質問者様は量子力学をどの程度までご存じなのでしょうか。
繰り込み理論の入り口としてわかりやすいのは、ベストアンサーではありませんが以下の回答が分かりやすいと思います。
朝永振一郎さんの繰り込み理論とはどのようなものですか。 - Yahoo!知恵袋
繰り込みの方法というのは、場の理論における無限大の解消法です。
素粒子の記述を可能とする候補として、場の理論が構築されたわけですが、この理論には至るところに発散が現れ、多くの人がさじを投げました。
(略)
朝永さんは、それでも場の理論の可能性を信じ、これらの無茶な発散は紫外効果(高エネルギーでの振舞い)を適切に扱っていないからだと考え、とりあえずの処方箋として、発散は紫外効果から来る寄与でどうにかなって悉く消え去っている、としたのです。
つまり、発散が出るたびに、それを相殺する項を導入し、それを無視したのです。
(略)
繰り込み可能な理論の代表例に、U(1)ゲージ理論と呼ばれるものがあるのですが、この理論はなんと電磁気相互作用の実験結果を非常に精密に再現してしまったのです!
朝永さんが無理繰り導入した相殺項の考え方で、なんとか扱える理論があって、それが電磁気相互作用を記述してしまったというのは当時の人にとってはまるっきりの偶然でした。
(略)
但し、このように低エネルギーの物理が、繰り込み可能な相互作用だけを持つ理論でうまく記述できてしまうという幸運としか思えない事実は、実はウィルソンの繰り込みの考察を経ると、非常に当たり前(は言い過ぎかもですが、物理的に十分納得できる)ものなのです。
文章が長いので適宜省略いたしましたが、リンク先の文章を読んでみてください。
朝永振一郎生誕100年 「くりこみ」が拓く量子の世界
http://www.nikkei-science.com/page/magazine/0611/tomonaga.html