例1:ヒラリー上院議員ですが、結婚前は、「ヒラリー・ローダム(Hillary Rodham )」で、結婚後、「ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)」にしていたが、アーカンソー時代に「ヒラリー・ローダム・クリントン(Hillary Rodham Clinton)」と名乗り始めたと言いますが、結婚で、何か役所での登録を変更したのか、アーカンソー時代に、改めて役所での登録を変更したのか、ただ、単に、ご自身が署名するときの書き方を変えたのか、どうなのか、どなたか御教示ください。彼女のことは別として、米国のやり方についての説明でも結構です。
例2:キッシンジャー博士ですが、ドイツ生まれですから、もともとドイツでは、Heinz Alfred Kissingerではなかったか、と思うのですが、米国名 Henry Alfred Kissingerであるところを見ると、米国への入国時か、米国籍取得時に、変更したように思います。外国人が米国の移住したり、ソーシャルナンバーをもらったり、市民権を取得したりするとき、どういうふうに名前と届けるのか、と疑問です。どういうルールになっているんでしょうか(州や市によって違うでしょうか)
一般的に、出生時から米国籍の人は、出生証明書に記された名前が正式な名前(legal name)となります。パスポート、運転免許証、ソーシャルセキュリティカード等に記される名前は全てそれが元になります。婚姻時には婚姻許可の申請書に結婚後の名前を記入する欄があります。また、事情がある場合は裁判所を通じて正式に改名することができます。
帰化する場合、申請書にその時点での正式な名前(legal name)と通称を書く欄があり、さらに変えたければ帰化時に(元のlegal nameとは違う)legal nameを選択できます。
日本の戸籍のようにマスターとなるデータが一元管理されているわけではなく、出生、結婚、改名、帰化などのイベントが生じた際の公的な記録が、それが生じた場所の役所に残っているという形です。なので、第三者が誰かの正式名称を調べるというのは結構大変です。
政治家の名前についての要件はわかりませんが、米国では本名以外の通称を使える場面が日本よりかなり多いです。就職時などにlegal nameを使うことは必須ではありません (ただし、税金の手続きでlegal nameは必要なので、legal nameを隠して就職できるというわけじゃないです。単に、普段の書類は全てnicknameで通しておいて、どうしても必要な書類だけlegal nameを使う、という使い分けが出来るということです。) 書類にlegal nameとnicknameの両方の記入欄があることも多いです(学校就学時の書類とか)。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1424044024
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B8%E4%BD%8F%E6%A8%A9#.E3.82.A2.E3.83.A1.E3.83.AA.E3.82.AB.E5.90.88.E8.A1.86.E5.9B.BD