坂木司の『青空の卵』から始まる、ひきこもり探偵3部作はいかがでしょうか。
『青空の卵』『仔羊の巣』は短編連作、『動物園の鳥』は長編のミステリです。
ひきこもり探偵シリーズ - Wikipedia
平凡なサラリーマン・坂木司の親友は、ひきこもりの鳥井真一。彼は家庭環境と学生時代のいじめにより人間不信に陥っている。そんな彼に少しでも立ち直ってもらうため、坂木は日常、外で起こった様々な出来事を話す。鳥井は、その中に含まれた謎をあっさりと解いてみせる名探偵でもあるのだ。鳥井と坂木は様々な謎に、そしてそれを通して様々な人々に出会っていく事になる。
特徴的なのは、短編連作という形をとっているものの、前に出た人物が別の話にサブキャラとして加わり、登場人物がだんだん増えてくること。それにより、ひきこもりの鳥井くんの住む世界がだんだん広がっていることを表しているのだと思います。
お気に召しましたら、同作家の『切れない糸』『ワーキング・ホリデー』もぜひどうぞ。
同じ傾向か、全然違う傾向の本をおすすめしたいので。
マイナとは言いがたいです。