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「笑顔で包む愛の光!ハッピーエンドでウルトラキュアハッピー☆」
映画スマイルプリキュア!絵本の中はみんなチグハグ
の感想です。
ネタバレを多分に含むので、まだ見てない人は注意です。
・きっかけはみゆきの小さい頃の思い出。友達がなかなかできないみゆきに笑顔を教えてくれたのはニコちゃんだったんですね。
・そうして不思議な偶然が重なり、みゆきはニコちゃんと再会。しかし、約束を破られたと思い、ニコちゃんの心は魔王の闇に染まって……。
・絵本の世界に入るとき、キラキラと輝く星やその星で出来たクジラにざぷーんと食べられちゃうとかとても幻想的でキレイでした。壮大な物語って感じがひしひし伝わってきます。
・主人公になりきるのは、絵本の世界の特権。しかし、魔王のカゲによって主人公たちは悪役に、一転して悪役が味方をしてくれたのは、今戦っているバッドエンド王国のウルフルン達も本来は良いキャラクターという風にも捉えられますね。
・魔王に捕らわれたままあの頃から置き去りにされてしまったニコちゃんの悲しみはもっともですね。それだけがニコちゃんの光で、救いで、希望だったのでしょう。だからこそ、その希望が断たれたと魔王に唆されて一転バ、ニコちゃんまで悪役に。
・さすがのみゆきも自分を責めずにはいられませんが、かつてみゆきがあかね自身に言った言葉「ため息なんかついてたら、ハッピーが逃げてまうで」。修学旅行の時も、母の日の時も、みゆきが傷ついたらいの一番に励ましてくれるあかね、その言葉でみゆきもかつて笑顔を教えてくれたニコちゃんに笑顔を取り戻すために戦います。
・今回は魔王の圧倒的な攻撃で終始推されていた5人が印象的です。その度に満席の劇場のあちこちで「わたしがちからをあげるー!!」とスクリーンに向かって叫んでいるこどもたちを観てじーんときてしまいました。わたしも心の中のミラクルつばさライトはとっくにぶんぶん振り回してますよ!(熱)
・良く言う話ですが、正義がいて、悪がいて、それで初めて物語は成り立ちますね。何が正義で何が悪なのか、それを示すのはもちろん絵本の役目です。悪がいないと何が悪いことなのか、正義がいないと何が正しいことなのか。
・みゆき達を裏切ったニコちゃんが悪いのか、約束を忘れたみゆきが悪いのか、それとも全てを支配しようとする魔王が悪いのか。それぞれが物語の1ページで、全てはハッピーエンドに向かうために欠かせないピースなんですよね。
・奇跡の(劇場のみんなの心の)力で覚醒したウルトラキュアハッピー。魔王を浄化してそのまま倒してしまうのかと思いきや、やっぱり魔王も笑顔でいてほしいとぎゅっと抱きしめるシーンは、優しいみゆきらしくて、とっても良いエンディングでした。ただ憎むだけが悪じゃない。ただ倒すだけが正義じゃない。スマイルプリキュア!はそういう意味ではある意味一番王道で、一番新しい作品なんですね。
・ニコちゃんの絵本の続きは、これからも読み続けるみんなが決めること。そして、ずっとずっと笑顔を子供たちに伝えてくれるハズです。桃太郎も孫悟空も一寸法師もシンデレラも浦島太郎も、みーんな揃ってウルトラハッピー☆
長文失礼致しました。