①何か爵位を貰ったのでしょうか(フライヘル?でしょうか、なんでしょうか)。
ただ単に、フォンを名乗ってよくなったということでしょうか、つまり、「フォン・ハフナー」となった(フォンを使うには許可が居る?)。
②領地名(本当の領地でなくても)はどこなんでしょうか(つまり、「フライヘル・フォン・✖✖」の「✖✖」はなんでしょうか)
③どこの爵位(貴族位)でしょうか。オーストリア大公国の爵位だと思います。それともボヘミア王国やハンガリー王国の爵位(貴族位)でしょうか。(神聖ローマ帝国爵位ではありえないと思います)
④どういう功績でしょうか。ザルツブルク市長という功績? ザルツブルク市長として何か特別なことをした? 多額の献金?
以上、ハフナー交響曲を聞きながら、気になりました。この曲は、父親の命令で作ったのがきっかけみたいですね。悪妻として有名なコンスタンツェとの結婚許可を懇願して、父の命令に即・対応したらしいです。
まず、質問者さんも混同しているようですが、Sigmund Haffner は親子で同名です。
父の方の Sigmund Haffner (der Ältere) がザルツブルクの市長でした。
で、子供の Sigmund Haffner (der Jüngere) が貴族になった方です。
コメント欄で chinjuh さんが言及されているように、称号は "Edler von Innbachhausen" です。
Sigmund Haffner den Reichsritterstand mit dem Prädikat „Edler von Innbachhausen“
Sigmund Haffner der Jüngere – Salzburgwiki
Innbachhausen あるいは Imbachhausen は、父親の生地、チロル地方の Jenbach に由来するようです。
(Mozarts Salzburg: Auf den Spuren des Genies の P90)
爵位の Edler は、世襲のナイト(Ritter)よりも下位で、ドイツだとユンカーに相当すると思われます。
そのさらに下に、称号がない von 持ちの人々がいたようです。
時代からすると、ハプスブルク君主国 の爵位になるでしょう。
どういう功績かですが、
aufgrund seiner Verdienste und die seines Vaters um Österreich und das Bekannt werden des Handelshauses in ganz Deutschland.
Sigmund Haffner der Jüngere – Wikipedia
とあるので、父親の功績に加えて、ドイツにまで及ぶ貿易で国益に利したという事でしょう。
ここには von Imbachhausen って書いてあるみたい。hausen は集落のことだから、地名だとすれば「インバッハ村」とかじゃないかと思うんですけど。
でも
http://www.salzburg.com/wiki/index.php/Sigmund_Haffner
こっちだと、チロルの Jenbach (イェンバッハ)で生まれたみたいなことが書いてあります。綴りに揺れがあるのは何語で表記するかの違いかなあと思うんですが自信なし。こうなると、最初のURLに書いてある von Imbachhausen単純に出身地を言ってるだけかもしれなくて、領地と言っていいものなのかよくわかんないです。