しかし、ちょっとでも高めの買い物をしようとすると、だいたい親から「もうちょっと別のことにお金使ったら?」と言われます。
ちょっと話しが変わりますが、
父は釣りが趣味で、よくルアーを買います。使ってないものが沢山あります。玄関を釣り道具置き場にすることがあります。
そんな人に、まだ実行してもいない文房具集めを否定されるのが納得いきません。
どうすれば、お互い納得できる結果にできるでしょうか?
ちなみに、私が自分の趣味のどんな所が好きなのかを説明すると、笑ってきます。
万年筆もルアーも、手入れが面倒な部分がありますが、
それに気をつけられるのならいい趣味だとおもいます。
(万年筆は毎日つかっていないとインクが乾いて詰まってダメになりやすいですし、
人に貸すとすり減り方がちがってきてしまったりします。育てるものだともいわれます)
ただ、腕時計や万年筆、自動車やタバコは、昔はステータスをあらわすものでした。
おじさん向け雑誌にはいかにも社長さん部長さん買ってね!といわんばかりに、高級感を煽る写真印刷で広告が載っています。
そういう広告で「300万円の万年筆には300万円のすばらしい書き心地があり…」とか「昔気質の職人が一本一本先を削り…」などと由来ありげなことをいわれると、つい、だまされそうになります。
でもペンはペンです。1000円の万年筆とそんなにかわりありません。
お金が沢山あるならどう使おうと自由ですが、
未成年の人は他人がつくった過去の思い出よりも
自分の将来にお金をかけたほうがいいです。
はっきりいって高いペンをつかったからといって、勉強ができるようになるわけでも、他人が言うことを聞いてくれるわけでもない。
そのペンで書いたラブレターが相手の心を振り向かせる力があるかというとそういうことは経験上ないです。
鉛筆でも下書きをして文章をよく考え、丁寧に書いたものの方がよいです。
少なくとも字がきれいな人といわれたいなら
ペンに凝るより、まず習字(ペン習字など)を習った方がよいです。
ペン習字のお師匠さんに「あなたは筆圧が高いからこのペンが合っている」とすすめられたら
そこで初めてペンにこだわる価値が生まれてくるのだとおもいます。
自分より詳しい人に選んでもらうほうがいいですよ。
そこさえわかっていればお父さんの言うことなど気にせず、
お小遣いやお年玉のお金で好きなものを買っていいとおもいます。
好きなものを好きといえるのが幸せだとおもいますよ。