「全体的に真っ白い」というのは,あんまよくないんですよね。
白さをデザインの道具として,良い印象を与える方向に活用できればいいんですけど。
なぜかというと,真っ白いと,「このページは未完成だな」というのがぱっと見でわかってしまうからなんです。
白を背景色に使うって,非常に難しいことなんですよ。
背景が白いサイトを,よく観察してください。
アイコンを添えたり,要素を枠線で囲ったり,その枠線に角丸をつけたり,ベタの塗りつぶし部分にはCSSでグラデーションや影をつけたり。
と,かなり手をこらしているのがわかると思います。
さらに背景が白いサイトは「画面内で,最初に視線の注目を浴びるポイント」がはっきりしています(フォーカルポイント)。
焦点がさだまっているので,その周辺が白くても気にならない(=盲点効果)。というわけです。
Yahooトップページなら,開いた瞬間に目が向くのは検索窓か,ニュース欄と決まってますよね。
はてなのこの質問ページなら,質問文の第一文がボールド体で,そこに最初に目が行きますよね。
だから,背景が白くても通用するんです。
そういう目玉要素がない限り,白い背景は失敗のリスクが高いので,かなりの工夫が要りますよ。
あと,デザインのよしあしと,SEOのよしあしは,別個に対策を立てる必要があります。(もちろん共通して重なる部分もあるけど)
どういうきっかけでこのブログにたどり着くのをイメージなさっているんでしょう?
どういう検索ワードでひっかかるのを意図している,とか。
例ですが
「ライフハックについての まとまりのないブログ」
というタイトルなら,最悪でも,ライフハックについて調べているうちにこのブログにたどり着く可能性が生じます。
ライフハックに関心がある人ならば,そのページを開いた瞬間に「サイト内にとどまり続けようかな・・・」という力が働くわけです。
しかし
「まとまりのないブログ」
だけだと,このブログにたどり着くきっかけが生じません。
サイト内にとどまりつづける力も働きません。
人が来てくれるきっかけ・とどまってくれる理由 を作らないと,いくら良いデザインにしても役に立つ場面がないので無駄になってしまいます(よくある罠)。
そして,そういう条件をクリアして初めて,ツイートボタンのような付加的なパーツを設置する意味が生じます。
まずは,最初に目を向けてもらって,途中で目をそらさないでもらって,読み終わってもらい,良い反応を得ること。
そういう途中のプロセスがない限り「いい記事だったのでツイートしよう」とはなりません。
ツイートって一番最後の段階ですよ。
下記のように分解して考えてみてください。
読んでもらえるブログ =
たどりつくきっかけがあること(SEO) +
たどり着いたときに目を向けたくなるようなデザインであること(配色など) +
目を引く目玉要素があること(視線の焦点)+
内容が意味深くて,すぐに閉じられる系の文章ではないこと(コンテンツ充実,とどまろうという心理を生む力) +
読みにくいから読むのをやめてしまおう,という事態を生まないこと(レイアウトや文章術) +
読み終わった後で,読んだ人に何かのアクションを起こしてもらいやすいこと(ツイートで共有するとか,そのブログをRSSに登録するとか,はてなブックマークに登録してもらうとか,そのブログをまた今度誰かに連鎖して読んでもらうためのアクションへの誘導・導線)
とりあえず以上です。
ここからさらにレベルアップして
「定期的に常連さんに購読してもらえるようなブログ」だとか,
「書いてある内容に基づいて,アフィリエイトで商品を買ってもらえるようなブログ」
になってくると,
ここに書いた以上のはるかに程度の高い条件が必要になってきます。
頑張ってください。