夏を中心に考えると、
家は、北向き、北西向き、北東向きがよいと思うのですが、
実際は、マンションも含め、南向き、南東向き、南西向きが多いです。
採光、太陽の光を考えたのだと思いますが、
これでは、夏の暑さを凌ぐことを中心に考えたとは言えません。
江戸時代や明治時代のような、冷房装置が発達していない時代でも
このような状況だったのでしょうか。
なぜなんだろうと、思います。
「夏を中心に考える」とは、家の向きではなく、風通しの話であったのなら、
わかりますけれど。
南向きには可能ならば軒を深く出すのが古来からのセオリーです。
逆に北側は裏側で、それほど軒を深くしません。
古い家って暗いことが多いんですが、軒を深く出して光を遮って、空気の通りは良く造ってあるんです。
最近の家は軒の浅い家が多いのですが、夏のエネルギー効率から言うと最悪です。
光が遮られないで直接差し込んできますから。
太陽は南の方を通りますから、
南が空いてるなら、
光に当たりたい時は、
家を裸にしていいですし、
当たりたくない時は、
すだれをかければいいです。