演劇版「アルジャーノンに花束を」の主人公チャーリイ・ゴードン役や(知的障碍者→超天才→知的障碍者を演じなければならない)、アニメ「けいおん」で澪の声色をまねる律(律を演じつつ、澪をまね、しかも画面切り替えでネタバレするまでは視聴者にはこの声は澪だと信じさせる必要がある)など、「演じるのが極端に難しいため、同業者でもそれができるのはごく一部」であり、しかし「それがいかに難しいかは素人でもわかり」、かつ「下手に演じるだけならだれでもできる」(なので危険なスタントや特殊な肉体的特徴が必要というのはダメ)、という演技や配役の例を、難しさの説明とともに教えてください。実際にYoutubeなどでその演技を示してくれると、もっとうれしいです。よろしくお願いいたします。※過去にポイントゲッター的な回答を繰り返している人には、どんなに良い回答であろうとポイントを配分しません。また「わからない」なら答えないでください。自分は絶対に自動締切にはせず、傾斜配分します。
動画の紹介が必須ではないようなので、ちょっとおじゃまします(なんだか楽しそうなので参加したくなりました)。
最近、リチャード3世のニュースを見て、思い出しました。
リチャード3世の遺骨、DNA鑑定で確認 - ITmedia ニュース
世界の雑記帳:リチャード3世の遺骨から「顔」復元、悪人像に変化も? 毎日jp(毎日新聞)
シェイクスピア『リチャード3世』の主人公リチャードは、徹頭徹尾悪を貫く暴君として描かれてます。
見どころ&ものがたり | 新国立劇場 2012/2013シーズン演劇公演『リチャード三世』特設サイト
世界の名優が一度は演じたいと願う究極の役と言われる。その魅力は、リチャードの「残忍冷酷、醜悪不遜、奸智奸才……ありとあらゆる最大級の悪党」ぶりに尽きる。王位への野心のためには、身内のみならず、新婚ほやほやの妻や忠実な家来まで、冷酷に欺き陥れ、罪悪感に苛まれるどころか、むしろ嬉々として楽しげにやってのける。
感情移入されにくい役柄で、観客を魅了しなければならないので、難役と呼べると思います。
参考シーン http://www.nicovideo.jp/watch/sm7745677 の 01:31-01:44
役がひとつじゃないから、駄目かな。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%81%AE%E7%99%BB%E5%A0%B4%E4%BA%BA%E7%89%A9
スティーブン・バーコフ演出『変身』のグレゴール・ザムザ。
ある朝突然「虫」に変身した青年、という役柄ですが、服装は人間のまま、体の動きで虫らしさを表現しています。しかも、次第に知性や理性を失っていくのに、さいごまで家族を想う心を残しているように演じなければなりません。
http://www.parco-play.com/web/page/information/henshin/
http://www.parco-city.com/shop/18pla017/18pla017/item/view/shop_product_code/PLS0299
↑こちらは森山未來が主演のもの。
個人的には92年に宮本亜門が演じたほうが、より虫っぽくて好みです。
演技の難しさもよく伝わりました。ありがとうございます。良い回答でうれしいです。
そうか、知らなかったですか。
親子三人同時に出てくる場面もときどきありますが、細切れや別どりをしてるのではなくて、一気に演じている様子をテレビで見たことがあります。
小林聡美も尾美としのりも、見ているうちに、本当に入れ替わってるんじゃないか、と思って見てました。
# 極端に難しい、ってわけでもないかな
# ちなみに、リメイク版は見てません
早替り、激しい立ち回りの後に優雅に踊る、二役三役。
まあ、見得を切るだけでも、演じるのは困難ですが。
takejin様、ありがとうございます。実は今回の質問は、有名歌舞伎役者の死亡記事→十八番の演目のチェック→「勧進帳」の弁慶が難役として知られている、という記述から思いついたものです。もしご存知の方がございましたら、なぜ「勧進帳」の弁慶が難しいのか、教えていただけるとうれしいです。
さらには、勧進帳の項目をあたかも読んでいるかのごとく、長いセリフをよどみなくいわなければなりません。目線で富樫(役人さん)とのやり取りをしたり、繊細な演技も要求されます。
そして、義経を叩き、優雅な舞いを披露し、豪快に六方を決めて花道を行く。
弁慶の見せ場がたくさん詰まった、歌舞伎ならではの名場面集のようなもの。
見事な六方を決めてもらうと、大向こうから声がかかります。
これぞ、歌舞伎。またみたいですねぇ。
今回はクライマーにおけるK2のような、「難しさでその業界には有名」な役を求めています。
その目的にぴったりの回答でした。
『ペットントン』のペットントン
ずいぶん前の特撮ドラマです。子供の背丈ほどしかない着ぐるみに大人が入るので、スーツアクター(中の人)は常に中腰で演じなければいけなかったそうです。ただよちよち歩くだけなら下手なスーツアクターでもやったかもしれませんが、ペットントンはスケートボードに乗るなどのアクションも演じる必要がありました。
『エレファント・マン』のジョン・メリック
映画が有名ですがもとは戯曲です(初演は劇団四季だったと思います)。ジョン・メリックは顔がゾウのように変形いているだけでなく背骨なども曲がっているという設定ですから、役者は常に体をゆがめて演じなければなりません。たしか、戯曲の作者が「医師に相談して演じること」というような意味の注意書きをしていたと思います。
今回はレベルの高い解答ばかりでうれしいです・・・なぜにコメント欄で?
回答欄に転記していただければ、ポイントを差し上げます。
わたしは人力検索にも飽きて質問しなくなってまして、
ポイントはそれほどほしくないんです。
気に入っていただければそれで満足です。
自分のコメントを読み返したらおかしなことになってたので訂正します。
>初演は劇団四季
「日本での」が抜けてました。
原作者はイギリス人なので、世界的にはイギリスで初演されました。
井上ひさしの戯曲「化粧」です。
渡辺美佐子が一人芝居で演じてるので、他の人が考えられないのもあります。
でも、誰が演じても難しいシーンが一つ。
鏡越しに化粧をするんですが、鏡が枠だけ。観客には、鏡があるはずの部分を通して、主人公の顔が見える。そこで、化粧をします。
鏡が無いのに、実際に眉を描くわけです。難しいと思います。
延々、四半世紀この役をやり続けた、渡辺美佐子氏は、すごいと思いますね。
chinjuh様、ありがとうございます。国語の教科書で「夕鶴」のつう役は作者の木下順二が山本安英にしか演技を許していない、というのを教師から聞いて、「なんて傲慢な作者なんだ、こんなの許していいの?」と思ったのを覚えています。