、自動的に抹消される)。
教えて;最長無制限(数年前の質問が、いまも回答募集中)。
3.評価方法(コメント・補足・お礼)
はてな;質問者(異論・反論のエスカレートあり)。
知恵袋;質問者&閲覧者(投票制)。
教えて;質問者(ベストアンサーは、むかし2回答、いま1回答)。
4.ユーザー(ハンドルネームの感性)
はてな;長期(徒党性≒ホット)。
知恵袋;臨時(匿名性≒クール)。
教えて;短期(専門性≒ウェット)。
5.難易度(聞きやすく、答えやすい)
はてな;むかし難問・奇問が混在。いまは不在。
知恵袋;難問可、専門的回答もあり。
教えて;難問可、常識的回答が多い。
6.マモル比(ネタ・ジョークの許容度)
はてな;マナー3・モラル1・ルール2
知恵袋;マナー1・モラル1・ルール1
教えて;マナー2・モラル1・ルール3
7.管理者の態度(経年変化への対応)
はてな;創業者が、初心を忘れて、年少ユーザーに迎合した。
知恵袋;担当者が、初心を知らず、大量ユーザーに委任した。
教えて;創案者が、初心に戻って、不自然な制約を解除した。
8.回答拒否(安直な対応が、諸悪の根源ではなかったか)
はてな;もっぱら気に入らないユーザーの排除に用いられた。
知恵袋;だれがだれだか分らないので、だれも拒否できない。
教えて;気に入らないユーザー同士が、他のスレッドで遺恨を晴らす。
9.目玉商品(セールス・ポイント)
はてな;アンケート(せっかくの簡便なシステムを活用できなかった)。
知恵袋;いかなる難問・奇問・珍問も(匿名で)質問・回答できる。
教えて;シニア・ライフ(古参ユーザーを再召集できるか)。
試算表 ~ 質問件数(年度別)一覧 ~
http://q.hatena.ne.jp/995116699 First Question
20010714-20020726 1980 Open
20020726-20030512 3240
20030512-20040520 16000
20040520-20050528 35000
20050528-20060506 45000 ↑
20060506-20070525 50000 Peak
20070525-20080528 35000 ↓
20080528-20090521 26000
20090521-20100531 24000
20100531-20110530 18000 Renewal
20110530-20120411 27000
http://q.hatena.ne.jp/1334129663 Last Question
notice
>はげしく減少中(初期に開花したが、いまや期待を裏切った)<
常連ユーザーが、リニューアルによって激減したと感じるのは、答え
たい質問が少なくなったからで、むしろ全体の件数は回復しています。
ここでは、質問者数・質問件数・回答者数・回答件数・コメント数・
TB数などの公開データから、ほぼ一年ごとの質問件数を概算しました。
経営的に最重要なのは、テレビの視聴率に相当する「閲覧数」です。
ほんと、中身が薄くなってしまったように感じますね。
無料質問は月に3回までとか、制限した方が良いかもしれません。
分かる範囲ですが、質問数の推移を以下にまとめてみました。
http://d.hatena.ne.jp/tdoi/20120412/1334238867
確かにリニューアルで質問数を増やすという意味でのテコ入れには成功したのかもしれません。
しかし、長く人力検索に居る人にとってみれば、てこ入れしても2006年のピークほど上がった訳でもなく、てこ入れの効果も確実に落ちてますので。
質問の薄さに関しては、質問数と回答数を同じように以下にまとめてみました。
http://d.hatena.ne.jp/tdoi/20120413/1334295415
これを見ると、リニューアル前後で恐らく新規ユーザが増えたために一時的にほんのわずかに増えてますが、逆に価値のある質問の割合が減ったためか、自動オープンのためか、1質問辺りの回答数は減ってきていますね。
値の正しさを保証するわけではないですが、何かの参考になれば。
まだ読んでる人がいるかどうか分かんないですが、せっかく考えたのでコメント欄お借りします。
既に他の回答者が統計的数値を出しているように、「リニューアルによる利用者数の減」というのは事実ではありません。どちらかといえば、質問数はリニューアルによって一時的に増加、その後下降曲線を描きながらもリニューアル前よりは増加しているようです。
ただしそれはこの一年をみただけの傾向で、人力検索全体の傾向としては2006年夏をピークに減少しています。
http://f.hatena.ne.jp/alpinix/20100120022058
UUなんかの細かい数値はtdoiさんとかYoshiyaさんが正確なのをお持ちでしょうが(はてな公式からこの手の情報がリークされることは恐らく無い)、おおむね減少傾向だったことは疑いの余地はありません。
どちらかといえば、「減少傾向に歯止めを掛けるためのキラーアイテム」としてリニューアル(質問の無料化)が行われたと考えています。
全体的な減少傾向は個人的にはQ&Aサイトが抱える構造的な問題をはてなは諸にかぶったからだろうと思います。はてなは有料であることから技術的、専門的な質問に強く、ITリテラシーの高いユーザーが回答者の土台を作っていたと思っています。
それが年を追うごとにネットをPCから利用するユーザーの分母からそういうはてなの裾野たりえる人が減っていったんではないかなあ、と考えています。(トリガーは2006年11月に"はてな"が自分で引いたと思っていますが)
そういうITリテラシーが高い、年配のユーザーが平日日中からアクセスできる環境が2005年まではあったのが、時代の変遷とともに絞られてきた(細かくは書きませんが大体想像つきますよね)こと、PCを使ってネットに接続しブラウジングする、という行為自体がその下の世代には"オワコン"になりつつあること、そもそもGoogleの検索レベルの向上により小町的な人生相談は別として"人力検索"の出る幕が減った、こと、などが複合的に合わさっていると思います。
Greamさんが「質問が減った」と感じた理由に、そういう「昔ながらの人力検索らしい質問」の絶対数が減ったこともあるんではないかと思っています。
13歳制限が入ったことで、質問が年代別に二層にくっきり分かれてしまったこともあるでしょう。どうやって計測するのか思いつかないですが、Greamさんの立ち位置(主に年代など)で回答する(できる)質問の絶対数は減っているんじゃないかと思います。
この先、人力検索はこれまで利用されたことのなかったユーザー層(たとえばウゴメモに代表するDS、Iphoneなど)を取り込んでUUを拡大していくことでしょう。(うまく増えるかどうかは分からない)
その過程で、これまで人力検索で活躍されてきた回答者の得意分野から、質問の層がシフトして、結果的に「質問が減った」という印象が強くなっていくかもしれませんね。
おまけ:はてな(人力検索)の優位点の一つに他のQAサイト同様(若しくはそれ以上)にGoogle検索結果に反映されやすい(ページランクが高い)ということがあると思っています。
できればそういう強みを生かした新しい人力検索の形を模索して欲しいなあ、とは思っています。
大したことのない回答が多くなったので締め切ったのですが、早すぎたようでした。