こんな疑問を持つようになったのは、2013年8月8日に放送された和風総本家「密着!初めてのニッポン!伊豆編」です。
番組に出演してた外国人5人組の内1人が、黒人系で、ドイツ出身でした。
(名前はスティーブン・ツハイデ)
私は、これまでドイツ人は、白人系のイメージが強かったのですが、彼のようなアフリカ系ドイツ人は、以外と多いのでしょうか?ドイツの移民事情に詳しい方がいらっしゃいましたら、ぜひ回答よろしくお願いします。
Wikipedia Demographics of Germany の Ethnic groups によれば、アフリカ系のドイツ人は約80万人、全人口の1%です。
アメリカ合衆国におけるアフリカ系アメリカ人の、約3900万人、全人口の12.6%(Demographics of the United States)に比べれば少ない数字ですが、日本における韓国系0.5%、中国系0.4%(Japan Demographics Profile 2013)に比べれば、意外に多いと言っても良いでしょう。
Afro-Germans によれば、アフリカ系ドイツ人の歴史は19世紀以前の奴隷まで遡れるようですが、1884年の ベルリン会議 で確定したアフリカの植民地(カメルーン、ブルンジ、ナミビアなど)からの移民が、大規模なものの最初です。
第二次大戦後の連合国軍による占領下で、アフリカ系の連合国軍兵士とドイツ人女性との間に生まれた混血児(Brown Babies)もいて、ドイツ版の エリザベス・サンダースホーム のような活動も行われたようです。
以下の記述は Immigration to Germany から。
東西ドイツ独立後の1960年台、経済成長に伴なう労働力確保の為に、西ドイツはイタリアなど各国との間に二国間労働協定を結びました。その中にモロッコとチュニジアが入っています。
この協定では、労働者はドイツに居住する事が認められ、生まれた子どもにも居住権が与えられました。
市民権は与えられなかったようですが、この時代の移民やその子孫の多くはまだドイツに住んでおり、市民権を獲得した人も多いとの事です。
一方、東ドイツでも同様に国外からの労働力を必要としたため、当時共産圏だった国からの労働者を受け入れました。キューバやベトナム、北朝鮮などの他に、アフリカではアンゴラとモザンビークが入っています。
東ドイツ政府は彼らに居住権も市民権も与えなかったため、東西ドイツの統一後、問題となったようです。
現在の法律では、EU 以外の国からの移民は「熟練した労働者」に限られています。
大卒以上で、3年以上の実務経験が必要です。
砂漠のロンメルとか映画であった。
その可能性がありそうですね。
54万人いるらしい