接合トランジスタにおいて、エミッタ接地が最もよく使われる理由はなんですか?
ちなみに「他の接地方法に比べ、電力増幅率がとても大きいから」だと△になります…
『電圧増幅率が大きく、出力インピーダンスが高く取れる為。』
でいかがでしょう。
参考:
増幅回路 - Wikipedia
Analog ABC(アナログ技術基礎講座):第5回 トランジスタには接続方法が3つ (2/2) - EE Times Japan
接合型トランジスタは、基本的にベース-エミッタ間電圧が0.6V以上で無ければ作動しませんから、コレクタ接地にすると、電源電圧外の電圧が必要になる場合があります。
例えば、6V電源のマイナス極にPNPトランジスタのコレクタを接続し、6Vの電源のプラス極から負荷を経てPNPトランジスタのエミッタに接続したとします。
この場合、負荷に6Vを印加しようとすると、マイナス0.6Vを作り出す電源がもう1つ必要になります。
http://f.hatena.ne.jp/yoneto164/20140219233133
せっかく6Vの電源を使うのに、その電源だけでは5.4Vまでしか負荷に印加できない回路というのは納得がいかないような気がしますよね。
でもこんな回路だって沢山ありますよ。
例えばパワーアンプの最終回路などは大抵こうなっています。