怖い小説を教えてください。オカルトじゃない方を歓迎します。ホラーもオカルトじゃないホラーの方が良いです。
心理的に怖いとか、登場人物が怖い(”羊たちの沈黙”みたいな)とかの方を歓迎します。
ちなみに、
・”パラサイトイブ”は怖くなかったです。
・”らせん”は怖いというより、ザワザワする感じ。
・”呪われた町”(キング)は怖いよりも哀しい。
・”ペットセメタリー”のゾッとする感じは歓迎
・”猿の手”の程よい怖さがいいです
・”名もなき毒”は怖いです。
・”ホット・ゾーン”は事実だから怖い
・”どこいったん”(絵本)の方が怖い
・”百物語”(杉浦日向子)は物語が唐突に終わっていて怖い
・”怪談選集”(岡本綺堂)の説明の無いのは怖い
・”ミスト”(キング)のわからなさ加減はいいんだけど、怖くはない
・”ミザリー”(キング)は怖い
です。この辺を考慮していただけると幸いです。
ネタばれしない程度に、怖さを語ってくれるといいな。
劇薬小説ベスト10と、これから読む劇薬候補: わたしが知らないスゴ本は、きっとあなたが読んでいる 半分くらいはグロいかも。砂糖菓子の弾丸はどうでしたか。
http://dain.cocolog-nifty.com/myblog/2007/11/10_9d87.html の右下にこの関連のリストが充実しております。
まつたにみよこ 龍の子太郎の文庫版に併載のふたりのイーダが子供の頃とても怖かったです。オカルト分類になっちゃうだろうと子供心におもいつつ読み進めたらバックにある話が全然子供向けではなくまじめに怖かった。
怖いというより、グロ系ですね。
桜庭は、肌が合わないようです。
背景の怖さっていう観点は、新鮮です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%90%E3%83%81%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%81%AE%E6%A0%84%E5%85%89
『チーム・バチスタの栄光』
手術中に殺人が行われたかもしれないという設定が怖いです。
アンフェアなので、ミステリーじゃないやと否定系の感想と、病院内部の様子がリアルと言う肯定系の感想のあるバチスタ。
怖いと言う捉え方も有りましたか。
心理的といえばこれですかね
心理的かどうか微妙なのは
その辺の筒井で鍛えられたから、生半可な怖さに動じないのかな。残念、筒井とクライトンは、自称大ファンなので既読です。
ジュラシックパークは、ヴェロキラプトルのスピード感が良かったな。
最近読んだものでは冲方丁『out of control』所収『まあこ』が怖かったです。ホラーを書く人だという認識がなかったのもありますが。あと小松左京『骨』『くだんのはは』とか。
天地明察で好印象の沖方、読んでみます。小松左京か、ちょっと忘れてた。
くだんのはは、読みました。読んでませんでしたので、新鮮。
こういう怖さってありましたねぇ。淡々と描いているので、ジワジワ来ます。
個人的には『骨』の方が好きですが,『くだんのはは』もうまいですよね。冲方丁の方はオカルト要素が濃いように思うので,たけじんさんのリクエストとはちょっと外れるかもです。
「骨」は、怖いというよりも、こめられたメッセージが強烈です。ましてや、東日本大震災のあとであれば、なおさら。
厳密に言えば小説ではないけれど、まあ、フィクションですね。。。
「創世記」の神様が怖い。なにしろ、ノア一家以外の人間を洪水で虐殺しています。
いや、ノンフィクションらしいですよ。
人類は、全員ノアの遺伝子っていう。
旧約聖書は、悪行の数々をして おや?誰か来たようだ。
スティーブン・キングなら何故、
が入っていないんでしょう?
有名な児童性愛殺人者の事件を元にしているので、そっちを紹介しておきます。
http://www5b.biglobe.ne.jp/%257emadison/murder/text/gacy.html
ノンフィクションですが、
映画冷たい熱帯魚のモチーフとなった事件を共犯者が著した著です。
IT怖く無いので。特に、ITそのものが。20世紀少年とダブる(と言うより、インスパイアだよね)事の方が気になる。
冷たい熱帯魚は、面白かった。このノンフィクションは良いですね。
「好きだけど怖くはない」「ハラハラ面白いせいで怖くはなくなる」みたいな
厳しいご注文満載の、歯ごたえのあるリクエストですね。
ガチガチに「心理的に」の線で攻めてみます。
未読のものが十分にあればいいんですが。
夏目漱石「夢十夜」から“第三夜”を。
世界クラスの逸品で、かつ微妙に日本独特ないや~な恐怖要素を含んでます。
『怪奇小説傑作集1 英米編1』からW・F・ハーヴィー「炎天」。
「猿の手」を出されてるので既読かなー、との不安もありますが。
不条理&唐突に終わる系で。
「人間の妄執・妄念・暗い情念」系の怖さもお好きなようなので —
オースン・スコット・カードの『無伴奏ソナタ』から「四階共同便所の怨霊」。
これはかな~りいや~な恐怖です。楳図かずお的と言っていいかも。
ジョージ・R・R・マーティンの『洋梨形の男』の6、7割はそういう短篇です。
超自然の要素があってもなくても怖い。
未読が結構有ります。良いですねぇ。
ちょっと調べてきます。
漱石忘れてたので、夢十夜読んでみました。うん、第三夜は水準の怖さですね。ラストは見ているんだけど、描き方はさすがです。
無伴奏ソナタから、「四階共同便所の怨霊」
絵的な怖さや、動画的な怖さを書いているのだろうけど、私は主人公が怖かった。その性根が。
無伴奏ソナタも印象深いです。これもちょっと怖い。
エンダーのゲームは、昔読んだ気がする。いい感じの小品集でした。感謝
>主人公が怖かった。その性根が
そう、まさにそうなんです。『洋梨』のほうもソレ系が満載です(ネタバレですが)。
夕暮れをすぎて 文春文庫 / Stephen Edwin King スティーブンキング 【文庫】
最近読んで怖かったのがキングの短編作品です。
面白くもあり恐怖もあります。
これだけキングを並べても、まだ読んでないだろうと言う。
実は読んでません。読みます。
呪怨という小説はどうでしょう、登場人物も怖いですし話的にも怖いと思います
日本ならではの怖さがあると思いますよ。
私はもうトラウマになるほどでしたw
映画は、よくできていたと思う。ゾッとするシーンが、結構有りました。あの原作なのですか。
リセットして、読んでみます。
私も最近読んだまだ知らなかった作品でした。
残念ながら、情報が全く無いです。
自分の存在感が揺らぐというか不安定になる感じが怖い。
最初に読んだのは改訂版じゃない方だったはずですが、主人公に感情移入しながら読んだので、電車の中で読んでいても言いようのない不安感を感じながら読んでました。
これに収録されている「醉歩する男」の方。
こちらも不安定感というか、ちょっと酔うような感じになる。
日時を整理しようなんて考えだしちゃうと、ちょっと酔いが醒めちゃいますが。
頭のネジが二、三本ぶっ飛んでて、価値観や道徳観はめちゃめちゃなんだけど、傍から見るとそれが分からない。
女は怖いな、と。
# 結末は、イマイチでしたけれども。
こちらもネジが飛んでる系の怖さ。
細部は忘れましたが、箱に詰めて持ち歩いている描写が、ビジュアルが想像できてしまい、とても怖かった覚えがあります。
狂い壁 狂い窓 綾辻・有栖川復刊セレクション (講談社ノベルス)
復刻されていた。
ミステリーとしては、ぼちぼちな感じですけど、ホラーな怖さは満喫できると思います。
これは、グロだから駄目かな。
怖いという意味では、別格だと思います。
既読は「幻夜」だけですね。「白夜行」とともに、女は怖い。
島田荘司、京極夏彦は、友人に読めと言われていました。やはり、読むべきですか。
綾辻・有栖川路線は、ミステリーとしては好きじゃないんですが。ホラー要素を勘案と。
小林泰三は数冊読んだ気がしますが、あまり記憶にない。これは読んでみると。
「隣の家の少女」は読まねばと思って幾年月って感じです。これを機会に読みましょう。
江戸川乱歩は、言葉が怖かった。「怪人二十面相」とは全然違っていて、本を取り落しそうになったことがあります。
聖痕は図書館予約中です。(ハードカバーが、もう置けないの)
島田荘司、京極夏彦は、友人に読めと言われていました。やはり、読むべきですか。
どうでしょうねえ。
島田荘司は、新本格を立ち上げたときに読んでるのと、今、読むのでは随分違うと思いますが、御手洗潔シリーズも、吉敷竹史シリーズも、ぼくは好きです。
「幻想的な謎に論理的な解答」を実践しているので、トリックにはトンデモなものも多いですが、地味に人物描写が上手い人だと思います。
京極夏彦は、とにかく長いですからねえ。
「黒死館殺人事件」や「虚無への供物」をすんなり読める人だったら、そこそこ楽しめると思います。
ゴシックホラーを妖怪の世界に寄せて、二回ほどひねってミステリの方向に向けた感じ。
綾辻・有栖川路線は、ミステリーとしては好きじゃないんですが。ホラー要素を勘案と。
綾辻行人は、ロジック先行ですもんね。
わざとやってるんだろうけど、本としていまいち面白くないのが致命的か。
ホラーも書いてますけど、書いてる側の計算が見えちゃうような気がするのがちょっと。
綾辻と比べると、有栖川有栖の方が好きです。
ディクスン・カーをマイルドにして、和風にした感じなのかな、と思ってます。
新本格の(当時の)新世代の中で言えば、歌野晶午が一番好みかも。
小林泰三が、あまり記憶に残ってない、ということだと、井上雅彦や井上夢人もあんまり、という感じですよね、きっと。
坂東眞砂子とか篠田節子なんかも、そこそこ怖いと思うんですけど、なんとなくしっくりこないなあ、という感じ。
ああ、そうか。
改定版も含めて、何度も読んだものでつい...
遅きに失してますが、一応、伏字に変えておきます。
因みに、ぼくは講談社文庫の順番に読んだので、
占星術→挨拶→騎士→斜め、という順番でした。
(むしろ私のほうが思いっきりネタバレしてるじゃないの!…というわけで、直上の
コメントの前半部分を削除します。いろいろすみません)
読む順番は多少前後しても構わないのですが、ある程度御手洗のキャラに馴染んでから
『騎士』を読むほうが、彼のカッコ良さがぐっと際立つと思います。
コメントの上から4番目、a-kuma3さんの
> どうでしょうねえ。
と
> ああ、そうか。
の間に入っていたlibrosのコメントを、いったん削除して、一部を伏字に直したものを
ここに再掲します。
ネット上ではもう公然の秘密というか、秘密ですらない扱いになっているようなので、
こだわっても仕方ないのかもしれません。でも個人的に強い思い入れがありまして、
やっぱりあのままじゃ置いとけない、と思いました。
順番が入れ違って大変ややこしくなりますがお許し下さい。
「×××」っていうのは言っちゃダメなんじゃないかと思ったのですが、レビューを見てみると結構ばらしているのが多いですね。もう解禁なのでしょうか。これから読むかたには気の毒なような気もします。
『異邦の騎士』は御手洗シリーズの中でも特に好きな作品の一つで、私からもお薦めしたいのですが、『異邦』からではなく、できれば面倒でも『占星術殺人事件』『斜め屋敷の犯罪』と刊行順に読みすすめるのが、よりお薦めです。
隣の家の少女、読みました。怖いとは別の場所がゾワゾワします。キング絶賛の訳はわかりました。でも、誰かに勧める事はないでしょう。(あ、こんなもの勧めやがって、て意味じゃないですよ。)私には、読む価値がありました。
異邦の騎士
予備知識なく読んでいたので、”あの”御手洗潔シリーズとは気付かず。
緻密な計算のもとに書かれた、荒唐無稽な物語。
まあ、ありえない設定を納得できる範囲に収めちゃうのは凄いな。
怖いというのとは、別の次元でした。が、面白かった、純粋に。
玩具修理者読みました。怖いというより、その、あの。何書いてもネタバレ、って書いてもネタバレだな。ほしかった怖さじゃないジャンルの「怖さ」でした。いいわぁ、これ。
酔歩する男の方は、波動関数とか収束とか、時間概念とかの方に頭が引っ張られていって、ちょっと違和感のまま終了。かみ合わない会話の部分は好きなんだが。
内田百閒の短編集『冥途』をお薦めします。
見たくないのに目覚められない嫌な夢を見ているような気持ち悪さと、薄気味悪いながらもどこかユーモラスなところが好きです。
(私のお気に入りは、表題作の「冥途」、暗い峠を歩いているといつのまにか道連れになっていた男が不意に自分の兄だと名乗りだす「道連」、女を待っているうちに口の中一杯に毛が生えてくる「流渦」、などです。)
もし機会があれば、金井田 英津子(画)の絵本のほうもご覧ください。
『冥途』(パロル舎) - メランコリア - Gooブログ
No.4のataokoroinonaさんが小松左京を挙げておられますが、彼の怖い話を読むなら、
断然これがお買い得です。(この項はぶっちゃけ、質問者のたけじんさんじゃない方を向いて書いてます。未読のかたは、この夏ぜひ読むべしですよ!)
『小松左京自選恐怖小説集 霧が晴れた時』
収録作品は「すぐそこ」「まめつま」「くだんのはは」「秘密(タプ)」「影が重なる時」「召集令状」「悪霊」「消された女」「黄色い泉」「逃(ふ)ける」「蟻の園」「骨」「保護鳥」「霧が晴れた時」「さとるの化物」。…なんと豪華な(うっとり)
「猿の手」並みに有名な短編で、サキの「開いた窓」もいい感じです。
開いた窓 : 11005m
夫人が「窓を開けたままですが、気にしないでくださいね」と《陽気に》言うのが、
なんとも不気味でぞくぞくします。
もうひとつ。小説ではないのですが、どうしても言いたくて口がむずむずするので紹介します。落語の「もう半分」が、私はとても怖いです。
居酒屋に老人が大金を置き忘れ、店を営む夫婦がそれを着服してしまう。老人は絶望し川へ身を投げて夫婦に祟る、という噺です。
老人の恨みが形になって現れるくだりはもちろん怖いのですが、その前段、大金を老人に届けようとする亭主に対し、女房がねこばばをそそのかすセリフが怖ろしい。
《世の中ってのはさ、誰かが可哀相になるものなんだよ、この金届けてやればあのじいさんは喜ぶだろうけどさ、あたしたち夫婦は一生涯可哀相なんだよ。どうせ可哀相にするんだったらさ、他人の方を可哀相にしてしまいなさいよ》
こちらがもう少し詳しいあらすじ。落ちまでネタバレしてるので要注意です。
第57話「もう半分」
こちらは、ほぼ全文が語り口調でテキストにおこされています。
東西落語特選 もう半分
落語の怪談は、高座を”体験”しないとその怖さが半分しかわからない。稲川淳二より怖い。すじを知っていても、ゾッとする。あの怖さを小説で表せないかなぁ、と思っていたら落語って。
内田百けん読んでみます。聞いたことはあったけど、まだ読んでないものがいろいろあります。
小松左京って、論理的に怖いんですよね。再読再読と。
落語を挙げるのは違うだろ、って脳内会議でずいぶん反対されたんですが、あれこれ
思い出したなかでダントツに怖かったのがこれなんで、書いちゃいました。
活字で読むと、怖さが半分どころか一割も伝わらないんですよね。
これを機会にちょっとでも興味を持って、高座を聴きにいってみようかな?と思う方が現れてくれると嬉しいです。
霧が晴れた時読みましたよ。集めるとこんな感じですか。秘密が怖かったなぁ。淡々とすごいことを書いている。ちょっと古い表現が多かったけど、さまざまな恐怖が散らばっている。さすが、小松左京。
冥途、読みました。
視点や情景が不条理に変遷していくさまが、夢とか無意識とかの領域の感触で、いい感じです。冥途が気に入りました。焦点の合わない映像を見せられているような、この世とあの世の境目で魅せられているような。誰そ彼時、彼は誰時の感触が、伝わってきます。
コメントをありがとうございます。
お薦めした本の感想をいただけるとたいそう嬉しいものですね。
私も本に関する質問をしたらできるだけ感想をお返ししよう、と思いました。
サキ短編集読みました。
開いた窓、なるほどそういう「怖さ」ですか。
この本、何書いてもネタばれしそうですね。
O.ヘンリーと解説で比較してましたが、O.ヘンリーとは別の方向へ捻ってる。
心地よい短編集でした。怖くはなかったけど楽しかったです。
今晩終わりにします。まだ書いてない人は、急いで。
古き神々のあたりは、怖い本には入らないのかなぁ。
図書館の予約欄がいっぱいになりました。
読んでから、その怖さでボーナスポイントを付けようとしたんですが、読んでるヒマがありませんでした。
後ほど、★を付けさせていただきます。
ポイントは、情報量に応じてつけてあります。