クレーム(Claim)は、本来の意味は「権利を主張する、要求する」という意味で、苦情ではありません。どうして、違う意味として広まったのでしょうか?
参考資料:ネイティブはこう言います!日本人の惜しい!英語 発行:主婦の友社
日本人がつい間違えるNGカタカナ英語 発行:主婦と生活社
それまでは、特に深く考えなかったのですが、ネイティブ英語の本を読んでから、
少し違和感を感じるようになりました。
"claim for damages" (損害賠償請求)という表現が、極端に短くされて一般に定着してしまったものと言われています。
「流通用語辞典」より:
http://www.weblio.jp/content/%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A0
本来は貿易用語であり、貿易取引上の契約における義務を相手側が実行しなかったり、それによって損害を受けたりした場合に、こちら側の権利を主張したり損害賠償を請求したりする申立てをいう。販売上は、消費者側からの苦情全般をさす言葉として用いられ、相手側の苦情をさす日常的な言葉として使われるようになっている。
ほかのかたの回答にもありますが、日本語でいう「クレームをつける」は、英語ではmake a complaintと表現します。
でも「ガッツがある」は英語で使いますよ。下記掲示板での質疑を参考にしてください。
http://forum.wordreference.com/showthread.php?t=1469543
私も、この和製英語はおかしいなと苦々しくおもっていますが、「文句をつける」と「クレームをつける(請求する意味で)」は20年くらい前の企業小説でも見かけたことがありますので、最初はささいな誤読だったのが、どこかの会社で企業内だけでつかう用語としてひろまってしまったのでしょう。
「お愛想」(=寿司屋だけでお会計の意味がある)も、寿司屋内での店員同士の合図につかう用語だったのが、客に漏れてへんに広まってしまった経緯があります。
他に、「ガッツ」なども「はらわた…?」とか通じないシーンが多々あるようですね。
「ガッツだぜ」(歌のタイトル?)
あたりは「有無」「人格」とはなれてしまっているので
英語圏ではちょっと意外性をもたらすということをいいたかったのです。