トルストイの「戦争と平和」ですが、伯爵家の次男が、自分の名乗りに伯爵ということばを入れていました(日本語訳ですが)。お父さんもお兄さんも健在です。この次男坊は、軍人好きな無邪気な好青年でしたが、あっさり戦死します。
ドイツでは領地を分割する伝統があったのか、伯爵も次男三男も名乗ったと思います(娘もかもしれません)。父が健在でも。ただし、爵位といっても、ブランデンブルク辺境伯とかこういう爵位は流石に継がない場合は名乗らないと思います。
ですから、ただの名乗りかな、と思います。
ドイツの帝国諸侯という爵位は、帝国諸侯会議の権限もあるから、単なる名乗りではないですね。
フランスですが、よくわかりません。deは、子供もみんな名乗りますね。
昔の三部会を考えるとやはり貴族特権がありますから、次男三男など分家がみんな貴族で、特権を持ったら、大変なことになります。
特権にもいろいろです(不逮捕とか、身分裁判とかなら、いいですが、政治的発言としての会議への出席権限だったりすると、どんどん人数が増えては大変です)。
フランス語のdeは、
英語のofと同じ意味ですから、
貴族の称号じゃなくて、
先祖が○○出身
という意味です。