デジタル一眼レフには、主にセンサーがAPS-Cサイズのものとフルサイズのものとがあると思うのですが、マウントが同じなら、APS-Cサイズ用のレンズをフルサイズ機に取り付けることはできるのでしょうか。また、その逆はどうなのでしょうか。
初歩的な質問かもしれませんが、わかる方、ご教授ください。
フルサイズ機にAPS-C用レンズの装着は、キヤノンはできませんが、ニコン、ソニーは可能です。
APS-C機にフルサイズ用レンズは、どのメーカーでも装着可能です。
フルサイズ機にAPS-C用のレンズを付けると、周辺が蹴られて写りませんよ。
ニコンのフルサイズ機の場合、DXモードに切り替えることによりAPS-C機で撮ったようになりますが画素数は減ります。
>APS-Cサイズ用のレンズをフルサイズ機に取り付けることはできるのでしょうか。
取付自体は可能ですが、実用的ではありません。
フルサイズはAPS-Cサイズよりセンサーサイズが大きいので、センサー周辺まで十分に光が届かなかったり、光学収差が発生することがあるためです。フルサイズ撮影した映像の中央部しか使い物になりません。
>また、その逆はどうなのでしょうか。
これは可能です。
誤って取り付けられないようになっています。
実用的でないどころか利用不可能です。
キヤノンだけなぜそんなことをするのかといえば、バックフォーカスが短めに設計されているからです。もし改造するなり無理矢理付けるとミラーが当たってしまう可能性があります。
通常はAPS-C用のセンサーは小さいのでそれに併せてレンズの口径は小さくできます。(正確に言うとイメージサークルが小さいのでそれに併せて作ると結果的に小さく作れるということです。)逆に言えばフルサイズ機にAPS-C用のレンズを取り付けると周辺が蹴られたりします。蹴られなくても画像が汚いです。本来使わない部分ですからね。
キヤノンだけはセンサーサイズに合わせて小さくするだけでなくバックフォーカスも短めにしています。バックフォーカスを短くするとレンズの全長を小さめに作れます。ミラーレスのレンズが小さいですが、これはミラーがないためバックフォーカスを小さめにできるからです。キヤノンはAPS-Cはミラーを小さくできるのでその分バックフォーカスを短くしたのです。そうするとレンズを小さくすることができますし、広角レンズの設計が楽になります。といっても実際にミラーがあるのでものすごくバックフォーカスを縮められるわけではありませんし、ラインナップをみてみると他社のAPS-Cレンズとあまり変わりはないですし、そのメリットを活かし切れていないかもしれませんね。