自分に「特に何かしたいことがない」というのを認めること、とても大事だと思います。実際、ほとんどの人はそうなんです。むしろ高校生、いや大学生くらいの段階で将来の展望ができている方が気持ち悪いくらい。
ただ、それにもかかわらず、将来の希望をもっていないと恥ずかしいことであるかのような場面がいろいろあって(例えば就活での自己アピール)、語るべき将来像がないことに絶望して自分を見失ってしまうような学生も少なくありません。
いいんですよ、将来どんなことをしていくか、今から決めていなくたって。人と出会ったり仕事とであったり経験を積んだりしていくうちに、自分の天職とかこの道で生きていくしかないって確信は次第につかめていくものです。
では今どうするか。できるだけ多くの可能性に出会うチャンスを確保するため、スタンスを広くとりたいです。例えば高校を出て就職すると、もうまず職場の人か地元の遊び友達としか話す機会はなくなります。これはかなりスタンスを狭めていると言えます。
大学へ行くとしても、全国からいろんな種類の人が集まってくるところがいいですね。地元のとりあえずの大学だと、学生のバックグラウンドも似通っていすぎて就職するのと大して違いないというおそれが。全国から人が集まってくるというと、やはりどうしても全国的に名の通った名門を狙うべきとなります。エリートばっかりじゃ結局みんな似ているんじゃないか? そんなことなくて、レベル高いところほど一人一人の考えが全然違っていて面白いです。
最後に、理系か文系か。
これは間違いなく、文系です。理系というのは「理系に行きたい」人が行くのではなく、「物理をやりたい」「化学をやりたい」「生物をやりたい」「情報をやりたい」など何かしらやりたいことがある人が行くものと思ってください。