歴史好きでもあまり知られていない、あるいは大した人物と思われていない。
だけど実はこんな重要な役割を果たしていた!
そんな風に楽しめる作品です。
(残された史料は少なくても作家の力で魅力的に描かれているとか)
例としてはこのあたり。
『天魔ゆく空』足利政元
『蛍の城』京極高次
『風は山河より』菅沼定盈(菅沼三代)
とりあえず思いついたところで山本兼一の『雷神の筒』
信長に鉄砲の力を教えた橋本一巴の物語。
人物は地味に描かれてるのですが、鉄砲という武器の小説として読むと面白かったです。
まあ無名というわけじゃないですが、あんまり日の当たることが少ない人なので
「豊臣秀長~ある補佐役の生涯~」 堺屋太一
http://books.rakuten.co.jp/rb/587871/
太一センせは現代物や未来ものはつまらんけど、時代物はおもろいです。
あと、未完ですが、向井正綱が主人公の
「見知らぬ海へ」隆慶一郎 おすすめ
http://Google.com
歴史小説が読みたくなったので是非よろしくお願いします。
色川武大『虫けら太平記』、深沢七郎『笛吹川』は普通の歴史小説では扱われない一般庶民が主役です。華やかに描かれる戦国武将の裏で、今では名も知られていない多くの人が懸命に暮らしていたんだと再認識される作品。
江戸時代ならともかく、戦国時代や幕末の庶民ものって珍しい気がします。
これはこれで読んでみたいと思います。
特に戦国時代の農民は同時に兵(足軽)でもあったから、史料にはあまり無いその実態とか描いてそうな『笛吹川』の方が気になりますね~。