同じ3Dテレビの方式ですが、技術的な方法が違うために使い勝手も違うようです。
ただ、後発の偏光方式はいろいろと長所も多いようです。
○偏光方式の長所
1 光量が多い
アクティブシャッター方式はメガネの左右を連続で閉じたり開いたりすることで3Dに見せる技術ですが、一度に片目でしか見ないので全体の光量が下がり暗くなってしまいます。
2 コストが安い
偏光方式の方がコストが安いと言われているので、同額のテレビを買うならその分大画面や機能の優れたテレビを買うことができます。3Dメガネも一切の電気駆動メカニズムがない光学フィルムを貼りつけただけの偏向方式は1,000円~3,000円と安価です。
3 視野角が広い
アクティブシャッター方式は3Dエミッタで常にテレビとメガネが同期していないといけないことから視野角が狭く、3Dエミッタの信号を塞ぐ障害物があると機能しなくなります。その点偏光方式は円偏光方式の採用により傾きにも強くなっています。
○偏光方式の短所
1 理論上の解像度が半分になる
偏光方式は2つの映像を同時に写す特性上、2倍の解像度が必要となります。その点は各社120Hz倍速駆動などの技術で対応しています。
2 テレビの視聴距離
先程視野角が広いという長所がありましたが、偏向方式はテレビからの距離が予め一定の距離から3Dに見えるように設定されていますのでテレビの近くや遠くでは3Dに見えづらいという短所があります。
だいたい、偏光方式とアクティブシャッター方式の長所と短所から特性がわかると思いますが、問題はどちらがゲームに向いているかということでしたね。
これは3Dに関わらずゲーム向きと言われるモニタとして一番重要なのは応答速度です。表示される命令が出てから表示されるまでの時間です。例えば応答速度が遅いと釣りのゲームなんかで浮きが沈む瞬間にボタンを押しても逃げられてしまうことになります。また、動きが速い3Dゲームなんかをした場合に残像となって3D酔いなんてことにもなります。
この応答速度に関しては3D技術とは直接的な関係は無いようですので、明るくコストの低い後発の偏光方式の方がよろしいかと思います。実際十分な応答速度を持つ偏光方式の3Dテレビも出ているようです。
http://www.the-hikaku.com/display/mitsubishi/RDT233WX-3D-D2342P-PN.html
購入前にアクティブシャッター方式と偏光方式で実際にゲームをして比べて見ました。アクティブシャッター方式のものはメガネが重くて疲れるし、チラつきも気になりました。偏光方式は目のチラつきもないしメガネが軽い分楽でした。自分はLGの32LW5700を選びました。偏光方式であることと、価格も安く3Dの映像がすごく自然で画質がきれいだったからです。私は3Dだったらアクティブシャッター方式より偏光方式の方がお勧めです。