布基礎とは、基礎がタテヨコの直線で繋がり、その基礎のないところは、土が顔を出しているという風に理解しています。
ベタ基礎は、この土のところに、コンクリートを打っているということがポイントだと思います。ただ、このコンクリートが単なる捨てコンならば強度もないので、ベタ基礎とは言えず、布基礎なんだと思っております(素人目には、土が見えず、コンクリが敷いてあっても「布基礎」と呼ぶべきだと思っています)。
布基礎とベタ基礎の理解ですが、こんなことで正しいでしょうか。
なお、布基礎の前は、どんな基礎が主流だったのでしょうか?もしこの点をご存じであれば、この点だけ、書き込んでくださっても嬉しいところです。
ベタ基礎が主流であるとは、関東地方の話をしています。他は知りませんのであしからず。
布基礎とベタ基礎ですね。
ベタ基礎の方が幾つか優れた点があります。
全面に打設するので湿気が上がってこない。
面で支えるので不等沈下がおきにくい。
工事が比較的簡単。
面を作ってしまってから上物を載せるので、精度が出しやすい。
工法やその土地の特徴にもよりますが、布基礎よりも簡単で優れている。
では、なぜ昔は布基礎にしたのか?
昔と今との最大の違いは、比較した場合のコンクリートの単価です。
昔はコンクリートが高かった。
今では工賃の方が高い。
だから、昔はできるだけコンクリートの使用量を少なくしようと布基礎にしたのです。
それも、予算が充分にない場合はコンクリートの濃度が薄い、弱い基礎が打設されている例が多い。
だから、地震にも弱かった。
工賃(人件費)は比較的安かったので、手間は掛かっても材料費が少ない工法を選んだようです。
それ以前の基礎ですが、木造の基本的な在来工法では基礎は礎石を置いていくやり方です。
柱の数だけ石を置き、その上に柱を立て、棟や横柱でほぞ組加工してつないで床と天井と屋根を張ります。
床下は基本的に素通しで、壁は土壁です。
時代劇に出てくる、忍びが潜り込む事のできる、床までが高い床下です。
床面を高くする事で湿気の侵入を防ぎました。
壁は竹を編んだ下地に壁土を練って塗りつけ、コテでならして仕上げます。
彼方此方隙間だらけで、夏の暑さ対策は万全です。
しかし寒かった。
温暖化以前の話ですから、昔の人はかなり寒さに強かったようです。