まず手前味噌ですが、私のブログから2エントリほど。
どちらも過去の論争において日本人慰安婦の存在が無視されているという主張に対して、過去の著作でふれられていると反論したもので、私の意見はさておいても資料紹介として読めるかと思います。
吉見義明『従軍慰安婦』にも書かれてある日本人慰安婦について、「さっぱりといってもいいくらい聞かない」「書いている本は少ない」と主張する人々 - 法華狼の日記
上記は吉見義明『従軍慰安婦』でとりあげられている部分と、そこで紹介されている資料の紹介。
下記は他の話題がほとんどですが、なかごろで千田夏光原作映画が日本人慰安婦をあつかっていたことを紹介しました。
戦争において、はじめの加害者の認識がせまかったことを理由として、なぜか被害者の訴えを除外しようとする人々 - 法華狼の日記
朝鮮人慰安婦が実名で証言する前は、やはり身近にいた日本人慰安婦の存在が主にとりあげられていたのでしょうね。
そこで当時の研究状況について、scopedog氏のエントリを紹介しておきます。1970年代の沖縄娼婦史において従軍慰安婦がとりあげられている部分が紹介されています。
千田夏光氏「従軍慰安婦」出版以前の慰安婦に関する記述 - 誰かの妄想・はてな版
沖縄出身の慰安婦は、たとえば下記サイトの木更津慰安所の資料でも確認できます。
木更津 | Fight for Justice 日本軍「慰安婦」―忘却への抵抗・未来の責任
また、日本軍の関与を明らかにした資料「副官通牒」は、日本内地での慰安婦募集にまつわる通達でした。つまり日本人慰安婦を対象にしたものだったわけですね。
通牒が出された背景について、永井和教授の論文を紹介しておきます。
日本軍の慰安所政策について